このシリーズでは、知的障害があるわが子キチノをより成長させるためにきちほーしが療育にトライする様子をお話します。
同じようにお子さんを療育したい親御さんのご参考になればと思います。
今回は療育の目標を整理する第一歩として、わが子キチノにどうなってほしいか?
その理想像のうちの「習慣編」についてお話します。
はじめに
先日の投稿で「家族に習慣化させたいことがある」というお話を、おまけの章でお話しました。
その時お話したのは知的障害があるわが子のキチノに自分で出かける習慣をつけさせたい、というものでした。
習慣づかせたい理由はキチノにもっと成長してほしいからです。
そして投稿した後、本当にキチノに色々習慣づかせて成長させたいと思うようになりました。
キチノの成長を実現させるためには、まずわが子にどんな習慣化をさせたいか、理想像を想定することが第一歩だと思います。
そこでこの投稿では、キチノにこうあってほしいという理想像についてお話します。
※本当はキチノ自身に理想像を考えてもらえればいいのですが、キチノはそれができないので私が考えていきます。
今回は理想のキチノ像 習慣編です。
理想のキチノ像(習慣編)
運動が習慣づいている
現状:家でゴロゴロ
ですが現状キチノは運動らしい運動をしません。
キチノは家から出る前、帰った後は基本的にゴロゴロしています。
ゴロゴロしてタブレットでYoutubeばーっかり見ています。
週末のお出かけもほとんど歩きません。
移動は車だし、お出かけ先では本を読んでるだけです。
背景:運動は発達にいい
以前言語聴覚士の方にアドバイスをいただいたのですが、運動は発達を促すのにとても良いのだそうです。
また、お子さんが就労されているお母様から「就労するのに体力は重要」というアドバイスもいただきました。
だからキチノには運動を習慣づけたいと思うのです。
理想:ダンスを趣味に
休日は運動するために出かけてほしいです。
キチノはダンスが好きなのでダンス教室やダンスサークルに行ってほしいな。
平日家にいる時はダラダラしてもいいけど、気晴らしに踊りだしちゃう。
そんな風にダンスが趣味になるのが理想です。
親と同じ食事をする
現状:365日ずっと同じメニュー
現状キチノの朝食と夕食は毎日同じです。
昼食は給食で毎日変わりますが、朝食・夕食は数年間ずっと同じメニューです。
お陰で食事を用意しているキチパは毎食親用と子供用の2種類の食事を作らなければなりません。
背景:偏食は解消されているはずだけど…
キチノはかつて偏食だったので毎日同じメニューを出していました。
そしてその流れで今日までずーーーっと同じメニューを出し続けています。
ところが昼食は学校の先生の努力の甲斐あって、給食を完食できるようになったそうです。
当然給食は家と違うメニューだし、毎日違うメニューです。
偏食はある程度解消されたのではないかと思うのです。
キチパには以前からメニューを変えるよう言っているのですが変えません。
もしかしたらキチノもまだ偏食が残っているのかもしれませんが、それでもキチパには少しずつ偏食解消に向けて工夫をしてほしいのです。
理想1:キチパにトライ&エラーのマインドを
問題はキチノではなくキチパにあるような気がします。
キチパは昔から「現状を変える」ことに大きな抵抗を示します。
理想はキチパにトライ&エラーの精神を持ってもらうことです。
少しだけ現状を変えてテストしてみることが習慣づくといいな。
そうすれば自らキチノの偏食についてトライ&エラーしてくれるでしょう。
理想2:きちほーしがコッソリキチノの食事を変えていく
キチパのマインドがなかなか変わらないようであれば、私がコッソリキチノの食事を徐々に変えていくことになるでしょう。
キチノの食事に一品だけ親と同じおかずをまぎれこませます。
そしてキチパが気づく頃にはキチノはフツーに親と同じ食事を摂っている。
これが理想です。
自分で改善する
現状:最初に会得したやり方をずーーーっと続ける
キチノは最初に覚えたことをずーーっと続けます。
例えばお絵描きをさせます。
最初は下手くそなのは当たり前なのですが、その後ほとんど上達することなく最初の下手くそな絵のまま延々と描き続けます。
最初に会得した間違ったやり方・うまくないやり方を、改善することなくずーーっと続けるのです。
少しレベルの高い絵をお手本にお絵描きさせようとすると、絵を描いてくれはしますがイヤイヤ付き合ってる感じです。
そしてそれが済むと自分の世界に戻ってレベルの低い下手くそな絵を延々と描き続ける、そんな感じです。
絵に限らず、キチノが好きだと思われるダンスについてもそんな感じがしています。
理想:自分で目標を持って向上するマインドを持ってほしい
健常者は目標を定め、そこに向けて努力をします。
大人になるにつれて目標を文字に書き起こしたりします。
キチノは言葉を扱うのが苦手なので書き起こすことはできないでしょう。
ですが、頭の中で理想や目標を描いて、その理想や目標に自分で近づく努力ができるようになってくれるのが理想です。
キチノは絵やダンスに興味があるようですが、きちほーしはどちらも素人なので指導するにも限界があります。
興味を持つきっかけはきちほーしが用意するので、興味を持った後は自分で上達できるようになってほしい。
そのためにキチノに上達ルーティンを習慣づけることが理想です。
そのためには、キチノが目標を意識すること、現在とのギャップを認識すること、問題を乗り越えるために努力すること。
こういった自ら向上するマインドを身につけてほしいなぁ。
(つづく)
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これらの体験版を始めてみましたが、まじでいいかも!
と思い始めています。
おわりに
このシリーズでは、知的障害のあるお子さんを療育したい親御さんに向けて、きちほーしがわが子の療育にトライする様子についてお話します。
今回は、療育計画を立てるための第一歩として、わが子キチノにどうなってほしいか、その理想像のうち習慣づいてほしいことについてお話しました。
私がキチノに求める理想像はこんな感じです。
- ヒマがあればダンスをするなど、運動が習慣づいてほしい
- 偏食を治して、親と同じ食事ができるようになってほしい
- 下手なことをヘタのままで終わらせない、自分で改善できるようになってほしい
次回はスキルとして身についてほしいことについてお話します。
ではまた!
おまけ
(今週のお題「習慣にしたいこと・していること」)
ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「習慣にしたいこと・していること」です。
きちほーしが習慣化したいことは「週報」の作成です。
会社業務の週報は毎週書いていますが、プライベートの週報は最近始めたばかり。
本当は先週を振り返って、今週と来週の週報を作る、というのが良いようですが、現状は今週の一部を作るだけにとどまっています。
さらにゆくゆくは年報とか、3年報、5年報とか作れるようになりたいですね。