このシリーズでは人嫌いな人の人脈術について解説した書籍「内向的な人のためのスタンフォード流ピンポイント人脈術」についてグッと要約してお話します。
人嫌いだけど人脈を作りたい。
そんな人はぜひご参考ください。
アイスブレイク
(今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」)
アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「やる気が出ないときの◯◯」です。
やる気がでないとき。
ありますよねぇ。
はじめに
どうも!きちほーしです!
人付き合いはめんどくさい、だけどいろんな人とは知り合いたい。
そんな矛盾をかかえた人は結構いるんじゃないでしょうか。
きちほーしもまさしくそんな人間なのです。
そこでいい本がありました。
書籍「内向的な人のためのスタンフォード流ピンポイント人脈術」です。
内向的だけど人脈を形成したい我々にピッタリのタイトルですね!
このシリーズではこの本について要約したものを、2回に分けてお話したいと思います。
ちなみに、先に断っておくと「スタンフォード流」とか「人脈術」とかありますが、ちょっと誇大広告な気がします^^;。
というのも、この本はスタンフォード大学の教授とかが研究成果をまとめたものではないからです。
正しくはかつてスタンフォード大学に留学した著者が、人脈に関する講義や教授のアドバイス、筆者自身の経験で学んだことをまとめたものです。
(ちなみに留学期間も1年だけのようです^^;。)
「人脈術」というほどのおカタいものでもなく、人脈を作る「コツ」といった方が正しいでしょう。
とはいえ、著者はハフポスト日本版編集長。
そんないい加減な内容ではないでしょう。
書籍概要
タイトル
内向的な人のための スタンフォード流 ピンポイント人脈術
発売日
2019/4/20
著者
竹下 隆一郎
概要
ハフポスト日本版編集長という人脈が重要なポジションにありながら、人嫌いであることを自認する筆者が、自身の経験で学んだ人脈術をまとめている。
自分の内面とじっくり向き合い好きな人とだけ関係を結んでいく「ピンポイント人脈」が重要であるというのがこの本のメインメッセージ。
目次
1章 内向的な人が活躍できる「ピンポイント人脈」の時代
2章 内向的な人のためのスタンフォード流「7つの人脈術」
3章 ピンポイント人脈がもたらす3つのメリット
4章 【実践編】ピンポイント人脈でチームをつくる3ステップ
筆者について
きちほーしがまず特筆ししたいのが筆者についてです。
筆者はハフポスト日本版の編集長です。その前は朝日新聞の記者もやっていたようです。
新聞記者なんていろんな人から情報を集めてくる職種ですから、人脈がとても重要なイメージがあります。
ハフポストも同様のイメージです。しかも編集長ともなるとより人脈が重要になるイメージがあります。
実際に筆者もそう実感していると書いています。
ですが筆者は自分でも認める人嫌いなんですね。
そんな人があみだした人脈術。
内向的な我々としてはぜひ学んでおきたいですね。
手当たり次第に人脈を作ろうとする「人脈モンスター」
「人脈モンスター」とは
色んな人に手当たり次第名刺を配り、接触し、話しかけたり飲みに行ったりして人脈を築く人。
筆者はそんな人を「人脈モンスター」と呼んでいます。
かつては筆者も人嫌いを克服しなければと思い、人脈モンスターを目指していたときもあったようですが、なれなかったようです。
人脈モンスターの時代は終わった
しかし、筆者は人脈モンスターが活躍する時代は終わったと感じるようになったようです。
その理由は次の2つ。
- SNSの発達で、個人が組織に頼らなくても人に接触を図るのが容易になった
- Twitterやクラウドファンディングの登場で、宣伝や資金集めなど、個人が一人でできることが格段に増えた
かつては飲み会などで相手がポロッと言った一言から人脈が広がりました。
商品開発をするためにはあらゆる部署の社員や取引先を巻き込まなけれなりませんでした。
だからこそ人脈モンスターが活躍していたのです。
ですが今は上記2つのポイントにより、大事な少人数の個人と深い関係を結んでいたほうが良い結果を出せる時代になりました。
「ピンポイント人脈」のススメ
筆者はこれからの時代は「人脈モンスター」よりも「ピンポイント人脈」だと説いています。
「ピンポイント人脈」とは以下のようなことです。
「ピンポイント人脈」
- 気が合いそうと思う人、心の底から好きな人とだけ、深くピンポイントで付き合うこと
筆者このやり方のほうが、仕事も生活も楽しめて結果を出せると確信しているとのことです。
以降では、どのようにすれば「ピンポイント人脈」を構築できるのか、お話します。
ピンポイント人脈の「コツ」
いよいよ本題、ピンポイント人脈術についてお話します。
ただし「人脈術」というほどおカタいものではありません。
誰もが日常生活で使える「ちょっとしたコツ」が中心になっています。
これは著者が、1年間のスタンフォード大学留学で、人脈に関する講義や教授のアドバイス、筆者自身の経験で学んだことをまとめたものです。
まずは7人の「好きな人」を見つける
「正しいこと」よりも「好き」の感情を大切にしよう
スタンフォード大のある教授は、ネットビジネスの登場によって「正しいこと」と「正しいこと」が衝突し合う場面が多くなる、と説いたそうです。
例えばネットショップの場合、ショップ側の正しいことはトップページになるべく多くの商品を並べて売上を上げることです。
しかし客側の正しいことはそんなごちゃごちゃしたページではなく、商品を絞ったシンプルなページです。
同教授曰く、正しさは人それぞれなので、どちらが正しいかわからなくなったら自分の直感を信じ「好きな方」を選ぶのが良いとのことです。
「好きな人」を7人見つけよう
ピンポイント人脈を形成する場合も同様です。
自分の直感を信じ、「この人、なんかいいな」「気が合うな」と思った7人程度と関係を結ぶようにしましょう。
AさんよりもBさんよりも、絶対この人だ!、というくらいの確信がないと後でつきあうのがしんどくなります。
ちなみに「7人」という数字は著者の経験則です。
「うん、でもね」「そうは言っても」を口にする人は相手にするな
“No”よりも”Yes, But…”を言い続ける方が議論はどんよりする
筆者が参加したスタンフォード大学のロールプレイングのワークショップでのこと。
講師はリーダ役にルールを課しました。
- 1回目の議論: 何を聞かれても”No(嫌だ)”と言い続ける
- 2回目の議論: 何を聞かれても”Yes(いいね)”と言い続ける
- 3回目の議論: 何を聞かれても”Yes, But…(いいね、でも…)”と言い続ける
その結果議論が楽しく盛り上がった順はこのようになりました。
リーダが何を言い続けると議論が楽しく盛り上がるか
“Yes(いいね)” > ”No(嫌だ)” > ”Yes, But…(いいね、でも…)”
“Yes”の場合に盛り上がるのは想像がつきますが、実は”No”を言い続けても議論が進んだんですね。
「パーティの料理、寿司はどう?」→「嫌だ」→「じゃあピザは?」→「嫌だ」→「じゃぁ…」
リーダーの”No”に対して対案が次々と生まれたのです。
メンバーのフラストレーションはたまったようですけどね。
一方で”Yes,But…”の場合はどうなったか?
「パーティの料理、寿司はどう?」→「いいね、でも嫌いな人がいるかも」→「リーダは寿司が嫌い?」→「好きだよ、でも色んな人の意見を尊重したい」
筆者はリーダの本心がわからずイライラし、議論もどんよりしたとしてきたとのことです。
“Yes, But…”人間とは付き合うな!
著者へ経験上”Yes, But…”人間とは付き合わないようにしているとのことです。
“Yes, But…”を日本語にすると「うん、でもね」「そうは言っても」「とはいえ」。
もちろん”Yes, But…”が必要なシーンもありますが、少なくとも新しいアイデアを話し合う時は言わないように気をつけているとのことです。
(参考)きちほーしの周りにいる”Yes, But…”な人
きちほーしの周りにも”Yes, But…”な人がいます。
それはきちほーし直属の上司です。
この上司はホントひどくて「うん、でもね」なんてもんじゃありません。
こちらの提案に対して一旦は「うん、それでいこう」と言います。
しかしきちほーしが3~4日から2週間くらいかけて作業をして成果を持っていくと「なんでこんなことやったの?」と言い出すのです。
ヒドいときにはさんざん議論してやらないことに決まった作業を「なんでやってないの?」と言い出す始末。
こんなことを何度も繰り返されたので、きちほーしはその上司をまったく信用できなくなり、距離をおくようになりました。
(つづく)