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【本の紹介できるかな】書籍「知的障害/発達障害のある子の育て方」2

今週のお題「おうち時間2021」)

コロナ以降在宅勤務になって、

おうちで読書をする時間も増えてきました。

この記事ではきちほーしが読んだ本についてお話します

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きちほーしの子供(以下、きちの)は知的障害があります。

子供の教育支援のためと、

ブログネタを兼ねて、

書籍「知的障害/発達障害のある子の育て方」という本を読んでみました。

前回は同書籍の概要と、第1章から第4章までのポイントをご紹介しました。

今回は、

第5章「『困った』に対処するヒント」

についてきちほーしが参考にしたいポイントをピックアップしたいと思います。

就学前のお子さんを持つ親御さんが読者の中心にした本だと思いますが、

基本的な考え方はお子さんが就学後でも十分に通用する話だと思います。

知的障害/発達障害のある自分の子供をどう育てればいいか?

についてお悩みの親御さんにお伝えいたします。

関連投稿

以前にも発達障害者向けの本を紹介していますので、

興味があるかたはご覧ください。

第5章「『困った』に対処するヒント」

子供の困った行動に対する対処法が書かれています。

きちほーしの経験上、健常児よりもずっと大変だと思います。

困った行動には、トライ&エラーで対処しよう

p81

(困った行動には)作戦を立てて実行する

  1. 子供の様子をよく観察・記録する
  2. 困った時の状況から原因にあたりをつける
  3. 対応する
  4. 3の対応がうまくいかなければ、2へ戻る。
  5. 3の対応がうまくいけば、困った行動が減る

応用はききにくい。根気よく!

たしかにきちのを含めて知的障害を抱えた子供は会話が困難です。

健常児が困った行動をした場合は「どうしてそんなことするの?」と聞けばいいでしょうが、会話が困難な子供の場合は親が観察するしかありません。

まさしく健常児の何倍もの根気が必要だと思われます。

「やってはいけないこと、やらなくてはいけないことを」事前に約束しよう

p84

(「やってはいけないこと、やらなくてはいけないことを」)事前に約束し、守れている間にほめる

  1. 事前に約束する
  2. 直前に確認する
  3. すぐほめる

これも前回のスモールステップほめほめ大作戦と同様ですが、

会話ができないのでなかなか困難ではありますが、

絵や写真を使って根気よく続けることが重要かもしれません。

言うことを聞かないのは、指示に気づいていない、気づいても行動できない可能性がある

p86

注意を引き付けたうえで分かりやすい指示を出す

指示の声が届いていないのかも

  • 情報の取り込み口が狭い子供は(中略)背後から声をかけられても気づけません。

p86

「ながら行動」ができないのかも

  • 「遊ぶこと」に気を取られていると「声に反応すること」が難しく、結果的に呼びかけを無視したように受け取られます。

ここらへんはとても身に覚えがあります。きちJr.に指示しようとするとめちゃくちゃ拒否されます。

ていうか、今まで拒否だと思っていましたが、もしかしたら反応できていないのかもしれません。

p86

子供の注意を引き付ける工夫が必要

  • 子供の正面に回る
  • 子供の視界に入ってから手を振るなどして(中略)今していることをいったんやめさせる

このように呼びかけていることを分かりやすくすることと、

今していることをいったんやめさせることがポイントのようです。

ただ、車が後ろに来ているからよけさせるとか、

そんなに悠長に時間を取れない場合は、

この方法ではだめでしょうね。

気が散ると、動きが途中で止まりやすい場合もある

p87

動きが途中で止まりやすい子供への対応

気が散りやすいのかも

テレビをつけたまま、その前で着替えさせようとしても気がそれるばかり

集中できる環境づくりを

これもよくあります。

何かをさせる時は、パーティション等で区切った集中エリアがあってもいいかもしれません。

「お試し行動」に過剰な反応は禁物

p89

大人の反応を期待して、わざとダメなことを繰り返すことを「お試し行動」といいます。

ふだんのかかわりのなかで、「試さなくてもかまってもらえる」と、子供が実感できるようになればお試し行動は減っていきます。

1日10分でも20分でもかまいません。スキンシップをとったり、話をしたりする時間をつくりましょう。

確かに、きちのが自分でできることでも、何度もきちほーしに世話をかけさせようとする時がよくあります。

そのたびにきちほーしは「自分でやりなさい」というのですが、これもお試し行動の一種なのかもしれません。

まとめ

前回と今回にわたって、

書籍「知的障害/発達障害のある子の育て方」の概要と、きちほーしが参考にしたい箇所をピックアップしてお届けしました。

  • タイトル:「知的障害/発達障害のある子の育て方」
  • 概要: 障害児の特性や将来・子供とのかかわり方や困った行動への対処について説明しています。
  • 対象読者: 主に就学前の知的障害/発達障害がある児童の親

章立ておよび各章の概要は以下の通りでした

  • 第1章 「もしかしたらこの子は…」
    こういう行動をすると、子供の知的障害/発達障害の可能性が高い、ということについて書かれています。
  • 第2章「知っておきたい知的障害・発達障害の特性」
    子供の育て方や関わり方の面で重要な知識である、知的障害/発達障害の特性について書かれています。
  • 第3章「『これから』のことを見通しておこう」
    知能発達や進学・就職についてのこれからについて書かれています。
  • 第4章「育ちを支える家庭でのかかわり方」
    家庭での関わり方に関するヒントが書かれています。
  • 第5章「『困った』に対処するヒント」
    子供の困った行動に対する対処法が書かれています。

きちほーしが今回特に参考になったのは、以下のことでした。

  • 健常児と知能の差が小さくなることもある
  • 『助けがあればできること』が増えれば『できること』も増える
  • 多くの障害児は高等教育へ進む
  • 気が散って集中できない時もあるので、気が散りにくい環境づくりを
  • イラストを使ってスケジュールを分かりやすく伝えよう
  • 禁句は「なんで」「どうして」「昨日も言ったでしょ」
  • 「スモールステップほめほめ大作戦!」難しくてもなるべくほめる機会を増やそう
  • 偏食の修正は「米一粒台以下の量」から開始
  • 楽しい感覚を得られる遊びに誘って、特定の遊びに執着しないようにしよう
  • 困った行動には、トライ&エラーで対処しよう
  • 「やってはいけないこと、やらなくてはいけないことを」事前に約束しよう
  • 言うことを聞かないのは、指示に気づいていない、気づいても行動できない可能性がある

というのは特に参考になりました。

もちろん言うは易し行うは難しですが、トライ&エラーを繰り返さなければ成功には至れません。

やれることから実践していきたいと思います。

ではまた!