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【知的障害者支援できるかな?】知的障害者の職種はどんな感じ? -dodaチャレンジで就職状況を調べてみた-

どーも!きちほーしです!

このシリーズでは、知的障害者を子供に持つ親御さんに向けて、知的障害者の現状についてきちほーしが調査したことをお話します。

きちほーしの子供のきちの(仮名)も知的障害を持っていて、この調査はきちほーしにとってもとても有意義なのです。

今回は、現状の知的障害者がどんな仕事に就いているかお話します。

就職, 就活

はじめに: きちのの将来が心配!

きちの

どうも!きちほーしです!

きちほーしの子供、きちのは知的障害児です。

幸い身体障害を伴うほどの重度ではありませんが、かなり成長した今でもろくに会話もできません。

将来がとても心配です。

どうすればきちのは幸せに生きていけるのでしょうか?

  • うちの子は就職できるの?
  • うちの子は結婚できるの?
  • うちの子は独立できるの?
  • 自分たちの死後はどうなるの?

きちほーしの心配事は、今思いつくだけでもこれだけあります。

これはきっと知的障害児の親たちの多くが抱える心配事だと思います。

この記事では、知的障害者の「就職」について、雇用形態はどうなっているのか?職種はどんなのが多いのか?

調査したことをお話したいと思います。

前回はアットジーピーで調査しましたが、今回はdodaチャレンジで調査します。


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知的障害者の就職率等についてはこちらをご参考ください。


情報ソース

今回情報ソースにしたのは、障害者向け就職・転職サービスです。

きちほーしが知る障害者向け就職・転職サービスは3つありますが、今回はそのうちのdodaチャレンジで調査してみました。

調査方法

アットジーピーでは検索条件に「〇〇障害の雇用実績がある」というのを指定できましたが、 dodaチャレンジはそうでもないようです。

代わりにフリーワードを指定して検索することができます。

そこで「〇〇障害」と入力すると、「〇〇障害の雇用実績があります」とアピールしている企業を見つけることができます。

今回は「知的障」を指定して検索できた企業をカウントしていきます。

ちなみに「知的障」という中途半端なキーワードにしたのは、「障害」とか「障碍」とか「障がい」とか表記がバラバラだからです。

主に調査したのは、「仕事内容」「雇用形態」「雇用期間」です。

検索結果は’21年10月20日現在です。

募集全体1648件に対し「知的障」の募集は21件

地域を全国に設定して、フリーワードを「知的障」にして検索すると、21件だけひっかかりました。

ちなみにフリーワードを「知的障害」にすると19件。「知的障がい」は4件。

そして「知的障碍」にするとなぜか1698件。募集全体の1648件よりも多いです。

「知的障碍」のは多分バグでしょうねー。

実際に「知的障碍」でひっかかった募集要項を見ても「知的」の「知」の字もありませんでした。

代わりに「障がい者雇用実績多数。障がい者雇用率は〇%で…」のように、知的障害とか視覚障害とかの区別なく書かれていました。

今回は知的障害者の就職状況を調べたいので、障害の区別のない募集要項は調査対象から外しました。

雇用形態は9割近くが契約社員

dodaチャレンジの検索で指定できる雇用形態は、「正社員」/「契約社員」/「その他」の3つです。

フリーワード「知的障」で、雇用形態 「正社員」/「契約社員」/「その他」のそれぞれで、検索件数をカウントしてみました。

集計結果は下の表のようになりました。

雇用形態検索件数割合(%)
正社員14.8
契約社員1885.7
その他29.5
dodaチャレンジの「知的障」の各雇用形態の集計

母数が非常に小さい数字なので参考になるのかも怪しいですが、この結果を見ると9割近くが契約社員です。

ちなみに雇用形態「その他」の2件を見てみたところ、「雇用期間6か月」と無記入でした。

「雇用期間6か月」って契約社員だと思うんですけどね。

職種のトップは人材サービス系と建設/不動産系

母数が少ないのでこれも参考にならないと思いますが、フリーワード「知的障」かつ、各職種を指定して検索してみました。

なお、指定できる職種のカテゴリは20件以上ありました。

また、募集要項によっては複数の職種を記載している場合もあるようで、募集件数の合計は21件を超えています。

集計結果は下の表のようになりました。

職種募集件数割合
IT/通信00.0%
その他28.7%
その他サービス28.7%
インターネット/広告/メディア00.0%
エネルギー14.3%
コンサルティング/リサーチ/専門事務所00.0%
メーカー(電気/機械)00.0%
メーカー(食品/化学/素材/その他)28.7%
人材サービス/コールセンター/アウトソーシング834.8%
公社/官公庁/学校00.0%
医療関係28.7%
外食00.0%
専門商社(卸)00.0%
小売00.0%
建設/プラント/不動産626.1%
教育00.0%
旅行/宿泊/レジャー00.0%
理容/美容/エス00.0%
総合商社00.0%
警備/清掃00.0%
農林水産/鉱業00.0%
運輸/物流00.0%
金融00.0%
フリーワード「知的障」かつ各職種を指定した検索結果

割合で見ると「人材サービス/コールセンター/アウトソーシング」がトップです。

次いで「建設/プラント/不動産」。

ちなみに「人材サービス/コールセンター/アウトソーシング」の8件は全てLITALICOです。

障害者支援事業を手掛けてるおなじみの会社ですねー。

「警備/清掃」のようなところも0件になっているので、やっぱり参考にならないと思われます。

「公社/官公庁/学校」も0件です。

政府が障害者雇用をしろと言っているのだから、ここはトップであってほしかったですが0件です。

まあ、母数が少ないからでしょうねぇ。

…ですよね!?

今後の展開

今後は以下の調査を進めていきます

  • 他の就職サイトの求職状況
    • もう少し調査範囲を広げて、より正確に傾向を掴みたいと思います。
  • 正社員の業務内容の詳細
    • コレを把握すれば、きちのをどう教育していけばいいかのヒントになるかもしれません。

おわりに

いかがだったでしょうか。

この記事では、知的障害者の「就職」について、雇用形態はどうなっているのか?職種はどんなのが多いのか?についてお話しました。

dodaチャレンジでフリーワード「知的障」で検索した結果、以下のようになりました。

  • '21年10月20日現在の募集は21件
    • 検索の仕方が悪かったんですかねー?でも知的障害の状況を知るにはこうやって検索するしかないですよねー。
  • 雇用形態は9割近くが契約社員
    • ただし、母数が21件なのであまり参考にならないかもです。
  • 職種のトップは人材サービス系と建設/不動産系
    • これも母数が少ないので参考にならないかもです。

今後の展開として、他の就職サイトの求職状況や、正社員の業務内容の詳細、の調査を進めていきたいと思います。

ではまた!