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【知的障害支援できるかな?】知的障害者の収入・支出編 -書籍「障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本」のまとめ1-

 

アイスブレイク

今週のお題「マイルーティン」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は、「マイルーティン」です。

 

以前は朝起きたらヨガをやっていたのですが、ヨガは柔軟体操の上級者向けだな~と思い、最近はストレッチに切り替えています。

ヨガにしてもストレッチにしても、コレをやると朝シャッキリ目がさめるのでオススメです!

 

はじめに

どうも!きちほーしです!

きちほーしの子どもキチノには知的障害があります。

調べてみるとそんな子が就労で得られる年収は100万円以下。親としてめちゃくちゃ不安になりませんか?

このシリーズでは、障害者の経済事情について解説した書籍「障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本」についてについてギュギュギュッと要約してお話します。

これまでもグッと要約してお話してきましたが、さらにさらにギュギュギューーーッと要約しました。

 

今回は、知的障害者の収入・支出についてお話します。

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障害者の収入

主な障がい者の収入は以下のとおりです。

なお、金額は年によって変わり、ここでは2021年度の例を記載します。

  • 障害基礎年金 78~97万円/年
    • 前年度所得額に応じて減額されるが極めてまれ。
  • 障害厚生年金
  • 特別児童扶養手当、障害児福祉手当(障害児の親に支給)
  • 特別障害者手当(33万円/年)
  • 就労継続支援施設の就労収入(18~84万円/年)
  • 地方自治体独自の手当

障害者を助けてくれる支出軽減の制度

障害者には以下のような支出が軽減される制度があります。

  • 福祉施設の負担上限額の設定
  • 療養介護利用かつ低所得世帯である者の医療型個別減免
  • 福祉サービス利用料の負担上限額超過分の給付
  • 食費・光熱水費・家賃などの負担軽減措置
  • その他生活保護に至らないための負担上限額の設定

これらの制度によって障害者は福祉施設や生活費等の支出があっても、毎月3万円前後(2021年現在)ほど手元に残るようになっています。

支援のあり方は、施設入所者、施設通所者、グループホーム利用者で異なりますが、3万円前後手元に残るのはどれでも同じようです。

なお、上記支出に医療費や遊興費は含まれていません(ただし医療介護利用者の医療費は減免される)ことご注意ください。

例として障害基礎年金2級受給者であり、グループホーム利用者でもある人の収支を挙げます。

事例 収入(万円) 収入内訳(万円) 支出(万円) 支出内訳(万円) 収支(万円)
東京都区部の事例 14.55 年金 6.5
区の福祉手当 1.65
国と都の家賃助成 3.4
区の家賃助成 3
11.5 家賃 7
食費・光熱水費・日用品費 4.5
3.05
地方都市の事例 7.5 年金 6.5
国の家賃助成 1
4.6 家賃 1.8
食費・光熱水費・日用品費 2.8
2.9
障害基礎年金2級受給者であり、グループホーム利用者でもある人の収支例

その他支出軽減の措置

障害者に限りませんが、生きていく上で以下のような固定費が発生します。

健康保険料・介護保険料、光熱水費、通信費、税金、交通費、自動車関連費、生命保険、その他NHK受信料など。

このうちいくつかは割引や減免される制度があります。

ただし、多くの場合は書類や窓口での手続きが必要になりますので、知的障害者の場合は親などが同伴することになるでしょう。

  • 健康保険料・介護保険
    • 収入が低いと保険料が下がるまたはゼロになる。障害者は低収入になりがち。
  • 通信費…電話代、ネット代
    • 携帯電話は窓口で手続きすることで割引になる。
  • 交通費…施設に通う交通費
    • 割引制度あり。ただし乗車のたびにひと手間必要。
  • 自動車関連費…自動車税、駐車場代、ガソリン代
    • 減免措置がある
  • その他NHK受信料など
    • 窓口や郵送等による書類手続きで半額または全額免除される。

医療費の支援制度

障害者は福祉施設や生活費等の支出があっても毎月2~3万円ほど(2021年現在)手元に残ります。

前の章でも書いたように、ここで言う支出の中には医療費が含まれていないので心配になりますが、さまざまな軽減措置もあるのです。

以下のような支援制度や保険があることを知っておきましょう。

  • 障害者医療費助成制度
    • 障害者の医療費を助成する制度
    • 内容は各自治体によって異なり、年によって異なる場合もある。
  • 生命(医療)保険
    • 助成でカバーしきれない入院の備えに考慮しても良い
    • 障害者でも加入できる保険は限りがある
  • 高額療養費制度
    • 医療費の自己負担の上限が定められている制度
    • 健常者・障害者に共通した制度
    • 世帯合算や高額療養費の支払い回数で上限額が変わる
  • 自立支援医療(精神通院医療)
    • 精神医療の自己負担を1割に軽減する制度
  • どの制度もその都度申請が必要

書籍概要

タイトル

障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本

著者

渡部 伸

概要

知的障害を持つ子の親であり行政書士でもある筆者が、知的障害者を守る社会的セーフネットや親が生前出来ることについて分かりやすく解説しています。

目次

第1部 「親なきあと」の収入と支出を知ろう(障害基礎年金の仕組み;暮らしの場によって変わる収支;毎月の固定費を軽減する;定期的な通院や病気になったときの医療費の支援制度)
第2部 「親なきあと」の経済的に困らない仕組みを考えよう(子どもの生活を支える資産の残し方;日常のお金を管理するために;ひとり残った子どもの経済的なサポート策;ケーススタディ・「親なきあと」のお金の問題)

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