「妻のトリセツ」で家庭を平穏に!
妻の怒りに効く女性脳の仕組みとは?
「妻の口調がきつい」「急に怒り出す」など、妻の扱いに困る夫たちは必見です。
話題のベストセラー「妻のトリセツ」のポイントをピックアップして解説します。
女性の怒り対策の戦略を立てるための指南書で、夫に限らず、職場の女性の扱いにも応用できます。
もう一度読み返すのが面倒な方も振り返りやすくしています。
今回は妻の怒りを減らしかたについてピックアップします。
次回は妻の笑顔の取り戻し方についてピックアップします。
ちなみに、妻のトリセツは漫画版もあります。
価格:1,320円 |
- 書籍概要
- 関連記事
- ポイントピックアップ
- 本書の意義
- 女性脳は過去の関連記憶が一気に鮮明に思い出せる
- 周産期・授乳期は特に夫に対してひどい
- 夫は妻の女友達のようにふるまえ
- 女性脳は他人の体験談を自分の知恵に変えられる
- 小さな愚痴ほど価値がある
- 夫の人生に参加できると妻は満足
- 妻の愚痴は解決案ではなく共感を
- 地雷を踏むセリフ
- なじられたら謝ろう。何度同じことを言われても。
- 妻の提案を否定するな
- 妻への説得はデメリットの解消ではなくメリットの享受
- 台所やリビングは女のテリトリー
- 夫の実家は強いストレス
- 実家ストレスは夫が解消しよう
- 娘より妻を味方せよ
- 息子より妻を味方せよ
- 夫は家事にどう立ち向かうか?
- 妻に小言を言われたら
- 事実の否定の前に心を肯定
- 心と裏腹な妻の発言集
- アイスブレイク
書籍概要
価格:880円 |
タイトル
発売日
2018/10/20
著者
黒川 伊保子
概要
いつも不機嫌、理由もなく怒り出す、突然10年前のことを蒸し返す、など、耐え難い妻の言動…。ベストセラー『夫婦脳』『恋愛脳』の脳科学者が教える、理不尽な妻との上手な付き合い方。
目次
- 第1章 辛い記憶「ネガティブトリガー」を作らない―妻に嫌な思いをさせる発言と行動を知っておこう
- 何十年分もの類似記憶を一気に展開する女性脳/人生最大のネガティブトリガーを作り出す周産期・授乳期/話し合いはビジネスプレゼンのメソッドで/妻をえこひいきすると、実家ストレスが解消する/「名もなき家事」がふたりを分かつ ほか
- 第2章 ポジティブトリガーの作り方―笑顔の妻が戻ってくる、意外に簡単な方法
- ネガティブをポジティブに変える脳科学的テクニック/普通の日だからこそ効果絶大な、言葉と行動/いくつになっても愛の言葉が欲しい女性脳/それでも別れないほうがいい理由。
関連記事
妻のトリセツ カテゴリーの記事一覧 - きちほーし知的障害者支援できるかな?
ポイントピックアップ
本書の意義
本書は妻の怒りの理由がわからない夫たちに向けた本。
女性脳の仕組みを知って女性の怒り対策の戦略を立てるための指南書とする。
女性脳は過去の関連記憶が一気に鮮明に思い出せる
女性脳は現在のきっかけで過去の関連体験が鮮明によみがえる。
過去を思い出すトリガーは感情。
現在の良い感情/悪い感情 → 過去の良い体験/悪い体験を数珠つなぎで思い出す
- ポジティブトリガー
- 良い感情(嬉しい・美味しい・かわいいなど)
- 過去の素敵な体験が数珠つなぎで引き出される
- ネガティブトリガー
- 悪い感情(怖い・辛い・ひどいなど)
- 過去の嫌な体験が数珠つなぎで引き出される
力が強い者/弱い者にはネガティブ/ポジティブトリガーが発動しやすい
力の強い夫にはネガティブトリガーが発動しやすく、
母を頼る子どもにはポジティブトリガーが発動しやすい。
妻は危機を感じると過去の経験・ママ友話など総動員して対処できる
子供が夜中に発熱!
→ 過去の子どもの発熱シーン、数年前のママ友から聞いた体験談、幼少期の自分の記憶を総動員して即座に判断
価格:12,980円 |
周産期・授乳期は特に夫に対してひどい
1日中小さくて清らかな赤ん坊と過ごすと、夫の言動・存在が乱暴でガサツに見える。
夫は汚物のように扱われても、しょうがないと認識すると楽になる。
夫は妻の女友達のようにふるまえ
妻のオチや結論のない話でも「そうそう!」「わかるわかる!」と大げさに相槌を打つと良い。
妻の女友達のふるまいが参考になる。
女性脳は他人の体験談を自分の知恵に変えられる
オチのない話を女性脳は「共感」という行為を通して自分の知恵に変えることができる特殊能力。
「階段でつまずいて転びそうになった」という話を聞く
→自分が階段を降りる時は無意識に手すりをつかむようになる。
小さな愚痴ほど価値がある
女性脳にとってオチのない話は「知のプレゼント」。
「昼一番に会社でお茶を入れようと思ったらポットが空でさ」みたいな愚痴に価値がある。
夫の人生に参加できると妻は満足
夫:「昼一番に会社でお茶を入れようと思ったらポットが空でさ」
妻:「当番の人に何かあったんじゃない?」
夫:「そういえばそうだった」
このように妻が夫の人生に何らかの役に立つと結婚満足度が上がる。
妻の愚痴は解決案ではなく共感を
共感したフリでも良い。
妻:「子供を抱っこしないと泣くから、ず~っと抱っこしたら腰が痛くなっちゃった」
- 不正解(解決策を提案)
- 「抱き癖がついたんじゃない?抱くのを止めたら?」
- 「病院に行って腰を見てもらえよ」
- 正解(大変だったことへの共感)
- 「そりゃ腰も痛くなるよ。大変だったね。」
- 「ひゃ~、そりゃ大変だ。」
地雷を踏むセリフ
共感どころか妻の気持ちを完全に無視したセリフは一生の傷を残す。
- つわりで苦しんでいる時
- つわりは病気じゃないらしいよ。気の持ちようだよ。
- ご飯作らなくていいよ、外で食べてくるから。
- 出産直後
- あっという間だったな!
- 楽なお産で良かったね!
- 授乳期
- 今日一日何してたの?
- ご飯ないの?
- 家事育児を愚痴った時
- 俺のほうが大変だったよ
- 手伝ってるじゃないか
- ずっと家にいるんだからできるでしょ
- 夜中赤ちゃんが泣き止まない時
- 君は昼間一緒に寝られるからいいじゃないか
なじられたら謝ろう。何度同じことを言われても。
女は過去のことでなじっても、そのトリガーは今あった嫌なこと。
何度も謝ったやん!と思っても、真摯に謝ろう。
妻の提案を否定するな
お互いの意見の長所と短所の折り合いをつけるように一緒に考えることが大事
妻: 「長男を私立にいかせたい」
- 不正解(妻の提案を否定)
- 「うちにそんな余裕はない」
- 正解(お互いの長所と短所の折り合いをつける)
- 私立・公立の見学会に行きつつ(情報収集)、
公立・私立のメリット・デメリットを踏まえて折り合いをつける(一緒に結論を出す)
- 私立・公立の見学会に行きつつ(情報収集)、
妻への説得はデメリットの解消ではなくメリットの享受
妻:「パスタが食べたい」
- 不正解(デメリットの解消)
- 「そばのほうが太らないよ」
- 正解(メリットの享受)
- 「ここのそばは今しか食べられないよ」
価格:4,840円 |
台所やリビングは女のテリトリー
台所やリビングで、自分が置いたものが動かされたり、動線をさえぎられることは大きなストレスを感じる。
嫁姑問題は、女のテリトリーがぶつかり合うことが原因の一つ。
夫の実家は強いストレス
夫の実家で妻は強いストレスを感じる。
姑のテリトリーに入りにくいし、楽にしすぎると気が利かないと思われてしまう。
実家ストレスは夫が解消しよう
夫は妻と姑の間に入って妻の気を楽にしてあげよう。例えば以下のように。
- 夕飯の支度の際に夫が「母さん手伝おうか」と言いつつ、妻に「こっち来て母さんの得意料理を見てごらん」と誘って入りやすくする。
- 「妻は仕事と家事の両立で疲れてるから、ここに来た時はゆっくりさせて」と先手を打つ。
娘より妻を味方せよ
4歳の娘も母には手強い。
「ママ太った?」「ママこないだと違うこと言ったよね?」と当たっているものの母には厳しい指摘。
そういう時は娘を肯定しつつも妻を味方しよう。
「そうかもしれないね。でも大切なママにそんなひどいこと言ったら許さないよ。」
こうして自分の正論が世の中の正解とは限らないことを教える。
それでいて母を大切にする父を娘が嫌うことはない。
息子より妻を味方せよ
息子が妻に反抗→「俺の大切な妻に、そんな暴言は許さん!」
- 息子の暴言を見て見ぬふりする父は、軽蔑されても尊敬されることはない
- 「妻が一番大切だ」の宣言は妻の心に大きく響く
夫は家事にどう立ち向かうか?
名もなき家事を知れ
「ゴミ捨て」と名のある家事に10以上の作業がある。夫はこの内1つ2つしか知らない。
①分別の仕方を理解/②分別に応じたゴミ箱を用意/③動線・見た目を考えて配置/④分別に応じたゴミ袋を用意/⑤分別に応じた収集曜日を把握/⑥分別してゴミ袋に入れる/⑦不快なゴミが外側から見えてないかチェック/⑧袋に破れてないか、持ち手が汚れてないかチェック/⑨空気を抜きながらゴミ袋の口をしっかり結ぶ/⑩ゴミ捨て場に持っていく/⑪ゴミ箱が汚れていたら洗う/⑫新しいゴミ袋をゴミ箱にセットする
この名もなき家事が、名のある家事(料理/洗濯/掃除/窓拭き/ゴミ捨て/etc)の分だけある。
妻は家事をしながら用事を済ます
夫はまっしぐらにトイレに向かう。妻はテーブルのコップを台所に持っていきながらトイレに向かう。
夫はひたすら歯を磨く、妻は歯を磨いてついでに鏡も磨く。
名もなき家事に男性脳は太刀打ちできない
家事をしながら目的を果たせるのは女性脳の特殊能力。
名もなき家事に奮闘する妻を男性脳を助けることはほぼ不可能。
ねぎらい+感謝の言葉で雷が減る
決してゼロにはならないが、ねぎらいと感謝の言葉で雷が減る。
- 真夏にそうめんを茹でている時
→「こんな暑いのに大変だね。ありがとう。」 - 買物に行った時
→「赤ちゃん連れてたら牛乳一本でも大変だよな。いつも頑張ってくれてありがとう。」
妻の失敗は「無邪気に」指摘
冷蔵庫に賞味期限切れの食品があった時
- 不正解
- 「賞味期限切れてる。もったいない!」
- 正解
- 「ねえ、まだコレまだ食べられるかな?食べていい?」
- 「これ君がうっかり食べたらお腹壊しちゃうから捨てておこうか?」
妻に小言を言われたら
昨日まで何も言われなかったのに急にキレる妻
女性脳は毎回言わないが小さな不満を心にためる。
キャパシティを超えたら「あなたってどうしてそうなの!」と返事に困る小言。
「あなたってどうしてそうなの?」にはまず謝罪
「あなたってどうしてそうなの?」が出る背景にはそれまでの蓄積がある。
「忘れてて…」など小言を言われた時の事だけ言い訳しても意味がない。
「何度も嫌な思いさせてごめんね」と謝ろう。
妻の小言はリスクパトロールの結果と捕らえよう
女性脳は「~~しっぱなし」をリスクと捕える。
- 靴下脱ぎっぱなし → 踏んで足をすべらせるかも!
- トイレの便座上げっぱなし → 子どもが気づかず座ってお尻を打っちゃうかも!
妻の小言はリスクパトロールの結果と捕らえよう。
事実の否定の前に心を肯定
妻が何か間違ったことをした場合、事実だけを否定すると心まで否定された気になって、女性脳にはかなりのショック。
- 不正解(事実の否定)
- 「それは間違ってるよ」
- 正解(心の肯定+事実の否定)
- 「君の気持ちはよくわかる。僕でもそうしただろう。
でも、それは間違ってるよ」
- 「君の気持ちはよくわかる。僕でもそうしただろう。
女性脳との会話の黄金ルール
- 心の否定は絶対にNG
- 魔法の言葉「君の気持ちは分かる」を使うこと
- 本当はわからなくても良い
ケーススタディ1: 息子との諍い
妻が小学生の男の子に「そんな子は出ていきなさい!」と言って子どもが家を出てしまい、言い過ぎたと妻が後悔している時。
- 不正解(事実の否定)
- 「君ってそういうところあるよな~。でもそれぐらい叱ることも必要さ。返ってきたからいいじゃない。」
- 「君ってそういうところ…」が心の否定。
- 正解(心の肯定+事実の否定)
- 「あー、それは胸が痛かったろうね。無事に帰ってきてよかった」+妻を抱きしめ。
ケーススタディ2: ファミレスにて
妻がファミレスのメニューを見て「季節限定のマンゴーパフェだって!美味しそうじゃない?」といった時。
- 不正解(事実の否定)
- 「俺はコーヒーにするよ」
- 正解(心の肯定+事実の否定)
- 「そうだね、マンゴーって美味しいよね。(ひとしきりマンゴーについて話す)」
→「俺はコーヒーにするよ」 - とりあえず肯定し、あっさり裏切っても妻は気にしない。
- 「そうだね、マンゴーって美味しいよね。(ひとしきりマンゴーについて話す)」
ケーススタディ3: 女性の部下にダメだし
女性の部下が持ってきた企画書があまり良くなかった時。
- 不正解(事実の否定)
- 「これじゃダメだね」
- 正解(心の肯定+事実の否定)
- 「良い着眼点だね」
+「でも企画自体はまだまだだな。もうひと頑張りごらん」
- 「良い着眼点だね」
心と裏腹な妻の発言集
- 「あっち行って!」
- あなたのせいで傷ついた!謝って、なぐさめて!
- 「勝手にすれば?」「好きにすれば?」
- 勝手にしたら許さないよ!私の言うことをちゃんと聞いて!
- 「自分でやるからいい!」
- 察してやってよ(察しない=愛がない)
- 「どうしてそうなの?」
- あなたの言動で私は傷ついているの(理由は聞いていない)
- 「なんでもない」
- 私怒ってるんですけど、放っておく気?
- 「一人にして」
- 一人にするなよ!
- 「みんな私が悪いんだよね」
- え?私のせい?あなたのせいでしょ?
- 「やらなくていいよ」
- そんなに嫌ならもうやらなくていいよ。私はあなたの何倍も家事しているけど。
- 「理屈じゃないの」
- 正論言うな。「愛してるから、君の言う通りでいい」と言え。
- 「別れる」
- ここはひけないの。あなたから謝って!
(続く)
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アイスブレイク
(今週のお題「あまい」)
アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントにした、おまけの章です。本題に関係なくお話をします。
今週のお題は「あまい」です。
きちほーしは甘党です。
でも最近は糖質が危ないという本を読んだので、今はかなり抑えています。
眠れないほど面白い糖質の話 カテゴリーの記事一覧 - きちほーし知的障害者支援できるかな?
なんなら1日1食も実践し始めています。
1日1食の時はホント、甘いものは特にいらなくなってくるんですよね~。