どーも!きちほーしです!
このシリーズでは、知的障害者を子供に持つ親御さんに向けて、知的障害者の現状についてきちほーしが調査したことをお話します。
きちほーしの子供のきちの(仮名)も知的障害を持っていて、この調査はきちほーしにとってもとても有意義なのです。
今回は、現状の知的障害者がどんな仕事に就いているかお話します。
はじめに: きちのの将来が心配!
どうも!きちほーしです!
きちほーしの子供、きちのは知的障害児です。
幸い身体障害を伴うほどの重度ではありませんが、かなり成長した今でもろくに会話もできません。
将来がとても心配です。
どうすればきちのは幸せに生きていけるのでしょうか?
- うちの子は就職できるの?
- うちの子は結婚できるの?
- うちの子は独立できるの?
- 自分たちの死後はどうなるの?
きちほーしの心配事は、今思いつくだけでもこれだけあります。
これはきっと知的障害児の親たちの多くが抱える心配事だと思います。
この記事では、知的障害者の「就職」について、雇用形態はどうなっているのか?職種はどんなのが多いのか?
調査したことをお話したいと思います。
関連記事
知的障害者の就職率等についてはこちらをご参考ください。
【自分語りできるかな?】知的障害児きちのは就職できるの?結婚できるの?
情報ソース
今回情報ソースにしたのは、障害者向け就職・転職サービスです。
きちほーしが知る障害者向け就職・転職サービスは3つありますが、今回はそのうちのアットジーピーで調査してみました。
就職・転職サービス
調査方法
アットジーピーでは、企業がこれまで雇用してきた障害者の実績を設定できるので、「知的障害」の雇用実績がある企業を調査していきました。
主に調査したのは、「仕事内容」「雇用形態」「雇用期間」です。
検索結果は’21年10月18日現在です。
新卒採用はゼロ件、中途採用は200件
アットジーピーで検索してみると新卒採用はゼロ件でした。
ショックでした…。まさか世間はそこまで冷たいなんて…。
と思ったらきちほーしのただのドジでした。
調べてみると新卒採用が一番活況に入るのは3~4月で、10月は中途採用が一番活況なんだそうです。
調べた時期が悪かったのかなぁ~?
でもマイナビ(おそらく健常者向けの就職サイト)で東京だけで検索しても1,300件以上あるんですけどね…。
アットジーピーで検索したのは地域も特に指定しなくて0件です…。
発達障害でも検索してみましたが0件です。
聴覚障害で検索すると1件でした。
中途採用は197件ありました。約200件ですね。
これは地域を指定したわけではなくて、全国での数です。
中途採用求人の雇用形態は半分以上が契約社員
「中途採用」かつ、「契約社員」/「嘱託社員」/「パート・アルバイト」/「正社員」それぞれの条件で検索してみました。
集計結果は下の表のようになりました。
なお、1つの企業で複数の雇用形態で求人していますので、上の表の検索件数の合計は197件を超えますこと、ご注意ください。
こうやって見ると、契約社員が全体の半分以上を占めていることがわかります。
一方で正社員は18.3%。5~6件に1件です。
健常者だと正社員が1番多いイメージがありますが、どんな感じなんでしょうか?
新卒採用が活況になる3~4月頃にはこの割合は変わるんでしょうかねぇ…。
中途採用求人の職種の1位は事務関連。最下位は企画・マーケティング関連。
「中途採用」かつ、各職種を指定して検索してみました。
なお、指定できる職種のカテゴリは大カテゴリと小カテゴリがありますが、今回指定したのは大カテゴリです。
集計結果は下の表のようになりました。
職種の最下位は企画・マーケティング。次いで、クリエイティブ。
上の表を見ると、企画・マーケティング、クリエイティブの求人が最下位ですねー。
このへんは「でしょーねー」という感想です。
企画とかクリエイティブとか、創意工夫を凝らす仕事には少なくともどういう問題があるのかを把握する必要があります。
そして問題の把握のためには複雑なコミュニケーションが必要になります。
きちのはいまだにコミュニケーションもろくにできません。おそらく多くの知的障害者もそうなんじゃないかと思います。
コミュニケーションがまずいと問題を伝え聞く段階でつまづいてしまうので、創意工夫を凝らす仕事はなかなか難しいのではないかと思うのです。
あるとすれば、内なる想像力を一方的に発信する芸術家タイプならありえるんじゃないかなーと思います。
職種の1位は事務関連。次いでIT・エンジニア関連。
職種のトップは事務関連、エンジニア関連です。
これも「でしょーねー」という感想です。
少なくともきちのはそうなのですが、1度覚えたことを頑なに守ります。
逆に覚えたこと以外のパターンがあるとパニックになります。
きちのの例を拡大解釈するのもナンですが、おそらく多くの知的障害者も1度覚えたことを頑なに守ろうとすると思います。
事務やエンジニア関連はそういうことをしやすい職種だと思います。
ITもできるのかな?
ITエンジニアは作業対象の状況が変化しやすいと思うんだけど。
そこらへんはおいおい調査していきます。
今後の展開
今後は以下の調査を進めていきます
- 他の就職サイトの求職状況
- もう少し調査範囲を広げて、より正確に傾向を掴みたいと思います。
- 正社員の業務内容の詳細
- コレを把握すれば、きちのをどう教育していけばいいかのヒントになるかもしれません。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この記事では、知的障害者の「就職」について、雇用形態はどうなっているのか?職種はどんなのが多いのか?についてお話しました。
その結果、以下のようになりました。
- '21年10月18日現在の新卒採用はゼロ件、中途採用は200件
- 今は中途採用活動がピークだからだと思います。たぶん…^^;。
- 中途採用求人の雇用形態は半分以上が契約社員
- これも中途採用活動がピークだから…かな?
- 正社員も18%ほどありますよ。
- 中途採用求人の職種の1位は事務関連。最下位は企画・マーケティング関連。
- 「でしょーねー」って感じです。
今後の展開として、他の就職サイトの求職状況や、正社員の業務内容の詳細、の調査を進めていきたいと思います。
ではまた!