はじめに:障がい者が作る美味しいお菓子に興味がある方へ
きちほーしの子どもは障害があります。
その関係で最近は障がい者関連のいろんな施設に興味を持ち、そこでお菓子を買ったり、ご飯をたべたりしています。
その中でいつも感じるのは「シンプルだけどとても上品。なのに普通のお値段。」という印象です。
最初は障がい者が働く現場を見たくて、障がい者施設の食べ歩きを始めました。
ですが、最近は単においしい物を求めて訪れるようになりました。
そして今回は、きちほーしが前々から気になっていた「がんばカンパニー」のクッキー&シフォンケーキを注文してみました。
がんばカンパニーについては、書籍「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。」の中で「年商2億円に届いた奇跡のクッキー」と題して紹介されています。
障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望 [ 姫路 まさのり ]
この記事では
- がんばカンパニーとは何か?
- がんばカンパニーのクッキーとシフォンケーキの感想
についてお話します。
がんばカンパニーとは?
がんばカンパニーについては、書籍「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。」の中で「年商2億円に届いた奇跡のクッキー」と題して紹介されています。
創業者は重度障害者たち
がんばカンパニーは1986年に脳性麻痺の重度障害を抱える門脇謙治さんらが滋賀県の木造アパートの4畳半の部屋から始めました。
障がい者に簡単な裏方仕事しかない現実に疑問を持った門脇さんらが「障害がある人もない人も共に、地域で当たり前に暮らそう」という思いで立ち上がりました。
そうして二人の支援者と共に立ち上がったのが「今日も一日がんばった本舗 共同作業所」です。
粉石鹸・お茶の仕入れ販売でほそぼそと始まり、お菓子・コーヒーと手を広げて健常者のアルバイトも雇って年間4000万円になりました。
クッキー作りは知的障害の女の子から始まった
その後中崎ひとみさんが「がんばカンパニー」として経営を引き継ぎ、1996年にクッキー製造を始めました。
きっかけは学校になじめず家でクッキー作りをして過ごしていた知的障害の女の子。
中崎さんはその子が普段していることを仕事にしてみよう、そうして始めたのがクッキー作りだったのです。
今では障がい者施設でクッキーやパンの製造・販売はよくみるものですが、この時代そういったことは先駆的でした。
無農薬・無添加はゆずらない
普通に美味しいお菓子を作っても大企業や有名なパティシエには勝てない。
自分たちにしかできないものを考えたら無農薬・無添加に行き着きました。
この頃は自然派食品という考え方がなく農薬も添加物も当たり前でした。
加えて水俣病などの公害問題で障がい者がたくさん生まれたことも中崎さんの頭にあり、無農薬・無添加の自然派食品を届けたいと思ったのでした。
最初は一袋350円のクッキーに原価1000円以上の大赤字。
営業をかけても障がい者というだけで気味悪がられ、物乞いのような扱いも受けました。
ですがガンバのスタッフは独学で研究を重ね、重度障害者でも働ける工夫も施し、大赤字のクッキー事業はいつしか年商2億円になったのでした。
がんばカンパニーのお菓子を食べてみた感想
きちほーしが買ってみたお菓子
きちほーしが買ってみたお菓子は下の6つです。
ここではシンプルクッキーとレモンのシフォンケーキの感想をお話します。
がんばのシンプルプレーンクッキー |
フェアトレード紅茶使用のロイヤルミルクティー |
ビターチョコの食感が嬉しいクッキー |
さくさくオレンジピールクッキー |
乾燥おからパウダーと豆乳のクッキー |
レモン シフォンケーキ |
シンプルプレーンクッキーの見た目と味の感想
クッキーといえば色々なフレーバーやトッピングのあるものが一般的ですが、実力を確かめるならシンプルなものを味わうのが一番。
まずはシンプルクッキーに挑戦してみました。
高級な落雁のように表面がツルツルでなめらか。
歯ざわりは少し固くかじるとほんのりとした甘さが広がります。
一口食べると、口の中に広がる味わいに、ついつい手が伸びてしまいました。
そして、気がつくと一袋全てを食べてしまっていました。
オレンジピールクッキーの見た目と味の感想
オレンジピールクッキーは、生地の上に可愛らしいオレンジピールがちょこんと乗っています。
サクサクの食感が楽しめる粗めの生地が特徴です。
程よい甘さがあり、オレンジピールの酸味が口の中に広がり、爽やかな香りが楽しめます。
シフォンケーキの見た目と味の感想
レモンのシフォンケーキは、甘さもレモンの風味も控えめで、食が進むとだんだんと風味が増していく上品さがあります。
さらに、シフォンケーキ特有のしっとりとした食感が口の中に広がり、一口食べるたびに心地よい満足感を感じました。
あまりにも口当たりが軽くて最初は食べた気がしないほどでしたが、二口三口と進むといつの間にかお腹いっぱいになっていました。
食べ過ぎに注意してしまうほど、軽やかで上品で美味しいシフォンケーキです。
素朴でありながらも洗練された味わいは、どんなシーンでも楽しめると思います。
ラスクのような食感ミルクティー
ミルクティークッキーは、粗い砂糖がまぶされたカリカリな表面が特徴的で、ラスクのような食感が楽しめます。
ラスクのような食感ではありますが破片が散らばることもなく、食べやすさもバツグン。
紅茶の風味は控えめで、優しい味わいです。
ぜひお試しください。
おからパウダーと豆乳のクッキー
おからパウダーと豆乳のクッキーは、大豆の香りが特徴の、しっとりとした食感のクッキーです。
色合いはバラエティに富み、食べ応え抜群。
ほんのりとした甘さが心地よく、優しい味わいを楽しめます。
きちほーしが購入したのは「訳あり」クッキーだったので、ボリュームも満点でした。
ダイエットでおからクッキーを食べたい方は、食べ過ぎにご注意ください^^。
ビターチョコの食感が嬉しいチョコチップクッキー
チョコチップクッキーは、中に大粒のチョコが入っていてザクザクとした食感が楽しめます。
生地は上品で控えめな甘さで、チョコレートの味を引き立てています。
ぜひ、このチョコチップクッキーでおやつタイムを楽しんでみてください!
おわりに:障がい者が作るお菓子を食べることの意味
がんばカンパニーのクッキーもシフォンケーキも障がい者たちが作っている商品であり、その味わいは素晴らしいものでした。
がんばカンパニーでは今回紹介したものだけでなくもっとたくさんの商品が販売されています。
障がい者が作る商品に興味をもって、食べて応援することができるのは素晴らしいことだと思います。
興味のある方は、まずはシンプルクッキーから挑戦してみてはいかがでしょうか?その美味しさにきっと驚くことでしょう。
おまけ
(今週のお題「お花見」)
ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「お花見」です。
幸いなことに我が家の周りはどこいっても桜に行き当たります。
ちょっとした川に行くと両岸に桜並木アンド川面に無数の花びら。
だから我が父と母に自慢したいのですが全然実現できていません。
実家が遠くなかなか来れない上に、コロナの3年間全く来なかったのでおっくうになったようです。
寂しいですね~。