このシリーズでは、先日義父の葬儀費用に目ん玉飛び出したきちほーしが、葬儀を安く抑えられる方法について検討したことをまとめていきます。
(今週のお題「100万円あったら」)
アイスブレイク:100万円あったら
今週のお題は「100万円あったら」です。
一昔前なら「貯金」でしたが、お金の大学という本を読んでから、今は迷わず「投資」です。
お金の大学を読むとわずかでも節約することの大切さがよくわかりますねー。
はじめに
どうも、先日義父が他界しましたきちほーしです。
きちほーしも義父にはかなりお世話になっていたので訃報を聞いたときはショックでしたが、今はすっかり落ち着いています。
お義父さん、お疲れ様でした。
安らかにお眠りください。
葬儀の前日にはパートナー(きちほーしの配偶者のことです^^)の付き添いで葬儀社との打ち合わせに同席させていただいたのですが、その葬儀代が目ん玉が飛び出るような額になりました。
参列者は20名にも満たないこぢんまりとした家族葬です。
それが相場なのか、それとも葬儀社の営業トークに踊らされた結果なのか、それすらもわかっていません。
まずはそこを見極めたいと思います。
この記事では、葬儀を考え始めている方に向けて、きちほーしが葬儀の打ち合わせで体験したエピソードをお話しします。
これ参考にすることで、皆さんが納得できる葬儀を実現するためのヒントが得られればと思います。
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契約内容は葬儀を執り行える人に周知した方がよさそう
義父が生前に葬儀社と契約していた
今回の葬儀については、生前に義父が自分で葬儀社と契約したようで、すでに48万円が支払われていたようです。
今になって調べましたが、その葬儀社のパンフレットには48万円のコースがあるようで、義父が契約したのはおそらくそのコースだと思われます。
コース内容は次の通りです。
- 寝台車
- ドライアイス
- 仏衣
- 枕飾り
- 御棺
- 御納棺奉仕
- 祭壇
- 祭壇用供物
- 遺影写真(額付き)
- 生花一対
- 焼香セット
- 音響設備
- 霊柩車
- お骨箱セット
- 式進行
- 役所・火葬場手続き
- 坊さんの控室
- 親族控室
- 駐車場
- 法事席料(食事会席料)
これを見る限りは、少なくとも今回の葬儀社が不当にオプションを追加させたというようなことはなかったようです。
誰も義父の契約内容を知らない不安
ですが、当時の葬儀の打合せでは葬儀社から「故人様が決められたコース」というフレーズしか聞いていなくて、実際にどんな契約内容かは全く確認できていなかったのです。
猜疑心の強いきちほーしは「不当にオプションを追加させられてるんじゃないか?」と不安がぬぐえませんでした。
なにせ契約内容を一番よく知る当人が亡くなっているのですから、葬儀社の言うことが契約通りなのか違反しているのか、誰も判断できる人がいないんですね。
契約内容は葬儀を取り仕切れる人に周知した方がよい
幸い今回の葬儀社は契約内容に沿ったサービスを提供してくれていたようですが、悪い葬儀社なら本来契約にあるはずなのに不当にオプションをつけさせるなんてことがあるかもしれません。
葬儀の契約内容については、葬儀をしっかり取り仕切ってくれるであろう身近な人の何人かに周知しておいた方が良いと思われます。
義母一家の場合は、義母が冷静になれないことは予想できたので、義兄がよかったんじゃないかと思います。
「お父さんを粗末に送りたくない」という気持ちでオプションがどんどん追加される
1つ1つのオプション追加を確認する葬儀社
義父が契約したコースの内容見ると、それだけで最低限の葬儀はできるように見えました。
だからオプションを追加しても6-70万円でおさまりそうですが、実際には葬儀社との打ち合わせが進むにつれどんどん値が上がっていき、最終的には200万円になってしまいました。
営業マン「このコースでは祭壇はコレ(シンプルすぎる祭壇の写真)です。次のランク(ちょっと豪華な写真)で30万円アップ、次のランク(もっと豪華な写真)で30万円アップ…です。」
義母「お父さんを送るのにコレ(シンプルすぎる祭壇)はかわいそう。1ランクアップで…」
営「お棺も今はコレ(シンプルすぎるお棺)ですが。故人様は体が大きいので窮屈かもしれません。」
義母「1ランクアップで」
営「祭壇のお花飾りはコレ(シンプルすぎるお花)でいいですか?」
義母「1ランクアップで」
営「お棺に飾るお花は?」
義母「1ランクアップで」
営「お食事は?」
義母「1ランク(以下略)」
こうして50万円ほどの葬儀コースが200万円に膨れ上がってきました。
後で振り返ると「余計に頼みすぎたかなぁ…」という後悔もありました。
親族も横やりをいれづらい
きちほーしもパートナーも額が数倍に膨らんできているのは気づいていましたが、「お父さん(義父)を送るのにシンプルすぎるのはかわいそう」という義母の言葉を聞いて横やりを入れづらい状態でした。
それでもパートナーは時折「〇〇万円になるね…」と義母に気づかせるように口をはさんではいたのですが、あまり強くは言えず、とうとう200万円ほどになったのでした。
オプションはリストで確認した方がよさそう
上記の会話のように、葬儀社は一つ一つの項目についてオプションをどうしますかと聞いてきます。
聞かれる方は一つ一つの判断に気を取られるので、全体的な判断が鈍ります。
なので、一つ一つは数万円~数十万円のアップなのですが、これが積み重なって気が付いた時には200万円近くになってしまっているのです。
もし心に余裕があれば、葬儀社の目の前でオプションを決めるのではなく、葬儀社のいない控室などで家族会議を開き、後でこちらで選んだものを葬儀社に伝える、とした方が葬儀社に主導権を握られることなくプランを選べるかもしれません。
コースを契約しても、追加せざるを得ないものもある
当然必要なはずなのに、それがコースに入っていなくて追加せざるを得ないものもあります。?
営業マン「各自お車で行かれるよりもマイクロバスがあった方が火葬場まで迷子にならずに行けますが 、マイクロバスは手配しますか?」
義母一家一同「はい」
きちほーしも何度か葬儀には参列しましたが、マイクロバスはつきものです。
ですがコースにはありませんでした。
おそらく義父も生前の契約時に見落としたのでしょう。
もし生前コースを契約するのなら、事前にどういうモノが必要なのかチェックして、追加するものを遺族に伝えておいた方がいいと思いました。
判断材料はカタログだけ
カタログは実物より粗末に見えた
営業マンに「コレはどうですか?」と言われて参考にしたのはカタログだけです。
結婚披露宴の打合せなら実際に飾り付けられたモデルルームのようなものを見学できますが、葬儀の場合2-3時間で決めなければいけないので、実物を確認しようという余裕すらありませんでした。
実際に義父の葬儀では、祭壇周りのお花飾りを1ランクアップさせたのですが、飾られた現場を見て「20人足らずの家族葬でこれは豪華すぎたかな…」というのが義母一家の感想でした。
カタログを見たときは1ランク上でも「まだ簡素かな」という印象だったのですが、だからこそもう1ランクアップさせたい、という思いが働きやすかったのじゃないかと思います。
営業マンが見せるカタログよりも2割増しくらいが実物なんじゃないかなと思いました。
可能なら生前に漏れなく契約するか、事前に葬儀を取り仕切れる人が契約した方がよい
もしかしたら義父は生前に実際の飾り付けを確認していたのかもしれません。
それならば2-3日ではなく数か月しっかり吟味ができたはずです。
もしそうであるならば、オプションは家族が適切に選んでくれるだろうと思って契約するのではなく、家族がほとんど手出し無用な状態で契約してくれると良かったかもしれません(義父への文句ではありませんよ^^;)。
とはいえ、そんな完璧なことは難しいので、やはり義兄のように義父の没後もしっかりし葬儀を取り仕切れそうな人が中心となって契約を進めた方が良かったように思われます。
(つづく)
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