この記事では知的障害者の親御さんに向けて、お子さんのいじめ・虐待を予防する方法について、きちほーしが調査・検討したことをお話します。
今回はより一般的に、性的虐待に関する口コミを集めてみました。
はじめに
ドラレコを人間にも搭載したい
どーも!きちほーしです!
きちほーしは最近ドラレコについて調査していました。
そしてドラレコは自動車事故の被害に遭ったときに泣き寝入りしないための一つの武器だという認識を強めました。
そしてドラレコの調査を進めるにしたがって、きちほーしが以前からやりたいと思っていたことが再燃したのです。
「このドラレコを人間にも搭載できないだろうか?」
知的障害者キチノをみまもりたい
きちほーしの子供キチノには知的障害があり、言葉がとても不自由です。
きちほーしが知らないところでいじめや虐待があっても、キチノは被害を訴えることができません。
親としては腕や脚にちょっとした傷があると「この傷どうしたの?」と気になるのですが、キチノは何も答えられません。
十中八九自分で怪我したのでしょうが「もしかしたらイジメられたのかも…」とヤキモキすることもよくあります。
だからキチノの衣服やカバンにカメラやレコーダーを仕込めたらいいなと思っていたのでした。
性的に関する口コミを調査しよう!
前回はニュースサイトから障害者への性的虐待に関する記事を集めてみました。
そして性被害に遭った被害者の立場は障害の有無に関係ないことも分かってきました。
そこで今回は、障害の有無に関係なく、性的虐待に関する口コミを集めてみました。
NHKのハートネットの「子どもの性暴力被害を受けた当事者からの声(2012年8・9月)」に投稿された口コミからの引用です。
【知的障害支援できるかな?】障害者への性的虐待に関する記事を集めてみた -みまもりできるかな?-
性的虐待に関する口コミピックアップ
ひどい時は園児の頃から
投稿テーマが「子どもの性暴力被害」なので小中学生の頃に被害を受けたモノが多いのですが、ひどい時は3歳からというのがありました。
以下は、ハートネットへの投稿の中から何歳くらいのときに被害に遭ったかをピックアップしたものです。
- 今年の6月1日に長女が同じ学校の6年生二人から性的な嫌がらせを受けました。
- 私は6才の時と小4~中1の間に被害を受けました。
- 私の被害は叔父からで、3歳から8歳でした。
- 私は、9才の頃から複数の性犯罪被害を経験しました。なかでも中2の頃の被害は、私の人生に大きな影響を与えました。
- 放課後の教室で、3年生から強姦されました。
- 私は、小4の時にレイプされました。(中略)。それからは、同級生からも性的いじめや中学生や高校生にレイプされたりしていました。
- 娘が小学4年の時、中学2年の兄から強制わいせつ行為を受けました。
子どもが被害を受けるのは警戒心や良し悪しの判断力が弱いことにつけこんでいるのかもしれません。
そうであるとすると警戒心や良し悪しの判断力が弱い知的障害者は大人になっても同じ理由で性犯罪者につけこまれる可能性が高そうです。
大人が性被害を信じてくれない
どうやら性的虐待を受けたことを先生や警察に訴えても信じてくれないケースも多々あるようです。
多々あるというより、少なくともハートネットの投稿はほとんどがそのケースです。
以下は、ハートネットへの投稿の中からそれを示す部分をピックアップしたものです。
- (実父が性的虐待したことを)精神科医に打ち明けても「嘘をつくな」と言われました。
- (従兄弟に性的なことをされたことを)担任の先生はお話を勝手につくってると相手にしてもらえませんでした。
- 精神科医に被害状況を説明すると「ちょっと信じられないんだけど」と言われ疑われました。
- ビリビリの制服で帰宅しましたが、母親は息子(私の弟)の中学受験のことで頭がいっぱいで、私の被害に気付かず、「(帰宅が)遅い!」と怒鳴りました。
- 母親は、(加害者が逆恨みでムチャクチャにした)自転車について「馬鹿だから壊される。どうせ、下らん縁を作ったからこんなことになったんだろう。」と、吐き捨てました。
- 警察に相談したのですが、警察は学校内のいじめとして取り合ってくれません。
先生や警察の肩を持つわけではありませんが、大人が子どもの言うことを取り合わないというのはよくあることだと思います。
大人の感覚でささいに思えることを子どもはおおごとにすることがよくありますから。
そして家事や仕事で手一杯であれば後回しにしてしまい、子どもが深刻そうであると感づいても「勘違いかも」と思い込もうとするのかもしれません。
夢物語でしょうが、人間ドラレコのようなもので事件を記録し親が確認できれば親も子どもの証言を軽視はしないでしょう。
【知的障害支援できるかな?】障害者への性的虐待に関する記事を集めてみた -みまもりできるかな?-
加害者のほとんどは近親者
驚くことに加害者はほとんどの場合身内のようです。実父・実兄・叔父など。
同級生というのもあるようです。
以下は、ハートネットへの投稿の中から、加害者を示す部分をピックアップしたものです。
- 小4~は父の友人からです。最後までされたかは?。半分入ったよって言われた所までは覚えてるのですが。
- 10歳のときに近所に住む友達のお兄さんに暴行を受けました。
- 私の被害は叔父から。最後は強姦。
- 私は小学生の時、父と兄からでべつべつにでした。
- 娘が小学4年の時、中学2年の兄から強制わいせつ行為を受けました。
- 私も小学5年生の頃から兄から性的被害にあっていた者です
- 同級生からも性的いじめや中学生や高校生にレイプされたりしていました。
きちほーしは加害者のほとんどが見ず知らずの不審者だと思っていたのでかなり衝撃的です。
身近な人間が加害者ということは性被害も身近だということです。
それは性被害の地獄から容易に逃れられないことを意味しています。
被害者は泣き寝入り
何よりも悲しいのは投稿した多くの被害者は泣き寝入りをしているということです。
場合によっては家族からも見放されるようです。
以下は、ハートネットへの投稿の中から、被害者の泣き寝入りを示す部分をピックアップしたものです。
- (加害者から)恋人ができたから、お前はよう済みと言われました。
- 小4のとき実父から性虐待を受けた私は家族からはじかれ、ののしられ、全血族を敵にして闘わなければなりませんでした。それなのに、家族の外でも数々の無理解、二次被害を受けています。(中略)。何も悪いことをしていないのに、罰を受けているようです。性犯罪を犯した実父は家族に守られのうのうと生きていました。
- (加害者の叔父に)民事裁判を決意しました。刑事告訴は時効にて無理でした。(中略)
戦いたいと思ったときには時効が立ちはだかり、治療費さえも自分で捻出しなくてはならない被害者には、すべてが絶望に感じられます。 - (性的嫌がらせを受けた娘に)虚しい、そんな気持ちを娘に味合わせたくない一心で、引っ越しをしました。
- (被害を受けた)この頃は男の子が苦手になり悪夢と寝不足と住宅の敷地内を一人で歩けなくなりました。
- 被害者は被害を受けた時点で、人生の終わりかと思うような恐怖感や敗北感を味わい、人間としての尊厳を踏みにじられて絶望しているのです。
- (レイプ被害を警察に届けた後も)どんどんいじめはエスカレートして、結局私は母の実家に引っ越しました。
- 小学5年生の頃から兄から性的被害にあっていた者です。今では結婚もし、娘も産まれました。でも、毎日死にたいと思っています。
その理由はやはり小さい頃、誰も助けてくれなかったと言う事実をもう自分でも誤摩化しきれなくなったからだと思います。
きちほーしが特に印象に残ったのは最後の投稿です「毎日死にたいと思っている。誰も助けてくれなかったから。」。
誰かが子どもの証言を信じれば少しでも傷は癒えたかもしれません。
子どもの証言が信じられるようになれば加害者への抑止力になるのかもしれません。
何度も夢物語を言ってしまいますが、人間ドラレコのようなもので子どもが証拠を抑えることができれば、子どもの証言でも信じられるでしょう。
(参考)人間ドラレコに使えそうな機器
ここでは、きちほーしが人間ドラレコに使えるんじゃないかと思っている機器について記載していきます。
まだ「使える!」と確信が持てるほどではないので、ご参考まで。
「録画作業時間:8時間」「録音作業時間:10時間」と明記されているので、比較的信用できる商品だと思います。
このスペックを信じるなら比較的使えそうです。
ただ、胸ポケットに留めて使うことを想定されているのが気になります。
知的障害者が紛失せずに胸ポケットにキープできるか自信がありません。
稼働時間も録画時間も明記されていませんが、参考になりそうな情報はあります。
まず画質が1080pであることを売りにしています。
そして以下の記述があります。
「最大容量は62GBのメモリカードを支持します。一杯になった場合、古いファイルを上書きして、新しいファイルを保存することになる。」
1080pを1時間録画するのに必要な容量はだいたい2GBらしいので、30時間以上は録画できるはずです。
モバイルバッテリーにつなげたときの連続稼働時間は要調査ですね。
モバイルバッテリーにつなぐことで数十時間稼働すると書いています。
ループ録画するようですが、上書きされずに残る録画時間について記載されていません。
使用に耐えうるのかどうかは調査が必要です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は、障害の有無に関係なく、性的虐待に関する口コミを集めてみました。
調査した口コミから以下のことがわかりました。
- ひどい時は園児の頃から
- 大人が性被害を信じてくれない
- 加害者のほとんどは近親者
- 被害者は泣き寝入り
今回は性的虐待について取り上げましたが、次回はいじめなどのもっと身近なことも調査をしていきたいと思います。
ではまた!