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このシリーズでは、知的障害があるわが子キチノをより成長させるためにきちほーしが療育にトライする様子をお話します。
同じようにお子さんを療育したい親御さんのご参考になればと思います。
今回は前回の続きです。
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この1ヶ月の取組みと今後の展開(つづき)
向上マインドの育成: ダンスや勉強を通じて!

わが子キチノは会得したスキルのクオリティを1ミリも向上させようとしません。
例えばすっかり大きくなったキチノの絵のクオリティは、幼少の頃の絵のクオリティと1ミリも変わっていません。
「もっと上手になりたい!」と向上マインドを持ってくれれば、親もいちいち教えなくて済むのに!
向上マインドをもってほしい!というのがきちほーしの願いです。
それで前回、下記のような目標をキチノに持たせてみてはどうかと考えました。
- ダンスの振り付けの一部だけを頑張る!
- 国語・算数のネット教材を毎日やる!
親の私は目標達成の期限もなくどのくらい向上するのかも定めないゆるい目標が合っています。
だからその遺伝子を受け継いだであろうキチノも同じくらいゆるい目標がいいだろうと思って上のような目標を考えました。
この1ヶ月の取組み:振り付けの一部だけをマスターさせる
この1ヶ月でやらせてみたのはダンスのたくさんある振り付けの中の一部をちゃんとやらせるというものです。
現状のキチノはなんとか先生のお手本の振り付けに従って身体を動かそうとしていて、
なんとか真似しようというマインドはあるようです。
ですが、振り付けの変化に対応しきれなかったり、対応できたとしても手脚が縮こまってかなりクオリティの低い振り付けになっています。
そんな状態から先生並みのクオリティに持っていくのはさすがに無理がありますが、振り付けの一部だけをちゃんとやらせるのなら頑張れそうです。
そこで毎日3分だけ自宅で先生のお手本ビデオを見せて真似させることにしました。
そして比較的簡単そうなジャンプの振り付けだけをピックアップして「ほら、先生はあんな風に跳んでるよ」と言いつつ手取り足取り教えました。
するとキチノは自宅練習の初日にしてジャンプのクオリティを真似することができました。
何日もかかるかなと思ったのに、あっさりクリア!
その後何日か様子を見ていましたが、そのクオリティを保ったままジャンプ出来ていました。
課題:向上させたいはマインドなんだけど…
このように振り付けの一部のクオリティを一つ一つ練習するやり方で、キチノのダンススキルは向上すると思います。
ですが一番向上してほしいのはキチノのマインドです。
もっと上手に踊りたい!先生みたいに踊りたい!
そんなマインドを持ってもらえれば親は助かるんだけど、そこまで求めるのは親の押しつけかなぁ。
今後の展開:ChatGPTさんとCaludeさんに聞いてみた
どうすればいいのか?
ChatGPTさんとClaudeさんに聞いてみました。
ちなみにClaudeさんの存在は最近知りました^^。
これまではChatGPTの対抗としてGeminiさんを使っていたのですが、Claudeの方が良いらしいので今後はこっちを使ってみます。
[質問]
私の子どもは知的障害があります。自閉症もあります。
「もっと上手にダンスできるようになりたい」と向上心を持ってほしいのですが、どうすればいいですか?
[ChatGPT]
(前略)
1. ポジティブな環境を作る
誉める: (略)
成功体験を積む: お子さんが達成感を感じられるよう、簡単な目標を設定し、少しずつ難易度を上げていくと良いでしょう。
2. 興味を引く方法を探す
好きな音楽やダンススタイルを見つける: (略)
ビジュアルエイドを使う: (略)
3. 専門家のサポートを活用する
特別支援教育のダンスクラス: (略)
セラピストとの連携: (略)
4. 楽しさを重視する
ゲーム形式で学ぶ: (略)
友達と一緒に: (略)
5. 目標設定とフィードバック
具体的な目標を設定する: お子さんが達成感を感じられるよう、短期的な目標(例えば「今週はこのステップを覚えよう」)と長期的な目標(例えば「次の発表会でこのダンスを踊ろう」)を設定します。
フィードバックを与える: 練習の後にはポジティブなフィードバックを与え、どこが良かったのか、次にどこを改善すればよいかを具体的に伝えます。
[Claude]
知的障害や自閉症のある子どもにとって、新しいスキルを習得することは大変な努力を要することがあります。
しかし、適切な支援を受ければ、ダンスを通して多くのことを学び、達成感を味わうことができます。以下のことを試してみるのが良いでしょう。
- 子どもの長所や得意分野を理解する
すべての子どもには長所があります。子どもが良くできる部分を見つけ出し、そこから始めることで自信を持たせることができます。- 具体的で分かりやすい目標を設定する
「上手になりたい」よりも「○週間で△の動きが続けてできるようになる」など、具体的な目標を立てると良いでしょう。
目標を小さく分けることで達成感が得られやすくなります。- 視覚的な手がかりを活用する
絵や動画などを使って動きを示すと、理解が深まります。動作の順番を書いたカードを並べるなどの工夫も有効です。- 頻繁に励ましや褒める
少しずつ進歩した部分を認め、励ましや褒美を与えることが大切です。子どもの自尊心を高め、モチベーションの維持につながります。- 楽しむことを大切にする
ストレスをためすぎないよう、子どもが楽しめるような雰囲気づくりに心がけましょう。上達は時間がかかりますが、プロセスを大切にすることが大切です。
きちほーしが参考になりそうだと思った所に下線をひいています。
ChatGPTの5やCaludeの2はなるほどと思いました。
「長期的な目標」として発表会がありますが、これは恐らくダンス教室の先生が設定してくれるでしょう。
「短期的な目標」について、私の中で「このジャンプはできるようになろう!」と目標を持っていましたが、キチノにはそれを伝えていません。
今後は「この振り付けを◯週間でできるようになろう!」と伝えていこうと思います。
できればマスターしたい「振り付けの一部」を3つほど用意して、キチノに選ばせるとなお良いですね。
ちなみにキチノは「◯週間」のような期間を理解できていませんが、言葉を使っていく内に理解してくれることを期待して、期限を設けたいと思います。
同年代の子と一緒に行動できるように: グループダンスはまだだけど…

キチノは自閉症もあって、同年代の子と全くコミュニケーションを取ろうとしません。
もう少し発達の良い子とコミュニケーションを取れれば、キチノもその子と同じように発達の良いふるまいが身につくと思うのです。
最近入会したダンス教室にはそのきっかけになることを期待しています。
特に私が期待しているのはグループの振り付けです。
皆で手を合わせるとか、ハイタッチするだけのカンタンなのでもいいのです。
キチノはあまりしゃべれないので、他の子とボディタッチすることでコミュニケーションのきっかけになればと思うのです。
この1ヶ月の取組み
この辺はダンス教室の先生任せなので、私はただ見守ることしかできません。
欲を言えば先生にグループダンスを入れてほしいとお願いしたいのですが、最近入会したばかりの子が多い教室では先生もそれを受け入れる余裕はないでしょう。
ちなみにキチノの目線は先生ばかりを見ていて、他の子を多少気にしてはいるようですが絡む様子はありません。
それでも他人を意識する機会は増えていると思います。
準備体操や振り付け練習の際は他の子を見て真似したりお互いぶつからないようにしたり、他の子を意識する機会が多いからです。
今後の展開:ChatGPTに聞いてみた
ダンス教室については私は見守るだけですが、それとは別の取組みも模索していきたいと思います。
そこでChatGPT先生に聞きました。
[質問]
自閉症の子を他の同年代の子に興味をもたせるにはどうすればいいか?
[ChatGPT]
1. 共通の興味や活動を見つける
(略)2. 社会的なスキルを教える
社会的なスキルを教えるプログラムやセッションを取り入れることが有効です。例えば、「ソーシャルストーリー」を使って特定の社交状況を説明したり、ロールプレイを通じて実際の場面を練習させたりすることが考えられます。これにより、他の子どもとの交流がよりスムーズになります。3. 小さなグループ活動を促す
(略)4. モデリングを利用する
他の子どもがどのように遊んでいるかを見せること(モデリング)は、自閉症の子どもがその行動を学ぶのに役立ちます。例えば、先生や親が他の子どもと一緒に遊んでいる様子を見せ、その後に自閉症の子どもも参加させると、興味を引きやすくなります。5. ポジティブな強化
(略)6. 専門家のサポートを受ける
自閉症の専門家やセラピストのサポートを受けることも考慮に入れてください。(後略)
7. 親と教師の協力
(略)
私が特に気になった箇所に下線を引いています。
ソーシャルストーリー
「ソーシャルストーリー」というものがあるのですね。
ざっくりと調べてみると2パターンありそうです。
じゃんけんのような他人と関わるシーンを文章化・ストーリー化して他人との関わり方を予習するパターン。
ひげそりの手順のような他人の行動をじっくり観察している様子を文章化・ストーリー化して、他人の行動に興味を持つきっかけとするパターン。
キチノには後者のパターンが合っているようです。
書籍もあるようなので買ってみようかな。
他の子どもがどのように遊んでいるかを見せる
これは一番お手軽かもしれません。
他の子が一緒になって遊んでいる様子のYoutube動画を見つけてただ見せるだけです。
一時期はやった家族の食事動画と同じ感じですかね。
例えばこういうのがいいのかな。
専門家のサポートを受ける
専門家ってどんな人がいるの?
これもChatGPT先生に聞いてみました。
[質問]
6の専門家とは、例えばどんな人がいますか?
[ChatGPT]
1. 行動療法士(Board Certified Behavior Analyst, BCBA)
(略)
2. 言語聴覚士(Speech-Language Pathologist, SLP)
役割: 言語聴覚士は、コミュニケーション能力の向上を目指して、自閉症の子どもに言語や非言語のコミュニケーションスキルを教えます。言語発達の遅れやコミュニケーション障害に対する支援を行います。
3. 作業療法士(Occupational Therapist, OT)
(略)
4. 特別支援教育士(Special Education Teacher)
(略)
5. 臨床心理士(Clinical Psychologist)
(略)
6. 発達小児科医(Developmental Pediatrician)
(略)
7. ソーシャルワーカー(Social Worker)
(略)
8. 音楽療法士(Music Therapist)
役割: 音楽療法士は、音楽を通じて感情やコミュニケーションの発達を促進します。音楽活動を通じて、自己表現や社会的な相互作用を支援します。
9. 芸術療法士(Art Therapist)
役割: 芸術療法士は、アート活動を通じて子どもの自己表現を支援し、感情や行動の問題に対処します。アートを用いて、子どもの内面的な世界を理解し、コミュニケーションのスキルを向上させます。
きちほーしが特に気になった専門家を太字にしています。
言語聴覚士はコミュニケーションのトレーニングをしてくれる人でしょうか。
ちなみにキチノをダンス教室に通わせるきっかけとなった助言をくれた人は言語聴覚士です。
音楽療法・芸術療法というものがあることは知りませんでした。
言葉の印象からして、音楽療法はリトミックのようなもので芸術療法はその芸術版かなと思いましたが、音楽や絵画を通じて心を安定を図るのが目的のようです。
もし専門家に診てもらうとしたら、言語聴覚士かなぁ。
また、芸術療法ではありませんが、絵画を通じて気持ちを発信できるようになるといいかもしれません。
(つづく)
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おまけ
(今週のお題「上半期ふりかえり」)
ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「上半期ふりかえり」です。
上半期にやってよかったのはダンス教室ですかね。
ダンスを通じてキチノの色んな面を知ることが出来たし、キチノに対する私の療育スキルも上がった気がします。
習い事って子どものスキルを上げる以上の効果があるんですね。