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【16時間空腹ダイエットできるかな?】魔の冬休み!2年目の冬休み! -結果報告(23/01/01)-

きちほーしは16時間空腹ダイエット(ファスティング)にチャレンジしています。

このシリーズでは、16時間空腹ダイエットに興味ある方に向けて、きちほーしの取り組みと成果について報告します。

結果をもとに何が効果的で何がだめだったのか、きちほーしなりに考えたことをお話します。

今回は12月にダイエットし、1月1日に測定した結果についてお話します。

昨年のこの時期は体重も腹囲も増えた魔の時期でした。

今年の冬は果たしてどうだったのでしょうか?

アイスブレイク

(特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」です。

 

「初夢」というお題もありますが、特別お題の方がAmazonギフト券もらえるらしいので!

というわけで「2023年にやりたいこと」についてお話します。

 

 

2023年は知的障害者が働くお店を色々回りたいなと思っています。

 

実はこの間そういうお店でお食事をしました。

料理はもちろんですが食材も障害者の方たちが作っているみたいで、食材のおいしさにびっくりしました。

ただ店頭で働く方々は発達障害の人が中心で、お目当ての知的障害の人たちはいませんでした。

もしかしたら裏方に回っているのかもしれませんね。

 

よく考えたら知的障害者の方は表に出てきたがらないかもしれません。

うちの子もそうですが、知的障害者自閉症も併発しがちらしいですから。

 

見学申込みとか仰々しくなく、気軽に働いているところを見れればなーと思うのですが、どっかないかなぁ…。

 

はじめに

どーも!きちほーしです!

きちほーしが16時間空腹ダイエットを続けてもうすぐ3年目に入ります。

努力のかいあってピークの頃から目標体重と目標腹囲を達成しました。

1年間のほとんどは順調に体重と腹囲を落としてきました。

 

ただその1年の間で体重と腹囲が増えてしまった時期があります。

1月と5月と8月。

ゴールデン・ウィーク、夏休み、冬休みと、長期休暇がある時期です。

 

以前の投稿でも書きましたが、その原因は長期休暇による生活リズムの崩れなどいろいろあるようです。

そして今回も長期休暇をはさみました。

 

はたして今回はどうなったでしょうか?

それでは結果をお話していきます。

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これまでの振り返り

まずはこれまでの経緯を振り返っていきます。

これまでの成果

2021年の2月ごろから16時間空腹ダイエットを始めて、これまでの取り組みと結果はこのようになりました。

ただし、2021.3.8の腹囲は、測定ミスの可能性があります。

測定日 体重(kg) 腹囲(cm) 測定日までの取組
2020.7頃 76 94
2021.3.8 77 91 食事時間:12:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:毎日5分
階段:毎日10階分往復(食後数時間後に実施)
腹囲は測定ミスの可能性あり
2021.4.12 74 94 食事時間:12:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:ナシ
階段:毎日10階分往復(食後数時間後に実施)
その他:酒1缶, 缶コーヒー(糖分入)3-4本
2021.5.10 74 93 食事時間:12:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:毎日10分
階段:毎日10階分往復(食後数時間後に実施)
その他:酒1缶, 缶コーヒー(糖分入)7-8本
2021.6.9 72 92 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:2日に1回10分
階段:毎日20階分往復(食事直後に実施)
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)9-10本
2021.7.14 70 90 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:3日に1回10分
階段:毎日30階分往復(食事直後に実施)
その他:酒1缶, 缶コーヒー(糖分入)6-7本
2021.8.11 68.5 88 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:毎日10分
階段:毎日30階分往復(食事直後に実施)
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本
2021.9.14 66.5 86.5 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:週に1回10分
階段:毎日40階分往復(食事直後に実施)
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)7-8本。
間食(朝・夕食時以外の食事):2回。
2021.10.11 66 86 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:ナシ
階段:毎日40階分往復(食事直後に実施)
その他:酒1缶, 缶コーヒー(糖分入)2本。
間食(朝・夕食時以外の食事):1回。
2021.11.8 66 86 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:ナシ
階段:毎日50階分往復(食事直後に実施)
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:10回以上
2021.12.8 64 84.5 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:ナシ
階段:毎日50階分往復(食事直後に実施)
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:3回
2022.1.11 65 85.5 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:ナシ
階段:毎日50階分往復(食事直後に実施)
その他:酒1缶, 缶コーヒー(糖分入)5本。
間食(朝・夕食時以外の食事):3回。
食後のお菓子:10回
2022.2.10 65 85.5 食事時間:8:00, 20:00,
ドローインエクササイズ:ナシ
階段:毎日60階分往復(食事直後に実施)
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:18回
2022.3.9 64.5 85.5 食事時間:8:00, 20:00,
階段:最初の1週間だけ毎日60階分往復。
ウォーキング:3週間だけ15分程度のウォーキング。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:1回
2022.4.11 63.5 84.5 食事時間:8:00, 20:00,
運動:朝食・夕食後20分程度のエアロビ。
その他:酒1缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):1回。
食後のお菓子:3回
2022.5.12 64 84.5 食事時間:8:00, 20:00,
運動:朝食・夕食後20分程度のエアロビ。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):4回。
食後のお菓子:8回
2022.6.10 64 85 食事時間:8:00, 20:00,
運動:朝食・夕食後20分程度のエアロビ。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):4回。
食後のお菓子:8回
2022.7.11 61 83 食事時間:8:00, 20:00,
運動:朝晩10分程度のヨガ+ウォーキング, 週2回のエアロビ, 週1回の筋トレ。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:3回
2022.8.1 60 81 食事時間:9:00, 20:00,
運動:朝晩10分程度のヨガ+7秒スクワット, 週2回のエアロビ, 週1回の体幹レーニング。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):2回。
食後のお菓子:4回
2022.9.1 62 82.5 食事時間:9:00, 20:00,
運動:ほとんどヨガのみ
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):1回。
食後のお菓子:12回
2022.10.1 62.1 81.5 食事時間:9:00, 20:00,
運動:ヨガ(10分)28回。エアロビ(10分)6回。散歩(10分)28回。体幹レーニング56回。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:30回
2022.11.1 61.8 81.9 食事時間:9:00, 20:00,
運動:ストレッチ体操(10分)毎日2回。体幹レーニング(2分)毎日4回。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:41回
2022.12.1 61.7 80.9 食事時間:9:00, 20:00,
運動:ストレッチ体操(10分)毎日2回。体幹レーニング(2分)毎日4~5回。
その他:酒0缶, 缶コーヒー(糖分入)0本。
間食(朝・夕食時以外の食事):0回。
食後のお菓子:24回

きちほーしのダイエット記録

昨年の11月から今年の12月までをグラフにするとこんな感じです。

紆余曲折ありますがゆっくりと減少しているのがわかります。

 

2021年2月ごろにダイエットを初めてからのグラフはこんな感じです。



 

12月はどんな生活をしてきたか?

お菓子はほぼ毎日

経験則ではありますが、これまで食事の直後であればお菓子を食べても、体重・腹囲にあまり影響がありませんでした。

そこで最近はお菓子についてはあまり制限していません。

お菓子の量も調整していません。

 

ちなみに先月まではお菓子1回分といえばこんな感じでした。

ちなみに上に挙げた全部が1回分じゃなくて、どれかが1回分ですよ。

関節傷めてストレッチを減らす!

以前はヨガのやり過ぎのせいか関節が炎症気味でした。

そこで先々月ごろから少しゆるいストレッチ体操へと切り替えたところ、炎症が収まりました。

ただ、また炎症が再発したのです。

股関節1箇所だけですがなかなか炎症が治らないので、月の後半からストレッチも減らしました。

月の前半は朝に全身ストレッチ、夜に全身ストレッチおしりのストレッチをしてました。

後半は朝のストレッチを辞めて、夜の全身ストレッチだけにしました。

お腹を痛めて体幹レーニングを辞めてしまった!

12月のある日、猛烈な腹痛に襲われました。

便秘かなと思ってトイレにかけこみましたが、出し尽くしてもいっこうに腹痛が収まりませんでした。

食中毒かなと思いましたが吐き気も特にありません。

まじ死ぬかと思いました。

 

ちょっと調べてみると体幹レーニングを食後にしたことが原因っぽいようでした。

きちほーしがやっていた体幹レーニングはお腹周りが中心だったのでなおさら良くなかったのかもしれません。

 

体幹レーニングをしていたのは、食後の血糖値を下げることが主な理由で、ついでに筋肉も増えればいいなーと思っていました。

ですが今回こういうことがあったので、体幹レーニングを辞めてウォーキングや7秒スクワットのような軽めの運動に切り替えました。

 

サプリメント

毎度毎度ダイエットとは直接関係ありませんが…^^;。

ここ数ヶ月関節炎が続いているので、グルコサミンとかカルシウムを取るようにしています。

そこまで深刻ではないので痛くなったら飲むといった感じですが、グルコサミンはなんだか効いている気がします^^。


運動: 前半はストレッチと体幹が中心。後半は軽めの運動。

12月の前半はこんな感じです。

ストレッチ体操: 起床後1回、就寝前1回。これを毎日。

体幹レーニング: 朝食後1回、夕食後4~5回。これを毎日。

 

そして12月の後半はこんな感じ。

ストレッチ体操で股関節を傷めたり体幹レーニングで死にそうな腹痛に襲われたので抑え気味です。

ストレッチ体操: 就寝前1回。これを毎日。

軽い運動: 朝食後、夕食後に、ウォーキング or 7秒スクワット。これを毎日。

食事:12時間空腹×朝食&夕食を継続。間食4。食後お菓子28。缶コーヒー(糖分入り)0本。お酒0。

12時間空腹×朝食&夕食を継続

9時と20時に食事を摂りました。

食事の内容はこんな感じ。1年くらいずっとこんな感じですね~。

[9時]

野菜(ほうれん草 or ナスのおひたし)・納豆・豆乳・ヨーグルト・肉魚(ハンバーグ or サーモン)・ごはん(食べる順に記載)。

[20時]

パートナーが夕食を作ってくれるのでまちまち。

食後のお菓子28回

12月末は何かの気まぐれでお菓子を食べませんでしたが、それ以外は毎日!

そんな感じでお菓子は28回!

 

間食4回

なぜかわかりませんが、急に「コーラが飲みたい!」「アイスが食べたい!」と思い立ちました。

そしてジュース飲んだりアイスを食べたりして、間食を4回とってしまいました。

 

ダイエットしているのに本能的に食を求めてしまうこの感じ。

去年の1月も似たような体験しましたねぇ。

去年は自分のおバカぶりにあきれていましたが、今は「そういうもの」と開き直っています^^。

 

ちなみに、コーラもカロリーゼロならいいと思うかもしれませんが、どうやらカロリーゼロ製品に含まれる人工甘味料は問題があるようです。

カロリーゼロのコーラよりも糖分が含まれたコーラのほうが健康面でまだマシ!、ときちほーしは勝手に思っているので糖分入りを選んでいます。

1月1日の直近3日間の測定結果!

さて、新年一発目!

本日の測定結果です。

測定結果は1月1日の直近3日分の平均値です。

はたして結果は~~~~~???

それではまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

どぅるるるるるるるる~~~~~~~~

じゃん!

 

 

 

 

 

 

体重62.0kg, 腹囲81.5cm

ちょっぴり増えた!

(つづく)

(参考)「空腹」こそ最強のクスリ

超有名なので説明は簡単にしますが、そもそも16時間空腹ダイエットとは、医学博士の青木厚さんが考案したダイエット方法です。

8時間食事術、すなわち1日に16時間以上食べない時間を作る食事法です。

  「空腹」こそ最強のクスリ [ 青木厚 ]

(参考)眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話

急激な血糖値の上昇は糖尿病や認知症のリスクを高めます。

糖質の話はこちらの本をご参照ください。

 
眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話 糖質のギモンを専門医がすべて解説! [ 牧田 善二 ]

楽天 /Amazon

(参考)「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本

垣淵先生の本で「お酒は依存性の高いドラッグだ」「カロリーも高く体にもかなりの悪影響だ」ということを知って以来、きちほーしはお酒を飲まないようにしています。

詳しくは下記の本をご参照ください。

 
「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本

【知的障害者向け訪問介助】ある重度知的障害者の介助の実例2 – 書籍「ズレてる支援!」7

このシリーズでは訪問介助の実態について書かれた書籍「ズレてる支援!」についてグッと要約してお話します。

この書籍の内容を理解することで、知的障害者の介護とはどんな仕事なのか?介護という仕事に問題点はないのか?探りたいと思います。

 

今回は前回に引き続き、岡部耕典さんが書き記した、重度知的障害者のご子息・亮佑さんの介護の実例についてお話します。

 

アイスブレイク

(特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」です。

 

なんか「わたしの2022年」は前回のお題「ビフォーアフター」と似たようなお題ですね^^。

というわけで「2023年にやりたいこと」についてお話します。

 

2023年は今までと違う新しいことをやりたい!(ざっくり~~^^;)

今思い描いているのは農村・山村でワーケーションとか、

障害者支援関連のサークル?のようなものに参加するとか、

そういうのなんですけどね。

 

ワーケーションはコストの問題もあるけどNW環境の問題もあるんですよね~。

障害者支援関連のサークルについては、オンラインのがあればいいんですが(人嫌いなんで^^;)、見当たらないんですよね~。

障害者支援関連のボランティアとかバイトとか?

そういうのから始めようかなぁ?

 

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本記事の範囲

この記事では書籍の第3章「亮佑の自立と自律」を要約してお話します。

コーディネータについて

連絡・調整の要

亮佑さんのコーディネータは親・行政・通所先との連絡・調整を担っていて、介護士も兼務しています。

このコーディネータは岡部さんが最も信頼する人ではありますが、他の介護士とチェックし合う体制を敷いています。

行政や通所施設は同居の介護士ではなく別居の親に連絡を取りたがる

ちなみに岡部さんは亮佑さんと別居しており、一方で介護士たちは亮佑さんと同居しています。

なので行政や通所施設は事情をよく知る介護士たちとやりとりするのが自然なのですが、なにかと岡部さんの方に連絡が来るそうです。

通所施設の迎えのバスに亮佑さんが乗り遅れたときも、岡部さんの方に連絡が来るので、ちょっと辟易しているようです。

生活費の管理体制

亮佑さんの主な収入は障害年金等です。

その管理体制は以下の通りです。

小額費用の管理体制

日常的な買い物関係の費用は以下のように管理しています。

  1. 年金関連は亮佑さん名義の通帳に振り込まれる。
    通帳はコーディネータが管理。
  2. コーディネータが、1週間分の生活費を亮佑さんの財布に入れる。
    予算は前週1週間のレシートをチェックして決める。
  3. その日の介護士が1日の使用金額を決めて、亮佑さんの財布から支払う。

高額費用の管理体制

家賃や旅行費など高額費用の管理は以下のような体制になっています。

  • 家賃・水道光熱費等は口座引落。
  • 旅行・家具等の特別支出は親管理の本人名義の通帳から出金する。
    ただし、事前にコーディネータと親の話し合いはある。

その他

帰省日の費用や特別な出費は親が負担したり、衣料品を親が買って渡すことも多いようです。

ちなみに介護士が駐車するための駐車場は本人負担としていて、その負担が大きく少し赤字のようです。

訪問介護「親なきあと」の課題

訪問介護の体制が落ち着いたとしても、親なき後の課題がまだ残っています。

介護の継続性

訪問介護は施設介護と違って、引き継ぎの問題が発生します。

多くの場合介護士は被介護者よりも年齢が上なので、被介護者が元気な内に引退の時期を迎えます。

そうなると親なき後に介護士の確保を託さなければなりません。

使いたくない成年後見制度

岡部さんは家賃がいらない持ち家に亮佑さんを住ませることで、暮らしに余裕が持てると考えているようです。

しかしそのためには成年後見制度の利用を迫られます。

その成年後見制度は問題が多く、岡部さんは以下のような理由で使いたくないと考えています。

  • 後見人の対応が不誠実な事例がたくさんある
    • 後見人が横領してしまう
    • 必要なお金をなかなか出さない
    • 兄弟と結託して本人を入所施設に入れてしまう
  • 後見制度の体制にも問題がたくさんある
    • 後見人は月1回しか本人に合わないので身上監護はほぼ不可能。
    • 事務作業に追われ、意思決定支援も机上の空論で判断してしまう。
  • コーディネータが実質後見人の役割を果たす
    • 岡部さんの感覚で言うと、亮佑さんの場合はコーディネータが後見人の役割を果たしているようです。

知的障害者の自立を阻む3つの「壁」

知的障害者が自立をする上で3つの壁が立ちはだかると岡部さんは言います。

制度の壁: 支援の対象は限定的

2014年4月から重度訪問介護の対象が拡大しましたが、その対象は障害支援区分4以上かつ行動関連項目10点以上と極めて限定的です。

制度の利用がある程度広がると、財政的理由で利用の上限時間が定められるなどして制度の縮小につながる懸念もあります。

親の壁: 一番行動に問題がある思春期に施設に入れてしまう

岡部さん曰く、思春期をすぎると行動障害(自傷・他傷、こだわり、異食、多動など)は落ち着くようです。

逆に言うと思春期が行動障害のピークなのでしょう。

そして親はだいたいその時期に定年を迎え、気力・体力・経済力が低下していき、この時期に耐えきれず入所させてしまう親も多いようです。

耐えきれないのは気力・体力の面だけでなく経済面でもそうです。

収入が低下している時に障害年金を得られる同居人は経済的に心強く、時がたつに連れて手放すのが難しくなります。

本人の壁: 他人の介護を経験せず自立の時期を迎えがち

障害ある子は小さい頃から閉鎖的・保護的な環境で生活しがちです。

それは本人の主体性が育ちにくい環境でもあります。

学齢期から他人による長時間介護を受けながら在宅生活を継続することで、積極的な社会参加を行うことには意味があると、岡部さんは言います。

おわりに

 

いかがだったでしょうか。

前回と今回の2回にわたって、著者岡部さんのご子息・亮佑さんの訪問介護の事例についてお話しました。

まとめ

まとめるとこんな感じです。

  • 亮佑さんの障害
    • 重度の自閉症・知的障害(療育手帳2度・障害程度区分6)
    • 強い行動障害(過食・異食、多動、奇声など)(行動援護判定は13点)。
  • 入居時の配慮
    • 近隣トラブルを物理的に起こしにくい(階下・隣に部屋がないなど)物件を選定
    • 近隣トラブルを起こせばただちに退去する念書が入居の条件となった
  • 介護内容
    • 亮佑さんは平日の昼に通所施設に居るため、介護士は晩だけ入る。
      休みの日は昼・晩に介護士が入る
    • コーディネータ(親・行政・通所先との調整役)がいる
  • 介護の支給
    • 531時間/月(17~18時間/日)支給され、ほぼ毎日介護を受けることができる。
    • ただし、給付を受けられても行動援護事業者(外出・食事・排泄の介助など)の確保は一般的に困難。
  • 災害
    • 帰宅困難で親も介護士も障害者のもとへ行けなくなることもあり得る。
      岡部さんは東日本大震災の時に涼介さんのもとへ行くのが困難になった。
    • 震災によって、障害者は災害そのものの不安と、いつもと状況が異る(いつもと違う介護士がいる)ことによる不安が発生しうる。
  • コーディネータ
    • 親・行政・通所先との連絡・調整の要
  • 生活費の管理体制
    • 日常的な買い物費用は、買い物用の通帳をコーディネータが管理し、財布は介護士が管理する。
    • 旅行・家具などの特別支出は、特別支出用の通帳を親が管理している。
  • 訪問介護「親なきあと」の課題
    • 施設介護と違い、引き継ぎの問題が発生
    • 持ち家を持たせたいが、問題の多い成年後見制度を使わなければならない。
  • 知的障害者の自立を阻む3つの「壁」
    • 制度の壁: 支援の対象は限定的
    • 親の壁: 一番行動に問題がある思春期に施設に入れてしまう
    • 本人の壁: 他人の介護を経験せず自立の時期を迎えがち

感想

曲がりなりにも自立できると言う点では訪問介護はとてもいいやり方だとは思います。

ですが、親なきあとの介護の継続や持ち家の相続などの問題があることを考えると、入所施設やグループホームに分がある気がします。

また、以前別の記事でも書きましたが「障害年金グループホームであれば生活保護になることは少ない」ようです。

これも含めて考えると、やっぱりグループホームがいいのではないかなと思うのです。

 

とはいえきちほーしはグループホームのことをほとんど知りません。

別の機会にグループホームについて調べることにします^^。

書籍概要

タイトル

ズレてる支援!――知的障害/自閉の人たちの自立生活と重度訪問介護の対象拡大

発売日

2015/11/5

著者

寺本 晃久, 岡部 耕典, 岩橋 誠治, 末永 弘

概要

「支援」は、〈そもそも〉〈最初から〉〈常に〉ズレている! 『良い支援?』刊行から7年。使わせてと訴えた「重度訪問介護」の対象拡大が実現する中、あらためて問われているものとは何か! 支援を使って、地域で自立した暮らしをしている人がいること。集団生活ではなく一対一の支援をモデルにすること……「支援」と「当事者」との間の圧倒的なズレに悩み惑いつつ、そのズレが照らし出す世界を必死に捉えようとする「身も蓋もない」支援の営みの今とこれから!

目次

まえがき ─── 寺本晃久

第一部 ズレてる支援

第1章 生活・支援の実際 ─── 寺本晃久

第2章 何を基準にして支援するか ─── 寺本晃久

第3章  亮佑の自立と自律 ─── 岡部耕典

第4章  ズレてる支援/おりあう支援 ─── 岩橋誠治

第5章  支援は常にズレている ─── 末永 弘

第二部  重度訪問介護の対象拡大と生活の実際

第6章  重度訪問介護という枠組み ─── 寺本晃久

第7章  東京の北多摩地域の事例から ─── 末永 弘

第8章  「重度訪問介護の対象拡大」の経緯とこれからのために ─── 岡部耕典

第三部 次につなげる

第9章  重度訪問介護の対象拡大を重度知的当事者の自立生活支援につなげるために ─── 岩橋誠治

第10章  パーソナルアシスタンスという〈良い支援〉 ─── 岡部耕典

第11章  将来の支援の担い手について ─── 末永 弘

あとがき ─── 寺本晃久

【知的障害者向け訪問介助】ある重度知的障害者の介助の実例1 – 書籍「ズレてる支援!」6

このシリーズでは訪問介助の実態について書かれた書籍「ズレてる支援!」についてグッと要約してお話します。

この書籍の内容を理解することで、知的障害者の介護とはどんな仕事なのか?介護という仕事に問題点はないのか?探りたいと思います。

 

今回は、岡部耕典さんが書き記した、重度知的障害者のご子息・亮佑さんの介護の実例についてお話します。

なお、きちほーしは介助と介護の区別がまだついていないので、用語を混同してしまうことご容赦ください。

アイスブレイク

今週のお題ビフォーアフター」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「ビフォーアフター」です。

よーするにこの1年でどんな変化を経験したか?だそうです。

 

今年は…、ふりかえるのも嫌ですが、資産がかなり減りました。

VTとかVTIとか持っていたのですが、アメリカの景気後退でかなりやられてしまいました。

おそらく今後も後退するでしょうし、円高にもなりそうです。

まさに泣きっ面に蜂!

 

まぁ、23年はバーゲンセールかもしれません。

バーゲンセールですよね?

バーゲンセールだといいなぁ…。

はじめに

どーも!きちほーしです!

きちほーしの子どもキチノは知的障害があります。

この子は親なき後誰かの介護を受けながら生きていくことになるでしょう。

しかしきちほーしは介護士が具体的にどんな介護をするのか知りません。

 

そこできちほーしは、訪問介護の実態について書かれた書籍「ズレてる支援!」を読んでみました。

 

今回は、岡部耕典さんが書き記した、重度知的障害者のご子息・亮佑さんの介護の実例の章についてお話します。

訪問介護・施設介護の区別なく介護の実態を知ろうとしてこの書籍を読んでいるのですが、この章に関しては訪問介護がとても興味深く映りました。

というのも、重度知的障害者でも一人暮らしができるというのは、知的障害者を子に持つ親としてはかなり希望が持てるからです。

 

介護があれば知的障害者でも独立ができる!?

 

複数回に渡ってお話します。

本記事の範囲

この記事では書籍の第3章「亮佑の自立と自律」を要約してお話します。

ある重度知的障害者 亮佑さんのプロフィール

亮佑さんのプロフィールをまとめるとこんな感じです。

  • 支援校を2011年3月(東日本大震災の月)に卒業。
  • 2011年4月に実家(*)から車で15分のアパートに住む。
    (*)書籍には「自宅」と表現していますが、文脈から実家と思われますので、ここでは「実家」と表現します。
  • 市内の通所施設に通っている。無職。
  • 介護付き一人暮らしをしている。
  • 月に1回帰省している。
  • 亮佑さん宅には時々連れ合いもいる。

亮佑さんの障害の状況

亮佑さんの障害の状況は以下のとおりです。

  • 重度の自閉症・知的障害(療育手帳2度・障害程度区分6)
  • 強い行動障害(行動援護判定は13点)。
  • 自宅の壁は落書きだらけで、風呂・トイレも何度も修理が必要だった)
  • 過食・異食あり。
  • 多動・行動停止・突発的行動・奇声あり。

入居時の様子

ここでは亮佑さんのお住まいがどんなところか、入居時にどんな配慮をしたかをお話します。

まとめると以下のようになります。

  1. 古い木造2階建てアパート。2Kの部屋。
  2. 通所施設に通える距離で、近隣トラブルも物理的に起こしにくい物件を選定。
  3. 近隣トラブルを起こせばただちに退去する念書が入居の条件となった。
  4. 窓ガラス飛散防止のため窓にテープを貼るなど、いろんな対策をした。

2番めに挙げた「近隣トラブルを起こしにくい物件」とは、具体的には階下・隣に部屋がない物件です。

奇声や騒音でトラブルにならないように配慮しています。

4番目に挙げたように窓ガラス飛散防止対策を施しましたが、それらの心配は杞憂に終わり、特に大きな近隣トラブルは発生していないとのことです。

介護内容

亮佑さんの介護体制は以下のようになっています。

  • 平日: 夕方に通所施設に迎え~翌朝の送迎バスに乗せるまで一人の介護士が介護する
  • 土日祝: 夕方~翌朝の介護士に加え、昼間にも介護士が入る
  • 曜日ごとに決まった介護士が担当する
  • コーディネーター(親・行政・通所先との調整役)もいる
  • 年に2人くらいの交代あり

ちなみに介護士の構成メンバーは自立前から継続しています。

一般的に知的障害者は環境の変化に弱いのですが、メンバーを継続したことは亮佑さんが自立する上で大きかったと岡部さんは言います。

介護の支給

介護を受けるにも自治体からの給付が重要になります。

ここでは、亮佑さんがどれだけの給付を受けているのかお話します。

 

2014年4月から、重度訪問介護の対象が拡大しました。

これによって亮佑さんの給付は、354時間/月から531時間/月に増えました。

亮佑さんは日中を通所施設で過ごしているので、拡大前の354時間/月(11~12時間/日)でもほぼ24時間の介護が可能でした。

それが531時間/月(17~18時間/日)になったので、通所施設が休みの日も含めて介護を受けることができるようになりました。

ただし、給付を受けられても行動援護事業者を確保できなければ意味がありません。

行動援護とは、外出時の移動中の介助、排せつ、食事の介助等を指します。

亮佑さんの場合はたまたま自立前から利用していたこともあってすぐに確保できましたが、通常は確保が困難であることは注意が必要です。

東日本大震災の当時

亮佑さんが自立したのは東日本大震災に見舞われたまさにその年その月です。

書籍にはその頃の様子も記載されていました。

かいつまんで書くとこんな感じです。

  • 岡部さんは亮佑さん宅へ行くのが困難になってしまった。
  • 介護士が亮佑さん宅に行ってくれてはいたが、岡部さんは亮佑さんと添い寝する役があり、亮佑さんの心が不安定になってしまうため早く帰宅しなくてはならなかった。

日本に住む以上地震からは逃れられません。

帰宅困難で親も介護士も障害者のもとへ行けなくなってしまうことは想定しておかなければいけません。

そしてそれによって障害者が震災の不安に加えていつもと状況が異ってしまうことによる不安がでてくることも考えなければなりませんね。

(つづく)

 

書籍概要

 

タイトル

ズレてる支援!――知的障害/自閉の人たちの自立生活と重度訪問介護の対象拡大

発売日

2015/11/5

著者

寺本 晃久, 岡部 耕典, 岩橋 誠治, 末永 弘

概要

「支援」は、〈そもそも〉〈最初から〉〈常に〉ズレている! 『良い支援?』刊行から7年。使わせてと訴えた「重度訪問介護」の対象拡大が実現する中、あらためて問われているものとは何か! 支援を使って、地域で自立した暮らしをしている人がいること。集団生活ではなく一対一の支援をモデルにすること……「支援」と「当事者」との間の圧倒的なズレに悩み惑いつつ、そのズレが照らし出す世界を必死に捉えようとする「身も蓋もない」支援の営みの今とこれから!

目次

まえがき ─── 寺本晃久

第一部 ズレてる支援

第1章 生活・支援の実際 ─── 寺本晃久

第2章 何を基準にして支援するか ─── 寺本晃久

第3章  亮佑の自立と自律 ─── 岡部耕典

第4章  ズレてる支援/おりあう支援 ─── 岩橋誠治

第5章  支援は常にズレている ─── 末永 弘

第二部  重度訪問介護の対象拡大と生活の実際

第6章  重度訪問介護という枠組み ─── 寺本晃久

第7章  東京の北多摩地域の事例から ─── 末永 弘

第8章  「重度訪問介護の対象拡大」の経緯とこれからのために ─── 岡部耕典

第三部 次につなげる

第9章  重度訪問介護の対象拡大を重度知的当事者の自立生活支援につなげるために ─── 岩橋誠治

第10章  パーソナルアシスタンスという〈良い支援〉 ─── 岡部耕典

第11章  将来の支援の担い手について ─── 末永 弘

あとがき ─── 寺本晃久

【知的障害支援できるかな?】困窮対策編・書籍筆者の助言まとめ編 -書籍「障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本」のまとめ3-


 

アイスブレイク

今週のお題ビフォーアフター」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「ビフォーアフター」です。

よーするにこの1年でどんな変化を経験したか?だそうです。

 

強いて言うならブログの投稿ペースを半分にしたことですかね。 

昨年は平日に毎日投稿していました。

きちほーしは勉強したことを投稿していくスタイルなのですが、毎日投稿だと勉強したことを整理しないまま投稿していました。

これではせっかく勉強しても身につかないな~と実感したのです。

 

そこで今年は平日に2日に1回投稿するようにしました。

昨年よりは頭の整理しつつ投稿できています。

ただ、もう少しペースを落としてもいいかな~と思いつつあります。

週2回だけにするとか!

 

はじめに

どうも!きちほーしです!

きちほーしの子どもキチノには知的障害があります。

経済的にやっていけるのか?不安ですよね。

このシリーズでは、障害者を子どもに持つ親御さんに向けて、障害者の経済事情について解説した書籍「障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本」についてについてギュギュギュッと要約してお話します。

これまでもグッと要約してお話してきましたが、さらにさらにギュギュギューーーッと要約しました。

 

今回は、親なきあとの困窮対策と書籍筆者の助言についてお話します。

 

関連記事

 

 

困窮対策

生活困窮時の対策として生活保護がありますが、それは最後の砦です。

その一歩手前の制度もあることを知っておきましょう。

生活福祉資金貸付制度

  • 生活費を給付してもらうのではなく、生活費を借りれる制度。
  • 生活保護の一歩手前の段階で利用できる。
  • 保証人がいない/いる場合、年利は1.5%/0%
  • さらに最大10万円を無利子・保証人なしで借りれる緊急小口資金貸付という制度もある。

生活困窮者自立支援制度

  • 生活保護の一歩手前で生活再建できるように、家計相談等の支援を受けられる制度。
  • この制度を活用できるのは、自立する意思のある人・相談できるほどのコミュニケーション能力を持った人に限られる。

生活保護

  • 収入<最低生活費の場合、最低生活費ー収入、が支給される。
  • 収入<最低生活費でも、援助してもらえる親族やそれなりの預貯金・資産がある場合は対象外。
  • 「最低生活費」は住んでいる地域や家族構成、年齢や障害の有無に応じて異なる。
  • 「最低生活費」は年々減額されている。つまり、生活保護支給額が、年々減額されている。
  • 申請手続きが必要

親なきあとの生活保護

書籍筆者の助言まとめ

ここでは、書籍「障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本」の書籍の筆者がこれまでしてきた助言についてまとめます。

  1. 年金・手当・信託などの、定期収入を確保しておく。
  2. 成年後見・日常生活自立支援事業などの、金銭管理の支援を用意しておく。
  3. 住む場所さえあればなんとかなる!住居の確保を。
  4. 医療保険などの、入院リスクの対策を。
  5. 役所の福祉担当者・社会福祉協議会・施設の人・民生委員・近隣の人など、困ったときの頼れる支援者を巻き込んでおこう。

書籍概要

タイトル

障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本

著者

渡部 伸

概要

知的障害を持つ子の親であり行政書士でもある筆者が、知的障害者を守る社会的セーフネットや親が生前出来ることについて分かりやすく解説しています。

目次

第1部 「親なきあと」の収入と支出を知ろう(障害基礎年金の仕組み;暮らしの場によって変わる収支;毎月の固定費を軽減する;定期的な通院や病気になったときの医療費の支援制度)
第2部 「親なきあと」の経済的に困らない仕組みを考えよう(子どもの生活を支える資産の残し方;日常のお金を管理するために;ひとり残った子どもの経済的なサポート策;ケーススタディ・「親なきあと」のお金の問題)

関連書籍


 

【珍発明できるかな?】介護事業の規模を仮想的に大きくする方法 -介助・介護の問題を解決したい2-

ここでは介助・介護の問題を解決するきちほーしのアイデアを原案レベルでお届けします。

介助・介護のド素人が考えた粗がありまくりレベルのアイデアなので、生温かく見守ってください^^。

今回は介護事業の規模を仮想的に大きくする方法、です。

もちろんこれは高齢者介護に限らず、知的障害者の介助事業にも適用できると思います。

妄想レベルですが!

アイスブレイク

今週のお題ビフォーアフター」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「ビフォーアフター」です。

よーするにこの1年でどんな変化を経験したか?だそうです。

 

う~ん。

前回もお話しましたが、一番大きいのは自動車を買ったことですかねぇ。

 

以前はカーシェアを使っていました。

目的はちょっとしたドライブです。

 

バスや電車だと知的障害あるわが子が騒いでしまって肩身の狭い思いをしてしまうので週末出かけたり、1~2泊の旅行に使用していました。

 

それが今年はわが子が遠くの施設に通うことになりました。

施設まではバスが走っているのですが、親が施設に行くことが多くなるだろう、ということで車を購入したのです。

カーシェアだと予約が埋まって借りれない場合もあるんですよね。

 

車を買って1年になりますが、施設に行くことは年に数えるほどしかなく、9割がたドライブに使っています。

おかげでわが子に色んな経験をさせることができました。

その一方でわが子は近所に出かけなくなりました。

車で行くときは子供に行きたいところを聞くものの、決定権は親にあります。

でも近所に行くなら決定権はほぼ子供にあります。

クルマに乗ることによって子供が受け身体質になってしまわないか少し気になります。

はじめに

構想を整理したい!

どーも!きちほーしです!

最近きちほーしは障害者介助の本高齢者介護の本を読んで、介助・介護それぞれの問題点を勉強しています。

(以降、障害者介助を単に介助、高齢者介護を単に介護と呼びます。)

kippoushi126.hatenablog.com

kippoushi126.hatenablog.com

ド素人ですが介助・介護の問題を解決策を検討したいという思いで「こんなのあったらいいなぁ」というレベルの仕組みを考えてみました。

 

クオリティの低い原案レベルとは思いますが、とりあえず早くきちほーしの思考を脳の外に出して整理したいと思うようになりました。

あわよくば一緒に考えてくれる人を見つけたい。

そんなわけで現段階の浅~~~い知識で思いつくものをまとめてみます。

今回は高齢者介護に関するアイデアを整理!

きちほーしの頭には知的障害者の介助に関するアイデアと、高齢者の介護に関するアイデアがそれぞれあります。

今回は高齢者介護に関するアイデアを整理します。

ちなみに、高齢者の介護に関するアイデアは、そのまま知的障害者の介助に流用できると思います。

 

介護の課題



ここでは、きちほーしが本を読んで知った介護の課題についてお話します。

人材不足

介護の一番の課題は人材不足です。

 

介護業界は給与体系やキャリアパスが整っていないため人材が他の業界に流れてしまい、人材不足に陥っているようです。

また労働時間の短い非正規雇用が多く、その分人材管理のコスト効率も悪くなります。

kippoushi126.hatenablog.com

問題の原因は中小企業が多いから

問題の原因は中小企業が多いからなんだそうです。

規模が小さいから給与も低く、人材教育の投資もできず、長時間労働を強いてしまい、管理業務の効率も悪い。

解決策: ネットで人材を共有して大規模化しよう!

概要

コロナ以降急速に普及したテレワーク環境を活かし、複数の小規模事業所をまとめあげて大規模組織になれば、労働環境がよくなる!

…はずです。

そこで各小規模事業所が管理・キャリアパス相談・教育などの人材・コンテンツをオンラインで共有する仕組みを作ります。

フランチャイズで管理・指導者を共有

概要

ここでは、各小規模事業所がブランド・看板を共有するフランチャイズに加盟することを想定しています。

複数の小規模事業所の介護士の様子を、フランチャイザー事業所が提供する一人の指導者がリモートで監視し、管理・指導します。

仕組み自体は目新しいものではありませんね。

 

※現行の介護保険制度でこれの実現が困難なのは理解しています。

ですが、だからといって構想を辞めてしまっては未来につながりませんので、介護保険制度を無視して話を進めます。

カメラの配置が課題

ただし、介護現場の映像・音声をとらえるのは結構工夫がいるかもしれません。

施設に監視カメラを設置したり、介護士にヘッドマウントカメラを装着させたり、要介護者の車いすスマホを固定したり考えられます。

ヘッドマウントカメラはともかく、固定カメラでは死角が多そうです。


4K ウェアラブルカメラ ヘッドマウントカメラ ヘッドカメラ アクションカメラ 光学式手ぶれ補正 ハンズフリー リモコン スマホ操作 256GB対応 GX-103 ジイエクサ(Gexa)

クラウドソーシングで管理・指導者を削減



概要

ここでは、介護経験豊富な個人が、クラウドソーシングで訪問介護介護士として雇用されることを想定しています。

個人が自己管理で作業するので、そもそも管理・指導者が不要になります。

 

※現行の介護保険制度でこれの実現が困難なのは理解しています。

ですが、だからといって構想を辞めてしまっては未来につながりませんので、介護保険制度を無視して話を進めます。

介護士評価の仕組み

ただし、クラウドソーシングの不安なところは、介護士のスキルや身元が見えにくいところです。

介護スキルがほとんどなかったり、場合によっては虐待が発生するかもしれません。

そこで介護士を評価する評価者もまたクラウドソーシングで募集します。

 

介護士にはカメラ等で現場映像を配信できる状況であることと評価者を数人設定することを、報酬獲得の条件とします。

評価者は配信された映像を見て、介護士が虐待をしていないか、傷害を負わせるミスをしていないかをチェックし、評価します。

中にはいい加減な評価をする人もいるでしょうから、評価者は複数名設定し、他の評価者と極端に異なる評価をした場合は、その評価を除外します。

 

これによって介護士がずっと監視されているので虐待抑止につながりますし、高評価をつけてもらえるよう努力するでしょう。

優良介護士認定証の発行

それでも雇用する側としては、クラウドソーシングの介護士を雇うのに不安があるかもしれません。

そこで優良介護士の認定証を発行します。

この認定証は介護スキルや管理スキルに関する試験を突破した人に与えられる認定証です。

この認定証と介護士評価の仕組みと合わせて、より雇用する側に安心感を与えられます。

その他

業務相談・キャリアパス相談

リモートで介護士の業務やキャリアパスの相談を受けます。

クラウドソーシングの場合は相談員の評価機能があってもいいかもですね。

これも目新しい仕組みではありません。

フランチャイズでもクラウドソーシングでも適用できます。

もしかしたらすでに導入されている仕組みかもしれませんね。

研修

一言でいうと介護関連のウェビナーですね。

これも目新しい仕組みではないですし、フランチャイズでもクラウドソーシングでも適用できますね。

ただ、座学はこれでまかなえても、実習は無理です。

 

課題

カメラの扱い

管理・指導系にしても、評価系にしても、介護現場の様子をとらえることがポイントになります。

しかし、天井や車いすなどにカメラを固定するとどうしても死角ができてしまいます。

そうすると介護士の動きを把握しきれず、指導者は指導しにくいし、評価者も虐待の現場を見逃してしまうでしょう。

ヘッドマウントカメラなら介護士の視野をとらえやすそうです。

介護士の動きも把握しやすいでしょうし、虐待の現場も抑えられるでしょう。

ですが、はずみでケーブルが抜けたり電池がなくなったり細かなトラブルが起きやすそうです。

プライバシーの扱い

映像を遠隔地に配信し、場合によっては録画もするので、プライバシーの問題がつきまといます。

ましてや排泄・入浴介護の現場を撮るのはかなりハードルが高そうです。

 

介護施設ではどうしてるんでしょうね?

介護士が虐待や犯罪をしてない証拠を示すために監視カメラの導入を勧めているサイトもあるので、監視カメラを導入してはいると思います。

お風呂やトイレが現場になることもあるでしょうから、できればそこにも導入したいんでしょうけどね。

法律の壁

上の方でも書きましたが、現行はこれらの実現は困難だと思います。

介護保険制度では、各事業所に一人の管理者を置くことが定められているからです。

だからフランチャイズでオンラインの管理者を共有するとか、ましてや管理者のないクラウドソーシングなんてものはNGでしょう。

それでも現場の管理者なくてもしっかり介護サービスを提供できることを示せれば制度も変わっていくんじゃないかと妄想しています。

おわりに

きちほーしの妄想にお付き合いいただきありがとうございました^^。

粗がありまくりではありますが、これがきちほーしが考えているネットで介護人材を共有し大規模化する仕組みです。

 

この原案を元に、バージョンアップできればな~と思います。

ではまた!

 

 

【一般就労できるかな?】障害者雇用の現状3 -書籍「発達障害と仕事」3-

このシリーズでは障害者の一般就労の現状をまとめたムック本「 発達障害と仕事」についてグッと要約してお話します。

知的障害を持つウチの子は将来どんな仕事につけるんだろう?

気になる親御さんはぜひご参考ください。

今回も前回に引き続き、障害者雇用の現状についてお話します。


発達障害と仕事 発達障害者の自立・就労を支援する本 (親子で理解する特性シリーズ) [ 宮尾 益知 ]

アイスブレイク

今週のお題ビフォーアフター」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「ビフォーアフター」です。

よーするにこの1年でどんな変化を経験したか?だそうです。

 

う~ん。

一番大きいのは自動車を買ったことですかねぇ。

それまではカーシェアを使っていたのですが、車を持つことによって明らかに行動範囲が広がりました。

ただ、だから良かったのかというと、ちょっと頭を整理する必要がありそうですね~。

関連記事

本記事の範囲: p12~p21

この記事では本書籍のp6~p11の「特例子会社が増えている理由」「発達障害者の雇用が多い企業も増加」について要約してお話します。

なお、本書籍には発達障害者・身体障害者についても触れていますが、ここでは知的障害者に絞ってお話します。

知的障害者雇用の現状(つづき)

産業区分別の雇用者数(*きちほーし調査)

内閣府の資料を基に、知的障害者がどの産業分野に就職しているのか平成29年、令和3年の状況を調査しました。

ここでは各年の上位4つをピックアップしています。

上位4つはどの年も製造業、卸売・小売業、医療・福祉、サービス業で順位が変わっていません。

知的障害者の全雇用者に対する割合もほとんど変わっていません。

ここしばらくは同様の傾向が続くと思われます。

産業区分 a.重度知的障害者 b.重度知的障害者である短時間労働者 c.重度以外の知的障害者 d.重度以外の知的障害者である短時間労働者 合計(*2) 知的障害者の全雇用者に対する割合(*3)
製造業 5,446 385 18,360 1,009 25,290 24.9%
卸売業,小売業 2,956 758 13,781 3,670 21,165 20.9%
医療,福祉 3,011 1,576 9,338 6,119 20,044 19.7%
サービス業 2,656 315 6,391 1,061 10,423 10.3%
平成29年 産業区分別の知的障害者雇用状況(抜粋)
産業区分 a.重度知的障害者 b.重度知的障害者である短時間労働者 c.重度以外の知的障害者 d.重度以外の知的障害者である短時間労働者 合計(*2) 知的障害者の全雇用者に対する割合(*3)
製造業 6,544 514 24,854 1,451 33,093 25.5%
卸売業,小売業 3,412 726 17,602 4,793 26,533 20.4%
医療,福祉 2,920 1,861 11,237 9,314 25,332 19.5%
サービス業 3,123 418 8,353 1,535 13,429 10.3%
令和3年 産業区分別の知的障害者雇用状況(抜粋)

(*2)なお、内閣府の「障害者の状況」の合計では法律に則り「a.重度知的障害者」1人を2人、「d.重度以外の知的障害者である短時間労働者」を0.5人にして合計しています。

ここでは普通に人数を総計していますので、内閣府の合計値とは異なります。

(*3)各年度の知的障害者雇用者数(平成29年:101,507人、令和3年:129,889人)に対する割合です。

職業別の就職状況(*きちほーし調査)

本ムックによれば平成29年度の職業別の割合は、生産工程従事者が25.6%、運輸・清掃・包装等従事者が21.9%だそうです。

もう少し詳細な状況を知りたいのですが、出典が不明なのでわかりません。

ハローワークによる知的障害者の就職状況

職業別割合が分かる資料を見つけたので(2017年の資料2021年の資料)参考までに掲載します。

ただし、ここでは雇用者数ではなくハローワークを通じて就職した人の数ですのでご注意ください。

  2017年(%) 2021年(%)
管理的職業 0.01 0.005
専門的・技術的職業 1.3 1.4
事務的職業 8.4 9.6
販売の職業 6.1 6.4
サービスの職業 14.3 14.1
保安の職業 0.4 0.6
農林漁業の職業 3.8 4.5
生産工程の職業 16.1 15.1
輸送・機械運転の職業 0.6 0.7
建設・採掘の職業 1.2 1.3
運搬・清掃・包装等の職業 47.8 46.2
分類不能の職業 0.0 0.0
知的障害者の職業別の就職状況

就職件数はどの年も20000件前後です。

割合は年によって変わるものの、順位はほんど変化なさそうです。

どの年も約半分ほどが「運搬・清掃・包装等の職業」で圧倒的1位です。

ついで生産工程、サービス、事務といったところでしょう。

個人的にどの年も「管理的職業」が1~2人いることは意外でした。

重度の就職者数は知的障害者全体の1/6~1/8

令和3年は重度知的障害者の就職状況も公開されています。

職業によって異なりますが、就職した知的障害者全体のおよそ1/6~1/8ほどでした。

 

SACEC畠山氏による知的障害者の現状

これまでは数字で障害者の雇用状況をお伝えしてきました。

ここではSACEC畠山氏の目から見た知的障害者の現状についてお話します。

知的障害者の作業内容

作業内容は以下のとおりです。

  • 清掃業務、パソコン入力、総務部庶務・管理部、事務用品の備品管理、研修レポートの入力作業が多い。
  • 銀行では案内状などの郵便の発送業務、調査レポートの封入発送が多い。
  • 過去の紙の書類を電子データにしてテキストにして保存する。

知的障害者の働きぶり

そして働きぶりは以下のとおりです。

  • 知的障害者は書類の中身に興味がなく淡々と仕事をしてくれる。とても早くて正確。
  • メーカーでは細かい部品の組立作業は知的障害者は得意。健常者は苦手。
  • トイレ清掃もここまでやるんだというくらい非常に丁寧。

 

単純作業ばかりですが、作業の品質は健常者よりも良さそうな印象ですね。

 

 

ただし、知的障害者だらと一括りにするのはよくない。

特性は全員違い、仕事の精度も異なる。

 

おわりに

まとめ

いかがだったでしょうか。

前回と今回とで、「特例子会社」と障害者雇用の現状についてお話しました。

  • 障害者雇用企業支援協会(SACEC)という、企業向けの障害者雇用支援をする団体がある。
  • 精神障害者の勤続年数は短く、身体障害者の雇用数は減少傾向だが絶対数は多く、知的障害者は増加傾向。
  • 特例子会社の問題点は以下の通り。
    • 人材不足・仕事不足
    • 人事管理制度が不十分
    • 障害者向けの在宅勤務体制の整備が不十分
    • 精神障害者向けの支援体制が不十分
  • 知的障害者の雇用・就職状況は以下の通り。
    • 一般就労できるのは全体の20%だけ。
    • 産業別では、製造業、卸売・小売業、医療・福祉、サービス業、が上位4つ。
    • 職業別では、運搬・清掃・包装等が大半。次いで生産工程、サービス、事務が多い。
    • 重度の就職者数は知的障害者全体の1/6~1/8
  • SACEC畠山氏による知的障害者の状況
    • 作業内容は、清掃業務、パソコン入力などの単純作業がほとんど。
    • 作業品質は、健常者以上に早くて正確な傾向がある。

感想

知的障害者の在宅勤務について

ハローワークによる知的障害者の就職状況を見ると、知的障害者は現場作業がほとんどですが事務作業も少なからずあります。

事務作業は在宅勤務で行うことも可能な職種です。

 

事務作業の知的障害者たちは在宅勤務できているのでしょうか?

というのも、うちのキチノもそうですが、知的障害者は環境の変化にとても弱い傾向があるからです。

それまで通勤していたのが急に在宅になっても、馴染むまでにかなり支援してもらわなければならないでしょう。

支援校の新卒者も同様で、支援校では対面教育が中心なので(*4)、就職後はかなり支援してもらわないと在宅勤務に馴染めないと思うのです。

(*4)少なくともきちほーし家の近隣の支援校は対面教育が中心です。

 

支援校にはぜひリモート教育に取り組んでもらいたいと思うのです。

気になる数字

本ムックによれば平成29年の職業別割合の「運輸・清掃・包装等従事者」は21.9%とのことでした。

一方でハローワークによる同年の「運搬・清掃・包装等の職業」の就職件数は47.8%でした。

前者は後者の半分以下です。

もしかして「運輸・清掃・包装等従事者」は就職者の半数ほどが離職しているのでしょうか?

この情報だけでそう判断するのはよろしくないですが、今後調べてみたいと思います。

(参考)書籍概要

タイトル

発達障害と仕事 発達障害者の自立・就労を支援する本 (親子で理解する特性シリーズ)

発売日

2018/4/26

著者

宮尾 益知

概要

発達障害者の自立・就労を支援するための情報を詰め込んだムック本。
障害者雇用の最前線で起きている問題は、発達障害者の雇用を受け入れる企業と、転職を繰り返す発達障害者の就労のマッチングとも言える。
本書はこれらの問題を解決するための情報を網羅している。
障害者雇用を促進したい企業のサポートをしている障害者雇用企業支援協会(SACEC)が示す障害者雇用の現実と未来。
一部上場企業が障害者雇用の受け皿として相次ぎ設立している特例子会社8社のレポートなど、発達障害の人たちがこれから就職するために必要な情報が網羅されている。

目次

【一般就労できるかな?】障害者雇用の現状2 -書籍「発達障害と仕事」2-

このシリーズでは障害者の一般就労の現状をまとめたムック本「 発達障害と仕事」についてグッと要約してお話します。

知的障害を持つウチの子は将来どんな仕事につけるんだろう?

気になる親御さんはぜひご参考ください。

今回も前回に引き続き、障害者雇用の現状についてお話します。


発達障害と仕事 発達障害者の自立・就労を支援する本 (親子で理解する特性シリーズ) [ 宮尾 益知 ]

アイスブレイク

今週のお題「日記の書き方」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「日記の書き方」です。

 

きちほーしはこのブログを勉強ノートのように使っているので、書く内容は基本的に自分が興味あることだけです。

一時期収益が上がりそうな内容を書こうとしていました。

でもそうなると収益が上がりにくい障害関連のテーマは優先度がかなり低くなっちゃうんですよね。

きちほーしは障害関連の勉強がしたかったので、収益をあきらめるようにしました。

はじめに

知的障害者は一般就労でどんな職に就けるの?

どーも!きちほーしです!

きちほーしの子どもキチノは知的障害があります。

親として我が子が将来どんな職に就けるのか気になるのは、きちほーしだけではないと思います。

 

そこで今回は前回に引き続き、障害者の一般就労(一般企業に就職すること)についてお話します。

参考にしたのは一般就労の実態についてまとめられたムック本「発達障害と仕事 発達障害者の自立・就労を支援する本 (親子で理解する特性シリーズ)」です。

2018年発行と少し古いですが参考になると思います。

 

なお、テレワーク普及の大きなトリガーとなったコロナ前の発刊ですので、テレワークの実情については別途調査していきます。

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本記事の範囲: p12~p21

この記事では本書籍のp12~p21の「特例子会社が抱えるいくつかの課題」「熟練した知的障害の人の代わりはなかなかいない」について要約してお話します。

なお、本書籍には発達障害者・身体障害者についても触れていますが、ここでは知的障害者を重点的にお話します。

 

障害者雇用企業支援協会(SACEC)

ここでは障害者雇用企業支援協会(SACEC)について軽くお話します。

SACECの主な事業内容は以下のとおりです。

(*きちほーし調査)ちなみに参加企業一覧を見ると、208社(22年9月1日現在)で首都圏の企業に集中しているように見えます。

もしかしたらSACEC以外にも支援協会があるのかもしれませんね。

特例子会社の現状

ここでは特例子会社が持つさまざまな問題についてお話します。

精神・身体・知的の各障害者の傾向

精神障害者は職場を辞めやすい傾向がある

まず、精神障害者は職場を辞めやすい傾向があります。

精神・身体・知的の平均勤続年数は以下ように、知的・身体障害者のおよそ半分です。

精神 知的 身体
4年3ヶ月 7年9ヶ月 10年
精神・知的・身体障害者の平均勤続年数

 

身体障害者の雇用は減少傾向にある

理由は不明ですが身体障害者の雇用は減少傾向にあるようです。

(*きちほーし調査)ただし、減少傾向にあるだけで、身体障害者の雇用の絶対数は障害者全体の半分以上を占めています。

詳しくは「令和3年 障害者雇用状況の集計結果」6頁目をご参照ください。

知的障害者は増加傾向

理由は不明ですが知的障害者は増加傾向にあるようです。

(*きちほーし調査)とは言え、繰り返しになりますが雇用の絶対数は身体障害者が半分以上を占めており、知的障害者は23%程度です。

特例子会社の問題点

人材不足・仕事不足

法定雇用率の引き上げの影響で、働ける障害者の青田刈りのような状態が生じてしまっています。

その一方で障害者向けの新たな仕事の開拓を行わなければなりませんが、限界気味です。

人事管理制度が不十分

人事評価は障害の種類によって異なり、公正な評価制度の構築が困難なようです。

(*きちほーし感想)生産性で評価すれば障害の種類に応じた評価をしなくても良いと思うのですが、そうはいかない事情があるんでしょうかね。

障害者向けの在宅勤務体制の整備が不十分

障害が重度で通勤が困難でも能力があれば自宅で仕事することも可能なはずですが、あまり整備が進んでいなかったようです。

(*きちほーし注)ただし、本書はコロナ前(2018年)のものですので、現在は違うかもしれません。

精神障害者向けの支援体制が不十分

知的障害には「職業判定重度」という雇用の判断基準になる情報がある一方で、精神障害にはないようです。

また、精神障害者の支援に重要な精神保健福祉士が不足しているのが現状です。

(*きちほーし補足)精神障害者の雇用の絶対数は障害者全体の16%ともっとも少ないのはこういった事情があるからなのかもしれません。

知的障害者雇用の現状

知的障害者の生産年齢人口(*きちほーし調査)

知的障害者の何割が就職しているのかを計算するため、知的障害者の生産年齢人口(18歳以上、65歳未満)を調査しました。

全人口(万人) 「在宅の」全人口(万人) 「在宅の」18~65歳(万人) 18~65歳(万人)(推計(*1)) 参考資料
2017 74.1 61.8 40.8 48.9 リンク
2021 96.2 94.3 58 67.3 リンク
知的障害者の人口

(*1)ただし、知的障害者の生産年齢人口をズバリ示す資料は見つかりませんでしたので、推計値になります。

推計方法は以下のとおりです。

知的障害者の全人口、「在宅の」全人口、「在宅の」18~65歳の人口、それぞれがわかる資料がありました。

「在宅の」とは、障害の程度が重いために、通常の交通手段を使って職業につくことができない人のことを言います。

「在宅の」全人口に対する「在宅の」18~65歳の割合が分かるので、その割合を知的障害者の全人口に掛けて知的障害者の生産年齢人口を計算しました

知的障害者の就職率(*きちほーし調査)

下の表は、民間企業に雇用された知的障害者の数をまとめたものです。

さらに右端に、知的障害者の就職率(生産年齢人口に対する就職者の数の割合)を追加しています。

a.重度知的障害者(人) b.重度知的障害者である短時間労働者(人) c.重度以外の知的障害者(人) d.重度以外の知的障害者である短時間労働者(人) 合計(人)(*2) 18~65歳(万人)(推計(*1)) 就職率(%)
2017 18,626 4,021 63,181 15,679 101,507 48.9 20.7
2021 21,620 4,556 82,015 21,688 129,889 67.3 19.3
民間企業による雇用状況(知的障害者の数を抜粋)

これで見ると、知的障害者はだいたい20%前後が民間企業に雇用されていてます。

逆に言うと80%ほどが雇用されていないということですね。

(*2)なお、内閣府の「障害者の状況」の合計は特殊な計算がされ、例えば2021年は140,665人となっています。

法律上「a.重度知的障害者」1人を2人、「d.重度以外の知的障害者である短時間労働者」を0.5人にして合計しているようです。

おそらく法定雇用率の計算のためにそう換算しているのでしょうが、ここでは普通に人数を総計しています。

(つづく)

(参考)書籍概要

タイトル

発達障害と仕事 発達障害者の自立・就労を支援する本 (親子で理解する特性シリーズ)

発売日

2018/4/26

著者

宮尾 益知

概要

発達障害者の自立・就労を支援するための情報を詰め込んだムック本。
障害者雇用の最前線で起きている問題は、発達障害者の雇用を受け入れる企業と、転職を繰り返す発達障害者の就労のマッチングとも言える。
本書はこれらの問題を解決するための情報を網羅している。
障害者雇用を促進したい企業のサポートをしている障害者雇用企業支援協会(SACEC)が示す障害者雇用の現実と未来。
一部上場企業が障害者雇用の受け皿として相次ぎ設立している特例子会社8社のレポートなど、発達障害の人たちがこれから就職するために必要な情報が網羅されている。

目次

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