「プロジェクトの初期には、みんなが熱く夢を語るものだ」、そんな言葉を何度も聞いたことがあります。
でも――その夢を“現実として動かす段階”に入ると、雰囲気は一変。
期待、誤解、そして現実的な壁。WGは、まさに今、その分岐点に立っています。
今回は、実際に味わった“人の熱が一気に冷める瞬間”と、そこから自分が何に気づき、どう動こうと思ったのかを綴ります。
現実のプロジェクトで悩む誰かの参考になったら幸いです。
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- 期待のバトン――Sさんに託された“上司承認”の一幕
- 見えない温度差――頼りにしたYさんとの齟齬
- なぜ仲間の熱は下がっていくのか
- 理想と現実のギャップに呑まれそうなとき
- 責任がチームをつなぎとめる?私が感じた打開のヒント
- 終わりに――ここから、どうする?
- おまけ
期待のバトン――Sさんに託された“上司承認”の一幕
WG(ワーキンググループ)初期、もっとも頼もしかった存在がSさんでした。
「WGをもっと盛り上げよう!」「他部署ももっと巻き込もう!」と熱心な発言をしてくれて、主導的に動いてくれる姿に「これなら自分もサービス開発に集中できる」と思い、内心安心していました。
しかも、WGを進めるにあたり「上司の承認を得る」という課題まで出てきました。
ここで技術部の口から、「Sさん、上司説明をお願いしてもいいですか?」という問いかけ。Sさんは「はい!」と即答。
このとき、正直ホッとしました。
こうした調整や交渉ごとは苦手なので、頼ることができて、大いに肩の荷が下りる思いでした。
ところが数日後。
承認が取れたかSさんに確認すると、逆に「きちほーしさんがやりたい案件ですし、承認はそちらで取るものじゃないですか?」と言われてしまいました。
「そ、そうですよね……」と納得せざるを得ませんでしたが、内心「あんたやる言うたやん!」——でも、しつこく食い下がるのも大人気ない気がして、ここは自分でやると腹を括りました。
このやりとりを境に、SさんのWGへの熱量が微妙に下がったように感じたのは、もしかしたら気のせいだけじゃないかもしれません。
見えない温度差――頼りにしたYさんとの齟齬
続いて、新技術Aをいち早く応用サービスに仕立てて実績をあげていたYさん。
先行者の経験とノウハウを期待して「ぜひ共にやりましょう!」と話してきただけに、Yさんとの関係性には大きな期待をかけていました。
Yさんのサービスは私の求めていたものとほぼ同じ。
「ユーザ意見を集める仕組みもノウハウも全部教えてもらおう!」とまで密かに思っていました。
そんなタイミングでYさんから打合せを打診されました。
「前回WGで“いっしょにやりましょう”と言われたけど、“いっしょ”とは具体的にどういうこと?」と問いかけられたのです。
私は、今あるYさんのサービスをそのまま部門全体に拡張しようと考えていました。
でも、Yさんは「うちのはすでに完成しているし、それに手を出されるのはちょっと……」と反応。
まさかの拒絶でした。
さらに驚いたのは、「みなさんもWGでは、私のことは“アドバイザー役”だと認識している」と言われたこと。
この一言で、自分がチームの温度感を勝手に誤解していたこと、このプロジェクトの“主導権”が本当は自分に委ねられていることを思い知りました。
そしてノウハウについても、「ユーザ意見収集は本当に大変で、なかなかできるものじゃない」と手厳しいアドバイスまで。
以前は“そんなに難しくない”と言っていたのに……この変わり身に、ただただ言葉を失いました。
なぜ仲間の熱は下がっていくのか
おそらくこれはSさんやYさんに限った話ではないでしょう。
プロジェクトが現実を帯びてくると、どうしてもメンバーの熱が下がる現象はあるんだと思い知りました。
夢や理想を語りあう段階はいちばん楽しいし、つい仲間みんなで「こうなったらいいね!」と盛り上がれます。
けれど実際に上司に説明する、利用拡大の壁にぶつかる、他人のサービスと自分の思いがズレる……と課題が現実になってくると、“楽しさ”よりも“煩わしさ”のほうが勝ってくる。
気づけば、話していた仲間の口数が減り、進行の相談にも消極的になる。
このままでは本当に空中分解してしまいそうな不安も頭をよぎり始めました。
私自身も、理想ばかり考えて計画を立てても、泥臭い壁や調整の作業が予想以上に多く、「もうやめてしまいたい……」と弱気になることもありました。
SさんやYさんはこれと同様の感覚を得たのではないでしょうか。
理想と現実のギャップに呑まれそうなとき
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こうして「誤解」と「ズレ」を目の当たりにしました。
自分だけで「みんな同じビジョンだ」と思い込まず、丁寧に“立場やモチベーションは違うかもしれない”という前提で話し合うことの大切さを、痛感しました。
さらに、頼りにしていたノウハウや、人の助けが唐突になくなることもある。
自分の計画通りには進まないことを、ワーキンググループ発足早々に実感しました。
「でも、プロジェクトというものは、理想と現実のギャップをどう埋めていくかに尽きるんじゃないか?」
葛藤やもやもやの中で、私はそんなことを思うようになりました。
責任がチームをつなぎとめる?私が感じた打開のヒント
前述の通り私も「やめてしまいたい…」と思いましたが、それでも進めようと思いました。
今思うと「私が言い出しっぺ」で、そしてすでに何人かを巻き込んでしまった後戻りできない状況があったからでしょう。
そのときふと、「参加者一人ひとりに、適切な役割や責任を持ってもらえたら、もっと自分ごと化できるんじゃないか?」と考え始めます。
夢を語るだけの“お客様”でいるうちは、ちょっと面倒そうな空気を感じたら、すぐに消極的になる。
でも、誰かが「やらなくてはならない」立場になると、おのずと本気度も変わるはずです。
“プロジェクト”をただの夢遊びで終わらせない、責任と手応えのあるものにする。
もし今後、もう一度メンバーを募ることになったら、「役割設計」と「役割ごとのオーナーシップ」を重視し、全員に“自分の居場所”を持ってもらうべきだと思いました。
今からでもできるかな?
終わりに――ここから、どうする?
WGに立ち込め始めた暗雲を感じながらも、やるしかない。
むしろ、今がこのプロジェクトの本当の“始まり”かもしれません。
理想から現実へ――そのギャップにめげず、一つひとつ手を動かし、不器用でも対話と実践を重ねてみようと思います。
足元では、仲間の数や熱に不安はあるけれど、ここが正念場。
チームを巻き込むための工夫、現実を直視する覚悟、そして「逃げない責任感」。
その全部をいま、試されていると感じています。
おまけ
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(今週のお題「最近やっと〇〇しました」)
ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「最近やっと〇〇しました」です。
要するに最近実行した後回しにしてきたこと、のようです。
最近、ようやくジョージアンダンスの膝着地に着手しました。
膝着地にはジャンプからの正座状態の着地と、脚を卍型にしての着地があります。
正座着地は怖いので私がやってみたのは後者の方。
これまで後回しにしていたのは膝サポーターがなかったからですが、最近ようやっと手に入れたので挑戦してみました。
私がお手本にした動画は、2回転ジャンプからの卍型の膝着地状態でさらに1回転してキメ!というもの。
膝を怪我しないか恐る恐るやってみたのですが膝着地はけっこうすぐできました。
それよりも意外に難易度高かったのはその前の回転ジャンプ!
回転すると平衡感覚がおかしくなって体軸が崩れやすくなり、下手すれば頭から転んでしまいます。
新たなトレーニングネタがみつかりました^^;。