山田豊文医師が推奨する一日二食・菜食主義&月イチ断食の背景にはどんな医学的根拠があって、どんな効果があるのか、具体的に見ていきましょう。
このシリーズでは、一日二食&月イチの断食とミネラルファスティングを提唱する、山田豊文医師の書籍「脳がよみがえる断食力」のポイントをご紹介します。
山田医師は杏林予防医学研究所所長であり、多くのアスリートの食事指導経験を持つ医療の専門家です。
一日二食・菜食主義&月イチ断食の背景や医学的根拠、さらには具体的な効果について、詳しく探っていきましょう。
今回はなぜ断食を推奨するのか、その理由についてせまります。
健康に関心のある方や最新の食事トレンドに興味がある方にとって、この情報は必見です。
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- はじめに
- 書籍概要
- 筆者について
- 「何を食べるか」より「何を食べないか」の方が大切
- 断食は「何を食べないか」の究極
- 断食の効果概要
- 食べることは身体に大きな負担
- 多すぎる食事は限りある酵素を浪費する
- 食事は有害物質が入るリスクがつきもの
- 身体にたまった毒は断食で追い出そう!
- 断食のメリット
- 科学的に証明された断食パワー
- 人間を守ってくれる微生物たちも断食で活性化
- 断食は腸だけじゃなく脳も元気に
- 断食で治らぬものは他のどんな治療でも治らぬ
- 菜食主義と断食を取り入れるアスリート
関連記事
脳がよみがえる断食力 カテゴリーの記事一覧 - きちほーし知的障害者支援できるかな?
はじめに
以前、一日一食生活を提唱する船瀬俊介さんの著書「できる男は超少食」を紹介しました。
ただ船瀬さんは医療関係者ではなくジャーナリストとして活躍している方で、一部過激な表現を使われる方なので主観的に語る印象がありました。
そこで今回は船瀬さんの著書に登場した医師である山田豊文さんの書籍「脳がよみがえる断食力」を読んでみました。
この書籍では医学的な見地から客観的に少食の効果について語られています。
船瀬さんが一日一食・菜食主義を提唱しているのに対し、山田医師は一日二食・菜食主義&月イチの断食を推奨しています。
その背景にはどんな医学的見地があって、どのような効果があるのか、具体的に見ていきましょう。
このシリーズでは、山田医師の書籍「脳がよみがえる断食力」を紹介し、一日二食&月イチの断食法について何回かに分けて探っていきます。
今回はなぜ断食を推奨するのかについてお話します。
次回は断食によって体内に何が起こるのか?どのように断食をするのか?についてお話します。
さらにその次は、何を食べて何を食べるべきでないのかについてお話します。
書籍概要
価格:1,430円 |
タイトル
発売日
2016/04/29
著者
山田豊文
杏林予防医学研究所所長。米国公益法人ライフサイエンスアカデミー理事長。
概要
杏林予防医学研究所所長であり、多くのアスリートの食事を指導された山田豊文さんが提唱する、一日二食&月イチの断食についてのお話です。
目次
第1章 「断食力」で頭が冴える!健康になる!(食べることは体にとって大仕事;消化作業を減らせば酵素の節約になる ほか)
第2章 断食成功のカギを握る「ケトン体」(話題の体内物質「ケトン体」とは;「ケトン体」は体の予備燃料 ほか)
第3章 “山田式”ファスティングで脳がよみがえる!(「水だけ断食」がおすすめできない理由;栄養素を味方につけるミネラルファスティング ほか)
第4章 「断食力」を高める食べ方、生き方(新発想!健康は「細胞レベル」で考えよう;「1日2食」のすすめ ほか)
筆者について
筆者は以前の投稿でも登場しました、山田豊文さん(杏林予防医学研究所所長)です。
多くのアスリートの食事指導で有名です。
横綱の白鵬、落合博満、工藤公康(元プロ野球)、横峯さくら(プロゴルファー)、ダルビッシュ有(プロ野球)、EXILEのATSUSHIなど。
特に元プロ野球の落合博満は動体視力の低下に悩んでいましたが、によるファスティングの指導を受けて、見事回復させたそうです。
「何を食べるか」より「何を食べないか」の方が大切
何を食べるかで脳や体が一変する。
何を食べないかでも脳や体が一変する。
これは山田先生が多くのアスリートを指導してきた経験でそう感じたそうです。
日本に出回る食品は農薬・化学肥料・環境汚染物質・添加物・油脂製品にまみれています。
なので、まずは何を食べないかを先に取り組み、その次に何を食べるかに取り組むことが理想的です。
断食は「何を食べないか」の究極
断食は「何を食べないか」の究極です。
断食によって、集中力・記憶力がアップし、五感が鋭くなります。
山田先生は特に効果的な「ミネラルファスティング」という断食法を提唱されています。
価格:16,200円 |
断食の効果概要
- 白血球が活発になり免疫力がアップ
- 肺を汚す排気ガス・工場の煙も排除されやすくなる
- 食べ物で得た汚染物質(添加物・重金属など)も排除
- 汚染物質の解毒に追われがちな肝臓の負担を軽減
- 体内の汚染された油を刷新
食べることは身体に大きな負担
食べたもの消化・吸収することは身体に大きな負担で、体内で作られるエネルギーの8割が消費されます。
高タンパク・高脂肪・添加物が含まれた食べ物を食べるとなおさら負担が大きくなり、それだけ消化・吸収の効率も悪くなります。
もっというと空腹時でなければちゃんとした消化はできないので、本来は空腹でなければ食べてはいけないのです。
多すぎる食事は限りある酵素を浪費する
食べ過ぎは病気と老化を招く
消化酵素がなければ食べ物の消化ができず、代謝酵素がなければ文字通り代謝ができず病気や老化につながります。
そしてこの酵素は無尽蔵に作れるのではなく、上限があるという説が有力です。
つまり、食べる量が多いと身体はそれだけ「消化酵素」を作らなければならず、その分「代謝酵素」が減っていきます。
食物酵素を摂ろう!
食物に含まれる「食物酵素」は消化を助けてくれるので、これを摂ることによって身体が作る消化酵素を節約できます。
よく知られているのが、大根のジアスターゼ、パイナップルのプロメラインなどです。
ただし、食物酵素は48℃以上で壊れやすいので、生で食べることがポイントです。
食事は有害物質が入るリスクがつきもの
食べ物には有害物質が取り込まれる
私達が食べる野菜や果物には農薬が使われているし、加工食品には添加物も使われます。
肉・魚の飼育・養殖の過程でホルモン剤・抗生物質が使われ、環境中から有害金属や放射性物質も取り込まれます。
したがって食事は、栄養だけでなく様々な有害物質も取り入れることでもあります。
動物性の食べ物は特に有害
食物連鎖の上位の生き物ほど有害物質が濃縮されるので、動物性のものは特に有害物質が多い傾向があります。
有害物質をできるだけ避けるには、玄米・豆類・野菜を中心とした和食「穀菜食」が有効です。
身体にたまった毒は断食で追い出そう!
酷使される肝臓
身体に有害物質が入っても身体は解毒・排出してくれます。その中心的存在が肝臓です。
ただ、その肝臓を酷使させてしまうものが世の中に溢れています。
それがお酒、カフェイン、添加物など。
薬も肉も肝臓を酷使する
意外かもしれませんが薬も肝臓を酷使します。
薬は症状を強制的に抑えるだけのものにすぎず、身体にとっては異物なのです。
また肉のような高タンパク質も肝臓を酷使させます。
というのも肉を体内で利用する際に有害なアンモニアが発生するからです。
断食で効率よく毒を排出!
こうして食べることでどんどん毒がたまり、そこにお酒や薬やお肉が追加されると肝臓の解毒・排出が追いつかなくなります。
だから断食です。
断食によって身体にたまった毒が効率よく排出され、接種した栄養も効率よく身体のために使われるようになります。
断食のメリット
有害な体脂肪が排出されやすくなる
有害物質の多くは脂肪に溜まりやすいのです。
断食によって体脂肪が燃焼されやすくなるので、体脂肪に溜まった有害物質が排出されやすくなるのです。
新陳代謝がより正しく行われるようになる
人間の体内では、エネルギーを生み出すミトコンドリア、体用タンパク質の製造・整備をする小胞体やゴルジ体があります。
ところが、有害物質が溜まるとこれらの機能に支障がきたされてしまうのです。
断食で有害物質を排出することで、これらの新陳代謝の支障を軽減できるようになります。
科学的に証明された断食パワー
断食パワーを裏付ける研究をいくつか紹介します。
「少食で長寿」が証明された
まず2000年にマサチューセッツ工科大学で「少ない食料」で長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)が活性化することが証明されました。
同じく2000年にウィスコンシン・マディソン大学のサルを使った研究で、カロリー制限した方が死亡・老化が抑えられることがわかりました。
総カロリーを減らすより断食の方が長寿になりやすい
総カロリーを減らすより断食の方が長寿遺伝子をオンにするのに効果的であることがわかってきました。
私達の細胞内には栄養素と酸素を使ってエネルギーを生み出すミトコンドリアという機関があります。
ミトコンドリアの働きが低下したり数が減ると、その分活性酸素が大量に作られ、老化が進みます。
断食をすると身体はエネルギーを生み出すミトコンドリアを増産するので、老化を抑えることができるのです。
人間を守ってくれる微生物たちも断食で活性化
断食は抗生物質の悪影響もリセットしてくれる
ヒトの体内や体表に住まう微生物たちは「人体常在菌」と言い、ヒトを感染症から守ってくれる大事な存在です。
しかしここに抗生物質が投与されると、病気の素になる細菌だけでなく人体常在菌まで住みにくくしてしまうのです。
断食はそんな抗生物質の悪影響までリセットしてくれます。
毎日青汁1杯で過ごす女性の腸内はすごかった
30年間1日青汁1杯で過ごす森美智代さんは、普通に日常生活を過ごしています。
その秘密を探るべく腸内細菌を調べてみると、クロストリジウム属という細菌が通常の100倍近く棲んでいることがわかりました。
クロストリジウム属は、腸内に生じたアンモニアからアミノ酸やタンパク質を作り出します。
ヒトの害になるアンモニアが逆に栄養になるのだから、すさまじいですね。
断食は腸だけじゃなく脳も元気に
脳がストレスを感じると腸の働きが鈍ります。
それだけでなく腸の働きが低下すると、頭痛・抑うつ・集中力の低下といった脳の症状があらわれることもあります。
断食は腸だけでなく、脳をよみがえらせることもできるのです。
断食で治らぬものは他のどんな治療でも治らぬ
カネミ油症事件の被害者を救った断食
1968年に食用油に混入したダイオキシン類によって1万数千人の身体に甚大な被害をもたらした、カネミ油症事件が発生しました。
そんな時断食を行った一部の人の症状がほとんど改善されたと注目を集めました。
断食で治らぬものは他のどんな治療でも治らぬ
フランスの古いことわざに「断食はメスを使わない手術である」というものがあります。
またドイツでも「断食で治らぬものは他のどんな治療でも治らぬ」ということわざがあります。
断食の効果を示した研究
さらに近年の主な研究では、以下のような断食の効果が示されています
- 動脈硬化・アルツハイマー病抑制
- 血中コレステロール低減
- 化学療法や加齢による免疫系の悪影響から守る
- 糖尿病・循環器疾患のリスクを下げる
- 断食とケトン食療法を合わせることで、てんかんの発作が大きく低減
- 脳腫瘍の放射線治療・化学療法の効果を向上
- がんの抑制
菜食主義と断食を取り入れるアスリート
4度のオリンピックで9個の金メダルを獲得したカール・ルイス元陸上選手。
2010年に引退した通算セーブ記録世界2位の大リーグのトレバー・ホフマン選手。
1986年に人類史上初の8000m峰全14座完全登頂した登山家ラインホルト・メスナー。
いずれのも菜食主義者で断食を取り入れていました。
通常は食べないと力が出ないと思われるかもしれませんが、むしろ食べないほうが体調も集中力も向上することを知っていたのです。
(つづく)
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おまけ
(今週のお題「レイングッズ」)
ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「レイングッズ」です。
雨の時期には折り畳み傘やらレインコートは携帯しておきたいですよね。
でも降るのか降らないのか微妙な時は何を持っていけば悩みますよね。
折り畳み傘は結構カバンが重くなるし、レインコートは雨が降った時にパッと着れるものではありません。
そこできちほーしが持ち歩いているのはフード付きのウィンドブレーカーです。
軽いし、かさばらないし、雨が降ったらパッと羽織るだけ。
下半身は濡れてしまいますが、上半身と頭が濡れるよりはマシです。
それに傘をさしても下半身は結構濡れるので、雨を防ぐ効果は傘よりちょっとだけ劣る程度ですよね。