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「完璧なリーダーを超越する」:宇宙兄弟から学ぶリーダーシップの本質 - 書籍「宇宙兄弟 『完璧なリーダー』は、もういらない。」ポイントピックアップ1

本シリーズでは、あなたのリーダーシップを変革し、理想的なチームを築くための方法について、書籍「宇宙兄弟『完璧なリーダー』は、もういらない。」から抜粋したポイントを厳選してご紹介します。

私たちは、完璧なリーダーシップよりも、より意義のあるアプローチを探求しています。

この記事では、あなたが魅力的で心を揺さぶるようなリーダーシップの本質を明確にします。

 
 

書籍概要

 

タイトル

宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。

発売日

2018/03/20

著者

長尾彰

概要

人気コミック『宇宙兄弟』から学ぶ次世代リーダー論

 

チームづくりの専門家でもある著者・長尾彰氏が、

TVアニメや実写映画にもなった人気マンガ『宇宙兄弟』に

登場する数々のエピソードやセリフを引用し、

自分の強みを活かしながらリーダーシップを発揮する方法や、

理想のチーム作りを指南する!

 

目次

第1章 どんな人でも必ずリーダーになれる

第2章 愚者風リーダーシップのススメ

第3章 自分らしいリーダーシップを発揮するコツ

第4章 チームの成長とリーダーシップ

第5章 魅力的なリーダーが備えているもの

 

本記事の範囲

第1章「どんな人でも必ずリーダーになれる」のポイントをピックアップしてお話します。

世の中には2種類のリーダーが存在する

 



世の中のリーダーは大きく2種類あります。

筆者は片方を賢者風リーダー、もう片方を愚者風リーダーと呼んでいます。

賢者風リーダーとは?

賢者風リーダーは「みんなついて来い!」みたいな感じでメンバーを引っ張っていくリーダー。

誰よりも優秀で自信にあふれ、とっても頼りになる。

大勢の中から選ばれたヒエラルキーのトップに立つ人間。

愚者風リーダーとは?

愚者風リーダーは「みんなどうしたらいい?」みたいな感じでメンバーに支えてもらうリーダー。

一見優秀には見えない。だけど一緒にいるとなぜかうまくいく。

そして愚者風リーダーは誰でもなれる。

リーダーは優秀でなければならない、という誤り

これまでの日本の組織はトップダウンヒエラルキー型が一般的でした。

そんな組織のリーダーは先頭で迷いなく道を指し示し、皆の尊敬と憧れを受け、人々を正解に導く賢者風が適していました。

しかし変化のスピードがどんどん速くなり、誰も正解がわからない時代になると賢者風リーダーは通用しなくなりつつあります。

愚者風リーダーのすすめ

筆者は「これからは愚者風で行こうよ!」と言っています。

そして前述の通り愚者風リーダーは誰でもなれます。

 

どうやって?

 

そのポイントは「Want思考」です。

(*きちほーしの補足) 「賢者風」「愚者風」はリーダーだけではない

書籍では「賢者風リーダー」「愚者風リーダー」を単に「賢者風」「愚者風」と呼ぶ時もあります。

ただ、それをリーダーに対してだけでなく、チームやメンバーに対しても使っている時があります。

書籍では「賢者風チーム」「愚者風メンバー」と明記しているわけではありませんが、このシリーズでは状況に応じて明記していきます。

これからのリーダーはWant思考がポイント

この書籍のキーワードの一つが「Want思考」です。

(きちほーしもこのキーワードにとても感銘を受けました)

この「Want思考」とはどういうものなのでしょうか?

Want思考の何がポイントなのでしょうか?

Want思考とは?

「俺は宇宙へ行きたい」「私はこうしたいけど、君はどうしたい?」のような「~~したい」をよく使うのがWant思考。

愚者風リーダーの思考です。

アップル社のスティーブ・ジョブズはWantの連続で世界中を魅了しました。

賢者風リーダーはShould思考

愚者風リーダーのWant思考に対して、賢者風リーダーはShould思考。

「兄は弟の先を行かなければならない」「リーダーシップを磨かなければならない」のような「~~しなければならない」をよく使います。

「~~しなければならない」をよく使うようになったら、自分は本当は何がしたかったのか?Wantを思い出してみましょう。

Want思考のリーダーは誰でもなれる

Want思考は誰でも持てます。

会議の場でも「ちょっと休憩しませんか?」「じゃぁ俺はコーヒーを入れよう」「私はお菓子を持ってくる」と誰もがリーダーの役割を果たせます。

このように愚者風チームは誰もがリーダーであり、リーダーシップをとる人物はその時々で変わるのです。

小さなWantから始めてみよう

いきなり「世界に革命を起こしたい!」のような壮大なWant思考は抱えきれないかもしれません。

生活の全てをWantで満たすのも難しいかもしれません。

まずは「休憩しませんか?」のような小さなWantから慣れていくといいでしょう。

フォロワーもWant思考で行こう!

リーダーが導く人であるのに対し、フォロワーはついていく人。

フォロワーも「この人についていきたい!この人が言ったことをやりたい!」とWant思考でいくことがポイントです。

ホームズとワトソン君のように、リーダーとフォロワーが組み合わさって一つのチームが成立し、そこに上下関係はありません。

 

逆に自分の意志なくただ従うのは無責任な依存です。

「やらされている」「こっちが合わせてやっている」と考えて、ストレスを抱えがちです。

Wantがないとチームは動かない

例えば「○○をしたほうがいいと思う」と提案し、周囲の人も同調、最終的に提案した本人に「君がやってくれ」と言われる。

すると提案した本人も同調した周囲の人も「いやそれはウチの仕事じゃない」などと言い逃れする。

会議の場ではよくあることだと思います。

 

この場合、提案した本人のリーダーシップも、同調した周囲の人のフォロワーシップも発揮されておらず、無責任に要望を言っただけです。

リーダーもフォロワーも「ぜひやりたい」というWantがなければ、チームとして機能しないのです。

ドリームキラーは受け流せ

「宇宙飛行士になりたい!」というWantに対して悪意なく「やめておきなよ」と言うドリームキラーは必ず登場します。

そんなドリームキラーの言うことを真に受けたり反論したり、理解してもらおうと無理に対処する必要はありません。

 

だって彼らは宇宙飛行士を経験したことも目指したこともない素人。

そんな人に何言われたって、何の説得力もありません。

自分のWantを大事にして、相手の言葉に振り回されず、受け流してしまいましょう。

心を揺さぶる「シェイカー」を目指せ

シェイカーとは「この人がいると頑張ろうと思える」「魂を揺さぶられる」人のことです。

シェイカーは身近な人でもなり得ますし、アーティストやミュージシャンのように作品を通してシェイクする人もいます。

 

シェイカーをもっと軽く言うと「他人に何かしらの影響を与える存在」。

自分の得意分野や強み、そしてWant思考で誰でもシェイカーになれるのです。

誰かの心をゆさぶる「シェイカー」を目指しましょう。

人々に共感されるリーダーシップの秘密

優れたリーダーはWhyを第一に考える

マーケティングコンサルタントのサイモン・シネックによれば、優れたリーダーの共通点は「共感によって人々の行動を促す」です。

そして共感は、Why(何のために)→How(どうやって)→What(何をする)の順で考え・伝えていくことで得られます。

逆に多くの場合が、What→How→Whyの順になっていて、場合によってはWhyを見失うことすらあります。

Why→How→Whatの例

サイモン・シネック氏はアップル・コンピュータを例に挙げています。

  • Why
    • 我々のすることは全て、世界を変える信念で行っている。
  • How
    • 美しいデザインとシンプルで親しみやすい製品。
  • What
    • それがアップル・コンピュータです。

What→How→Whyの例

日本の携帯電話メーカーは、デザイン・スペック・料金などのWhatをこぞってアピールします。

場合によってはWhyが何なのかもわからないのではないでしょうか。

日常的な指示もWhyを第一に

日常的な指示もWhyを第一に伝えましょう。

 

例えば「この資料、顧客ごとにまとめておいて」はWhat先行の指示です。

Why先行の指示は「顧客ごとの傾向を明確にした上で営業戦略を立てたい」「だからこの資料、顧客ごとにまとめておいて」です。

 

頼まれた人も、これなら共感して指示に従えそうですね。

チームもWhyを第一に

チームでもWhyを共有しておくことは大切です。

自分たちはなぜこのプロジェクトを行うのか?

この認識がずれるとHowが大きくずれることもあります。

そんなときは「自分たちのWhyはなんだっけ?」と振り返ってみましょう。

敵を仲間にすると「無敵」になれる

プロジェクトの進め方に納得できず、正反対の進め方を押し付けようとするメンバー。

あなたより優れていることをアピールして、あなたの地位を追い落とそうとするライバル。

早く成果を出せとつつく一方で、なかなか予算をつけたがらない上司。

 

彼らを倒すべき敵と考えてしまうと、ストレスがたまるし楽しくありません。

それよりも「みんなプロジェクトを良くしたい仲間」と考えてみましょう。

競争相手も邪魔者もいない「無敵」状態になれます。

まとめ

 



今回は、書籍「宇宙兄弟 『完璧なリーダー』は、もういらない。」の第1章「どんな人でも必ずリーダーになれる」のポイントをピックアップしてお話しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 誰もが優秀と認める賢者風と、優秀には見えない愚者風の2種類のリーダーがある
  • 愚者風リーダーは誰でもなれる
  • これからは賢者風より愚者風がおすすめ
  • 愚者風リーダのポイントは「~~したい」が先行するWant思考
  • リーダーだけでなくフォロワーもチームもWant思考で!
  • ドリームキラーは受け流せ
  • 心を揺さぶる「シェイカー」を目指せ
  • 人々に共感されるリーダーシップはWhyを第一に考える
  • 敵を仲間にすると「無敵」になれる

次回は愚者風リーダーについて、もう少し詳しくお話します。

おまけ

今週のお題「上半期ベスト◯◯」

ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「上半期ベスト◯◯」です。

 

では今回は、きちほーしの上半期のターニングポイントについてお話します。

ターニングポイントと言っても、ちょっとした心構えが変わった程度ですけどね。

 

自分で言うのもなんですが、きちほーしは会社の今のチームで結構な貢献をしたと思っています。

その一方で会社での評価が一向に良くならないことに苛立ちを感じていました。

ですが最近はそれを諦めるようになりました。

 

ネガティブな理由で会社に期待することをやめたのですが、今となってはそれがポジティブな方向に働いていると思います。

今までは会社に評価されることを期待するがあまりイライラしていました。

期待しなくなってからは純粋にやりたいことで仕事を進められるようになったのです。

 

以前の投稿では「期待せず、自分が何をさしだせるかをただ意識することが、自己実現のポイント」ということをお話しました。

この投稿をした時は書籍に書かれていたこの内容をちゃんと理解できていなかったのでしょうが、こんなアプローチで体現できてしまったんですね。