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【人脈作れるかな?】ピンポイント人脈のコツ-書籍「内向的な人のためのスタンフォード流ピンポイント人脈術」2-

このシリーズでは人嫌いな人の人脈術について解説した書籍「内向的な人のためのスタンフォード流ピンポイント人脈術」についてグッと要約してお話します。

人嫌いだけど人脈を作りたい。

そんな人はぜひご参考ください。

今回は前回に続き「ピンポイント人脈のコツ」の続きです。

 

アイスブレイク

今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「やる気が出ないときの◯◯」です。

 

やる気がでない時にもいろんなパターンがあります。

ある仕事についてやる気がでないときがあります。

そんなときは別の仕事に取り組みます。

だからきちほーしには複数の仕事を同時並行でやるほうがいいんですねぇ。

 

ピンポイント人脈の「コツ」(つづき)

初対面では名刺交換よりも「スモールトーク

名刺の意味が薄れてきている

日本人は初対面の人ととにかく名刺交換をしがちです。

名刺を交換してお互いの肩書から会話をはじめます。

ですが、筆者がシリコンバレーにいた時は、肩書よりも今やっている面白いこと、仕事のビジョンや夢、注目企業の話が盛り上がったそうです。

SNS等名刺以外に人と繋がれる手段も増えたので、筆者は名刺の意味が薄れていると感じているようです。

スモールトークでお互いに深く知り合おう

筆者が所属していたスタンフォード大の教授曰く「日本人はスモールトーク(ちょっとした雑談)が苦手」だそうです。

そこで教授はスモールトークがしやすくなるように、A4用紙に3つのことを書いておくことを筆者に助言しました。

 

スモールトークのための事前メモ

  • 仕事や研究テーマについて
    • 何に最も情熱を傾けているか
      筆者の例「閉鎖的な日本でも誰もが意見を活発にやり取りできる社会を作りたい」
  • 食べ物について
    • お気に入りの店、メニュー、特徴など
  • 自分が相手に聞きたいこと
    • 最低3つは用意しておくこと
    • (上記に挙げた)仕事や食べ物のこと、本や映画のことでも良い
    • 子供の悩みは鉄板!
      筆者の例「子供が進学か就職かで悩んでいる。あなたの業界ではどんな人が活躍していますか?」

 

事前メモの最初の2つで自分のことを伝え、3つ目の「相手に聞きたいこと」で相手のことを深く知ることができます。

教授曰く3つ目が特に大事で「スモールトークのコツは自分がうまくしゃべるよりも、上手に聞くこと」だそうです。

筆者はこのメモのおかげで濃いスモールトークができ、これがピンポイント人脈を構築するコツだと学んだねですねぇ。

抽象的な話で会話と思考の幅を持たせる

具体的な話は会話と思考の幅が狭まる

著者はスタンフォード大の人たちは抽象的な話が得意だなと思ったそうです。

例えば「文字情報に頼らないニュースアプリがあったらいいよね」と問います。

すると「動画で見るニュースアプリ」「匂いで感じるアプリ」と返ってきます。

 

一方で日本人に「あなたにとっての理想のニュースアプリとは?」と問うと、なぜかシチュエーションが電車の場合が多いそうです。

「電車の中でその日のニュース予定が見られるアプリ」とか、「帰宅中に耳でニュースが聞けるアプリ」とか。

おそらく電車が日本で発達しているからだと思いますが、それ以外の国でこのアイデアは応用が効きません。

 

具体的な話は会話と思考の幅が狭まり多様性を損ない、会話も盛り上がりません。

限られたシチュエーションの話題では、自分とはかけ離れた業界の人との人脈を築きにくくします。

あえてあいまいで抽象的な話題をふることで解釈の自由度を高め、会話と思考の幅を広げてあげましょう。

抽象的な話題展開のために「ポケットキーワード」を持っておこう

著者は抽象的な話題展開のために会話の途中に「ポケットキーワード」を放り込むようです。

 

著者「最近紙の新聞が売れなくなっているようです。スマホでニュースが見れるようになりましたから。その結果『お茶の間』が消失しました」

相手「お茶の間?そうえいば昔は父が読み終えた新聞を読むことで難しい感じを覚えましたね。」

 

とか

 

著者「スマホが出てきてから自宅の外でニュースを見る『アウトドア消費』が増えてきましたね」

相手「アウトドア消費と言えば、スタバのおかげで外でコーヒーを飲むことが一種のファッションになって、消費スタイルが変わりましたね。」

 

とか。

 

キーワードを放り込むことで、そのキーワードを相手にいろいろ解釈してもらって話を広げることができます。

物理的なモノで興味をひきつけよう

ピンポイント人脈を作るには自分に興味を持ってもらうことが重要です。

相手が触りたくなるような物理的なモノを使うとそれをしやすくなります。

 

著者がスタンフォード大の画面デザインのワークショップに参加したときのことです。

パソコンにニュースサイトを映し、ポストイットをモニタに貼って興味のない記事を隠す機能を、教授・生徒・ゲスト参加の会社員などに説明しました。

紙を貼っているとみんなめくりたくなるようで、思い思いにポストイットをいじくり回して、著者が思いもよらないアイデアからどんどん出てきたのです。

 

またあるお茶メーカーの営業さんは、シリコンバレーのエンジニアが集まるイベントやセミナーでお茶を配りました。

すると「変な日本人がお茶を配っている」と噂が広まり、色んな人が営業さんに話しかけることが多くなり、お茶の良さを説明できるようになったようです。

 

自分の考えを飛び込みでプッシュ(押す)するのではなく、具体的なモノで興味をプル(引く)ことで話したい人とピンポイントでつながる技術です。

小さな変革者を探せ

シリコンバレーには破壊願望がいっぱい

著者がシリコンバレーで感じたのは、良い意味で「何かを壊してやろう」という人たちが多いということです。

例えばUberの創業者は「タクシー業界を潰してもいい」という気概を持っていると感じたようです。

Uber創業者に限らず、シリコンバレーには会話のリズムが会うとアイデアを話して一気に突き進む「破壊願望」のある人がたくさんいたのです。

会話で変革者を見つけるコツ

筆者はそんな「変革者」を会話を通じて見つけ出すように心がけています。

重要なのは相手のミスや誤解に寛容になること。

ビジネスの現場では誤解や間違いがないようにすることは大事ですが、一度口にしてしまったことをすぐに撤回できる文化を大事にすることです。

 

そしてももう一つ大事なのは、見つけるのは小さな変革者でも良いということです。

なぜなら小さな変革を続けていけばやがて大きな変革に至るからです。

大きな変革者にはなかなか出会えませんが、小さな変革者は出会いやすいでしょう。

自分だけのビジネスコーチをつける

スタンフォード大には週に1回、30分2000円程度の「ビジネスコーチ」をつけている人が少なからずいたようです。

ビジネスコーチと言ってもちょっとしたやる気を引き出してくれたり相談ごとに応じてくれる人です。

日本ではそういう文化がないのでビジネスコーチをつけるのはなかなか難しいですね。

著者はピンポイント人脈で見つけた人に勇気を出して申し出ているようです。

これはピンポイント人脈を形成できるようになってからの、上級者向けの「コツ」ですね。

おわりに

前回と今回とで、「ピンポイント人脈のコツ」についてお話しました。

  • まずは7人の「好きな人」を見つける
  • 「うん、でもね」「そうは言っても」を口にする人は相手にしない
  • 初対面では名刺交換よりも自分の興味や相手への質問などの「スモールトーク
  • 抽象的な話で会話と思考の幅を持たせる
  • 物理的なモノで興味をひきつける方法もある
  • 小さな変革者を探す
  • 自分だけのビジネスコーチをつける

次回はピンポイント人脈でチームを作るステップについてお話します。

ではまた!

書籍概要

タイトル

内向的な人のための スタンフォード流 ピンポイント人脈術

発売日

2019/4/20

著者

竹下 隆一郎

概要

ハフポスト日本版編集長という人脈が重要なポジションにありながら、人嫌いであることを自認する筆者が、自身の経験で学んだ人脈術をまとめている。

自分の内面とじっくり向き合い好きな人とだけ関係を結んでいく「ピンポイント人脈」が重要であるというのがこの本のメインメッセージ。

目次

1章 内向的な人が活躍できる「ピンポイント人脈」の時代
2章 内向的な人のためのスタンフォード流「7つの人脈術」
3章 ピンポイント人脈がもたらす3つのメリット
4章 【実践編】ピンポイント人脈でチームをつくる3ステップ