きちほーしの子供はキチノは知的障害があります。
そしてきちほーしは日々キチノの療育を試みています。
この記事では言語聴覚士さんのアドバイスを元にチャレンジしたYoutubeを使った療育についてお話します。
知的障害のお子さんをもつ親御さんはご参考ください。
はじめに
先日ネット上で知り合った言語聴覚士の方に「運動は発達にいい!」とアドバイスをいただきました。
早速Youtubeでキチノにテニスとダンスのビデオを見せたところダンスに食いついてくれたようでした。
今回はその後のお話です。
キチノがダンスに食いついたので、ダンスしやすい環境を整えたい。
もっといろんなビデオを見せていろんなことを学習させたい。
そんなことをしてきました。
はたしてキチノはどんな反応を見せたでしょうか?
ダンスしやすい環境を!
前回もお話しましたが、わが子キチノは↓の基礎ステップのダンス動画にハマったようでした。
もっと大きな動画を見せたい!
ダンス動画のハマりっぷりは、大きな窓を鏡代わりにして踊りだすほどです。
言語聴覚士の人は、鏡で自分を見ることで気持ちの安定と自己肯定感の高まりが期待できると言っておられました。
なので自ら鏡を見ながら踊るようになったのは、とても喜ばしい状況です。
しかし前へ進めばまた新たな問題が出てくるもの。
最初の頃はA4サイズのノートPCにダンス動画を映していました。
当初は机の上で見せていたのでそれでよかったのです。
ですがキチノは鏡の前でダンスするようになりました。
なんとかノートPCを見える位置に持っていきますが、そうなると画面が小さすぎて動画が見えづらいのです。
もっと大きな動画を見せたい!
プロジェクタ買っちゃう?
鏡代わりにしている窓の側には白い壁があります。
ここにプロジェクタで動画を投影すればいいんじゃね?
そう思ったのですが、考えてみるとムリなことがわかります。
安めのプロジェクタは明るい場所では使えないのです!
プロジェクタに合わせて部屋を暗くすると、鏡代わりにしている窓にキチノの姿が映りません。
逆に鏡に合わせて部屋を明るくすると、今度はプロジェクタが映りません。
明るいところでも映るプロジェクタもあるようですがお値段お高め!
プロジェクタ 沈・没!(懐かしいネタですね^^)
鏡買っちゃう?
じゃぁ大型の鏡買っちゃう?
それも同じ。
プロジェクタを映すには部屋を暗くしなきゃいけません。
暗いと当然自分の姿が見えづらいです。
鏡も 沈・没!
リビングのテレビを活用?
きちほーし家のリビングには大型のテレビがあり、大型の窓もあります。
このテレビにパソコンの動画を映しつつ、窓に自分の姿を写してもらうというのも考えられます。
しかしその大型テレビはキチノが踊る位置からだと見えにくい角度になっています。
キチノが踊るたびに角度を変えるのはテレビに負荷をかけるのであんまりやりたくない!
買っちゃう?
テレビの回転台。
ウチのテレビのスタンドのサイズは25cm x 50cm。
まだこっちのほうが現実的かなぁ。
近所のダンス教室も検討
ダンスは体を動かすこともいいことですが、他のメンバーに合わせて踊るのもいいことです。
こういったことを通して自閉症のキチノも他人とのコミュニケーションに慣れて貰えればと思うのです。
なので近所のダンス教室も検討を進めています。
調べてみるとダンス教室は近所にたくさんありました。
でも障害者向けだと一気に少なくなります。
これまでの経験上、健常者向けのところに無理やり障害者をねじ込んでも後々トラブルになるだけ。
ちゃんと障害者を受け入れてくれるところじゃないとキチノが嫌な思いをするだけです。
なんとか1箇所だけ受け入れてくれる教室はありましたが、場所がちょっと遠い…。
う~ん…。
お絵かき動画は…
お絵かきもキチノは大好き。
毎日タブレットにたくさん絵を描きまくっています。
といっても一度覚えた落書きレベルの同じ絵を繰り返し繰り返し描いてる感じです。
Youtube動画を探してみた
もう少しテクニックを学んだら上達するかもしれない。
そんな思いで、Youtubeでお絵かきの動画を探してみました。
最初はダンス動画同様に、基礎練習の動画を探しました。
ですがどの動画も解説パートが9割。
見るだけで理解できる動画がなかなかありません。
tiktok動画を探してみた
次にtiktokの中から探してみました。
これらは解説もなく
なるべくシンプルに絵を描いている動画を見せたのですが、どれも食いつかず。
見せられてる感満載でした。
シンプルイラストの動画を見つける
Youtubeからtiktok行って、またYoutubeに戻ってきました。
そこで見つけたのはたくさんの◯から始まるイラストを延々描き続けてくれてる動画。
シンプルだし解説がなくても何をやってるのかわかるので良さげです。
最初は興味を持って見ていたキチノですが、2~3日見せると飽き始めたようでした。
シンプルなのに!
とっかかりやすいのに!
なんでアカンのん?
静止画+動画の方がいい?
今キチノは毎日のようにタブレットに絵を描き続けていますが、その絵は以前きちほーしが勉強の時間に描かせたものです。
お手本を見せて「この絵を描いてごらん」と言って描かせたものです。
お手本は書籍、つまり静止画でした。
静止画の方がいい?
また、キチノが好きな動画に絵描き歌があります。
絵描き歌で描かれる絵は画面に対して真っ直ぐに配置され、上に挙げた動画のように斜めに映ったりしていません。
きちほーしも子どもの頃、斜めになってる絵をお手本にするのは嫌だった覚えがあります。
上下左右がキッチリしているのがいい?
そうなると、画面に対して真っ直ぐに配置された静止画のお手本を用意しつつ、テクニックを動画で教えてくれるようなのがいいでしょうか?
世の中にそういうのがなければ…。
きちほーしが作るしかない!?
サイクリング動画は…
行きたいところは自分で行けるようになってほしい!
我が家に自動車が来て以来、お出かけは全て車。
小さい頃は子供用自転車を教えつつ町中をうろうろしていましたが、最近は自転車はおろか歩くことすらしなくなりました。
これはいけない!
自動車があると移動の主導権は親が握ってしまいます。
これでは「◯◯したい」という自立心が育ちません。
自分が行きたいところに行く、そんな子になってほしいのです。
そこで自転車心をくすぐってサイクリングに興味を持ってほしいと思いました。
そう思って見せた動画がコレ。
小さな男の子が爽やかにサイクリングする動画です。
これで自転車心がくすぐられるかな~、と思いましたが…。
あんまり興味を示してくれない^^;。
う~ん、動画じゃなくて、昔みたいに実際に自転車こがせるかな。
キャッシュレス動画は…
以前からPaypayを使ってキャッシュレスを教えています。
お店屋さんごっこでは今や当たり前のように使えているのですが、実際のお店ではなかなか使う機会がありません。
キチノが欲しそうなものをパートナーのキチパが先行して買ってしまうからです。
キチノが積極的に買い物をする数少ないお店の一つがお菓子専門店だったりしますが、Paypayを使おうとすると「ウチは扱ってません」と…。
そんなわけでPaypayの使い方を解説する動画を探しました。
なるべく字が少なく、解説がなくても何をしているのかがわかる動画。
見せてみたところすごくつまらなさそう。
まぁスポーツをしてるわけでもなく遊びをしてるわけでもないですから、そりゃ確かにつまらないかもなー。
これはやっぱり動画よりも実践の場を見つけたほうがいいのかもしれません。
おわりに
今回は知的障害があるキチノの療育として、いろんな動画を見せてみたお話をしました。
ダンス、お絵描き、サイクリング、キャッシュレスの動画を見せてみました。
前回はテニスの動画も見せてみました。
結局ハマったのはダンスの動画だけでした。
一番ハマったのはダンスの基礎練習の動画で、反復練習用の動画でした。
知的障害者は同じことを繰り返すことが好きな傾向にあると聞きます。
キチノもそのような傾向があり、だからこそ反復練習用の動画が良かったのかもしれません。
知的障害のお子さんをもつ親御さんも、反復練習に向いた動画をお子さんに見せてみてはどうでしょうか。
ではまた!
おまけ
(今週のお題「大移動」)
ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「大移動」です。
「大」とついてますが「移動」にまつわることなら何でもOKみたいです。
引っ越ししたいなぁ…。
パートナーは全くそんな気はないらしいですが。