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【自宅療育できるかな?】コミュニケーション力をアップしよう1 -書籍「誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニング」のご紹介12

このシリーズではでは、療育の書籍「誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニング」についてグッと要約してお話します。

発達の遅れで子どもの困った行動にお悩みの親御さんはぜひご参考ください。

 

今回は障害ある子のコミュニケーション力アップに関するお話です。

コミュニケーション力がアップすると人間関係も円滑になりますのでやる価値があります。

 

なお、紹介書籍には説明が省略されているところも多々あるので、随時きちほーしの解釈を追記している場合もあります(追記していることは明記しています)。

ご了承ください。

 

 


 

アイスブレイク

今週のお題「夏物出し」)

アイスブレイクではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題「夏物出し」です。

 

きちほーしはすでに夏物を着ていたりします。

といっても、ここのところ真夏日があったかと思えば急に冷え込んだりするので、夏物と春物をいったりきたりしてますけどね。

 

そういえば、ここ十年くらいは春や秋が極端に短くて、ついこの間まで寒かったのに急に暑くなったり、この間まで暑かったのに急に寒くなったりしていた気がします。

 

今年は春が長かったですね。

経済が冷え込んだから…かな?

 

 

 

はじめに

どうも!きちほーしです!

障害ある子はコミュニケーションがかなり苦手です。

お友達におもちゃを貸してもらっても「ありがとう」も言えなかったり。

困っても「手伝って」が言えなかったり。

きちほーしの子どものキチノもきていませんねー^^;。

コレが出来るようになると人間関係が円滑になって今後社会でも生きやすくなるでしょうね。

 

このシリーズでは、書籍「誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニング」についてお話します。

今回は上に挙げたようなコミュニケーション力をアップさせる方法についてお話します。

 

なお、紹介書籍には説明が省略されているところも多々あるので、随時きちほーしの解釈を追記している場合もあります(追記していることは明記しています)。

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誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニング カテゴリーの記事一覧 - きちほーし知的障害者支援できるかな?

本記事の範囲

この記事では2章「心を育て、「わかった」「できた」を増やすトレーニング&療育」の1部について要約してお話します。

コミュニケーション力をアップする方法

上質なコミュニケーションの療育としては以下があります。

  1. 物を受け取って「ありがとう」が伝えられるようになろう
  2. 「どうぞ」と言ってモノを渡せるようになろう
  3. 「手伝って」を伝えられるようになろう
  4. できたら「できた!」と伝えられるようになろう
  5. 自分のものと他人の物の区別をつけれるようになろう
  6. 決定権が先生や親にあることを理解できるようになろう

この記事では1~3について説明していきます。

物を受け取って「ありがとう」が伝えられるようになろう

「ありがとう」は色んなシーンで使いますが、ここでは物を受け取ったときのふるまいを導きます。

ここでは「ありがとう」と言葉だけではななく、もののつかみ方なども導きます。

後述の「どうぞ」と言って物を渡せるようになろうと合わせてやってみてもいいかもしれません。

 

子どもはちょっと貸してもらうつもりでも、物を奪い取るような動作をしてしまう場合もあるからです。

大事なのは「受け取り」と「手のひらが上」が関連付けられるようにすることです。

やり方

  1. 大人が子どもに「どうぞ」と言いながらゆっくり物を見せる(*1)。
  2. 子どもの注意を向かせる(*2)。できたら大いにほめる。
  3. 子どもが手を出したら手のひらが上に向くように導く。
  4. 子どもの手のひらに物をそっと置く(まだ物から手をはなさない)。
  5. 子どもが視線を合わせたり「ありがとう」と行ったら物から手を離す。同時に大いにほめる。

ポイント

  • (*1)子どもはこの時点で物を取ろうとするかもしれませんが、3の手のひらが上を向くまでは渡さないことを徹底しましょう。
  • (*2)子どもの注意を向かせる方法には、名前を呼ぶ、物を視界に入れる、身体の向きを変えさせるなどがあります。
  • 大人二人でやったほうがいい場合もあります。一人は物を渡す役。もう一人は子どもの背後から手を回して導く役です。
  • 大人とのやりとりに慣れたら子ども同士の受け渡しもやってみましょう。

「どうぞ」と言って物を渡せるようになろう

物の渡し方はまず大人がお手本を見せると良いです。

前段の物を受け取って「ありがとう」が伝えられるようになろうの中で合わせてやってみてもいいかもしれません。

やり方

  1. 前段と同じ要領で子どもの注意を大人に向けさせたり手のひらを上に向けさせて物を渡す。
  2. 子どもから大人に物を渡してもらうように促す(*1)
  3. 子どもが物を渡す時に「どうぞ」と言わせる。
    「どうぞ」が言えない場合は渡す時に相手の顔を見させても良い。
    できたら大いにほめる。
  4. 大人が受け取り「ありがとう」と言う。

ポイント

  • (*1)例えば大人が「○○をちょうだい」と言ったり、指さしながら「ちょうだい」と言ったりなど。
  • 大人の普段の行動は子どもの見本になります。大人が物を放り投げるように渡すと子どもも真似してしまうので注意しましょう。
  • 大人二人でやったほうがいい場合もあります。一人は物を渡す役。もう一人は子どもの背後から手を回して導く役です。
  • 大人とのやりとりに慣れたら子ども同士の受け渡しもやってみましょう。

「手伝って」を伝えられるようになろう

困っていることに気づかない、援助を求めることを知らない、プライドが高い。

子どもは色んな事情で「手伝って」を言えないことがあります。

これを放置すると「できない」経験が積み重なって自尊心が低下してしまう場合もあります。

「手伝って」を伝えられるようになりましょう。

大事なのは3つです。

困った時に助けてもらえる環境を知ること、助けの求め方を知ること、人の手助けによって取り組めた経験をもたせることです。

やり方

  1. 子どもがやや難しい状況に取り組もうとする姿を大人が観察する。
  2. 子どもが明らかに援助を必要としている様子(視線を大人に送ったり、物を手渡そうとするなど)を察知する。
  3. すかさず「『手伝って』だね」と発言を促す(*1)。
  4. 子どもが「手伝って」と言うまで待つ。
  5. 大人が手伝う。
    ただし、最後の仕上げは子どもに任せる(*2)。

ポイント

  • (*1)早すぎる援助はかえって本人の意欲を損ないます。
    普段から子どもが課題と向き合う様子をよく観察して適切なタイミングを心がけましょう。
  • (*2)手伝うことで「できた」実感を味わわせることがポイントです。部分的な手伝いにとどめたり、指差しでヒントを出す程度に留めるといいでしょう。
  • とてもできそうにないことを一人でやろうとする場合は「これは一緒にやります」と大人がリードすることも必要です。
  • その内なんでもかんでも「手伝って」と言うかもしれませんが、必要なところだけ手伝うようにしましょう。

 

(参考)キチノの場合を考えてみた

きちほーしの子どもキチノは、今回挙げた3つの全部ができていませんね^^;。

良くないのは大人が言う前に欲している物を悟ってあらかじめ渡してしまいがちだったりします。

これを止めて逐一手のひらを上に向かせるようにするのがよさそうですね。

 

キチノに物を渡された記憶はほとんどありません。

「どうぞ」を覚える前に「○○取って」と物を渡させる習慣づけからですかね。

 

「手伝って」はまだできている方かなと思います。

ただ言葉には出してません。

大人の手をグイグイ引っ張って困った現場にまで連れていき、困っているモノを突き出してきます。

この手をグイグイ引っ張られるのがなかなかキツイのでやっぱり言葉で伝えてもらえるようにしてほしいですね。

グイグイ引っ張られたら一旦手を離して「『手伝って』だね」と促すのが良いでしょうね。

おわりに

いかがだったでしょうか?

今回の記事は、障害ある子のしつけの仕方についてお話しました。

ポイントはこんな感じです。

  • 物を受け取って「ありがとう」が伝えられるようになろう
    • 大事なのは「受け取り」と「手のひらが上」が関連付けられるようにすることです
  • 「どうぞ」と言って物を渡せるようになろう
    • 大人が普段から丁寧に物を渡していないと真似されてしまうので注意しましょう
  • 「手伝って」を伝えられるようになろう
    • 大事なのは以下の3つです
    • 助けてもらえる環境を知ること
    • 助けの求め方を知ること
    • 人の手助けによって取り組めた経験をもたせること

次回もコミュニケーション関連の療育についてお話します。

(参考)書籍概要

タイトル

誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニン

著者

橋本 美恵, 鹿野 佐代子

概要

この本は、数や時間、お金の概念など社会で生活するための具体的な方法をイラスト入りでわかりやすく説明してくれています。

目次

【目次】
1章●「誤学習」「未学習」が大人になってから困る原因に?
(1)発達障害の大人の相談からわかること
(2)成長してから、行動を変えるのは難しい?
(3)子どもへの関わり方、この方法で大丈夫?

2章●心を育て、「わかった」「できた」を増やすトレーニング&療育
・「座って学ぶ」ができると学習がスムーズになる
・「食べる」方法を工夫して偏食を減らそう
・数の世界へようこそ! 数字の並びを覚えよう
・1~10のタイルを3回並べて、「位」の理解につなげよう
・お金を「持って」「使う」は自立の第一歩
・時計を作って「時間」と「生活」をつなげよう
・困った時に「手伝って」を伝えられるようになろう
・自分の物と他人の物の区別を身につける
・折り紙の「やっこさん」で指先の感覚を磨く
・字と字を合わせてひらがなを学ぼう
・「料理」には子どもの力を伸ばす要素がいっぱい
・「片足立ち」は自分でズボンや靴を履くチャレンジ
・和式トイレも怖くない! 「あひる歩き」
・走りながらやり遂げる力を身につける「マラソン」

3章●発達障害のある子の子育て、よその家族はどうしている?
・「発達障害」と診断されて
・イライラと自己嫌悪
・何気ない言葉が辛い……
・療育への一歩を踏み出して
・中学生・高校生になったら