山田豊文医師が推奨する一日二食・菜食主義&月イチ断食の背景にはどんな医学的根拠があって、どんな効果があるのか、具体的に見ていきましょう。
このシリーズでは、一日二食&月イチの断食とミネラルファスティングを提唱する、山田豊文医師の書籍「脳がよみがえる断食力」のポイントをご紹介します。
山田医師は杏林予防医学研究所所長であり、多くのアスリートの食事指導経験を持つ医療の専門家です。
一日二食・菜食主義&月イチ断食の背景や医学的根拠、さらには具体的な効果について、詳しく探っていきましょう。
これまでは、
- なぜ断食を推奨するのか?
- 断食によって体内に何が起こるのか?
- どのように断食をするのか?
についてお話しました。
そして今回は前回の続きで、ファスティングをより効果的にするために何に気をつけるのか、についてお話します。
これはファスティングに限らず健康的に生きるための秘訣です。
- 関連記事
- 油のバランスが健康に与える影響
- 亜麻仁油を摂ろう!
- 絶対に摂ってはいけないトランス脂肪酸
- (*きちほーしの余談)「植物油」が気になった
- 新月ファスティングを取り入れよう
- 山田医師推奨のその他の生活習慣
- 書籍概要
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脳がよみがえる断食力 カテゴリーの記事一覧 - きちほーし知的障害者支援できるかな?
油のバランスが健康に与える影響
身体は細胞の集まり。
だから細胞の健康はそのまま身体の健康でもあります。
そして酸素・栄養素・老廃物の出し入れをちゃんと行う健康な細胞を作るには油が重要なのです。
油のバランスが大きく崩れる現代人
健康な細胞を作るには油のバランスが大事。
理想的なのは、オメガ3:オメガ6=1:1〜4。
一方で現代人は、オメガ3:オメガ6=1:10〜50。
これは近代食がオメガ6があふれる一方でオメガ3が不足しているからです。
だからオメガ3を積極的に摂る方がいいのです。
オメガ3は知能と深く関係する
アメリカの調査では、血中のオメガ3が少ない子は、高い子に比べて学習障害が8倍以上あるという結果が出ました。
総合学習能力も5倍近く低いのです。
かんしゃく、不安、寝起きが悪いという傾向も見られます。
摂るべき油と摂ってはいけない油
摂るべき油と摂ってはいけない油は以下のとおりです。
- 積極的に摂るべき
- 加熱調理に少しだけ
- オメガ9
- オレイン酸など
- オリーブオイル、キャノーラ油など
- なるべく減らす
- 絶対に食べない
亜麻仁油を摂ろう!
山田医師オススメのオメガ3は亜麻仁油です。
亜麻仁油の特徴
- 亜麻仁油の薬効
- 脳の健康維持、骨の強化、アレルギー抑制、免疫力向上、肥満防止、不妊症改善
- 熱に弱い
- 加熱せずそのまま摂るのがオススメ(毎日大さじ1~2杯が目安)
- 保管がデリケート
- 酸化しやすいので遮光瓶に入ったものがオススメ。
- 開封後は冷蔵庫に入れて1ヶ月以内に使い切ること。
亜麻仁油の選び方
- 低温圧搾(コールドプレス)製法
- 亜麻仁油は熱に弱い。
- 未精製
- 雑味が残るこがね色が良い。透明な精製品は避ける。
- 有機JAS認定
- 農薬や化学肥料を使用したものは避ける。
- 遮光瓶入り
- 透明容器のものは亜麻仁油の酸化が進んでいる可能性がある。
- トランス脂肪酸フリー
- 「トランス脂肪酸フリー」と書かれていれば安心。
(*きちほーしの余談)スーパーの亜麻仁油に「トランス脂肪酸フリー」はなかった
きちほーしは近所にいくつかあるスーパーで亜麻仁油を探しました。
200g弱でだいたい800円くらいのものが中心ですかね。
記載には「低温圧搾製法」や「オーガニック」があるものの「トランス脂肪酸フリー」はなかったですね〜。
絶対に摂ってはいけないトランス脂肪酸
アメリカではトランス脂肪酸が全面禁止
山田医師はトランス脂肪酸を摂らないことを強く推奨しています。
アメリカではトランス脂肪酸を含む加工油脂の食品使用が禁止されています。
主な理由は心臓病リスクを高めるからで、がんや糖尿病、眼疾患、妊娠・出産への影響、うつや認知症などへの影響も報告されています。
なぜか日本では野放し
日本では「摂取量が少ないから問題ない」として野放しです。
トランス脂肪酸の例
トランス脂肪酸を多く含む食品の例
(*きちほーしの余談)「おいしいのに安い!」=不健康?
トランス脂肪酸の件を知って以来、きちほーしはいろんな食品の原材料を見て回っています。
近所のスーパーで「これおいしそう!」と思って原材料欄を見ると、コレ系の原材料が入っていない食品は皆無でした。
日本食は「おいしいのに安い!」ってよく聞くけど、その背後に「不健康!」要素が隠れてるんじゃないでしょうか?
(*きちほーしの余談)含有量記載の義務はあってもよくない?
前述の通りきちほーしは原材料欄をよく見ます。
そしてほとんどの食品にトランス脂肪酸が書いていますが、含有量は記載されていません。
厚労省は「トランス脂肪酸の摂取量は少ないから問題ない」と言っているようですが、具体的にどのくらい少ないか示さないと不安ですよね。
どうせ誤魔化してるんじゃないの?って思っちゃいますよね。
せめて含有量記載の義務があれば安心できるんでしょうけど。
(*きちほーしの余談)「植物油」が気になった
Bardさんに聞いてみた:「植物油と植物油脂は違う?」
食品の原材料欄を見ると「植物油」というのがありますが、これは植物油脂とは違うのでしょうか?
生成AIのBardさんに聞くと、下記のような回答でした。
[質問]
- 植物油と植物油脂は違う?
[Bardさん回答ピックアップ]
- 植物油は、植物由来の油脂のことで、主に植物の種子や果実から抽出されます。
- 植物油脂は、植物油を水素添加して固形化させたものです。
- 植物油にはトランス脂肪酸が含まれていない一方で、植物油脂にはトランス脂肪酸が含まれています。
Bardさんに聞いてみた:「植物油はトランス脂肪酸ですか?」
ほう、植物油にはトランス脂肪酸が含まれていないとな?
疑い深いきちほーしは念のため聞いてみました。
[質問]
- 植物油はトランス脂肪酸ですか?
[Bardさん回答ピックアップ]
結局トランス脂肪酸か~い!
トランス脂肪酸は水素添加だけでなく加熱で生成されるのね。
揚げ菓子とかパンとかで「植物油」をよく見かけるけど、当然加熱してるよね。
Bardさんに聞いてみた:「油揚げにはトランス脂肪酸が含まれますか?」
ウチではよく油揚げが使われます。
油揚げは文字通り油で揚げたもの。油を加熱しています。
[質問]
- 油揚げにはトランス脂肪酸が含まれますか?
[Bardさん回答ピックアップ]
- 油揚げには、少量のトランス脂肪酸が含まれています。
- 植物油を加熱して固形化させる際にトランス脂肪酸が生成されます。
- 油揚げの製造過程で水素添加を行っている油揚げには、トランス脂肪酸がより多く含まれています。
豆腐由来だからヘルシーだと思っていたけど、結局トランス脂肪酸か!
しかも加熱だけでなく、揚げる油自体にトランス脂肪酸が含まれる可能性も!
Bardさんに聞いてみた:「食品メーカーがトランス脂肪酸を使用するメリットは?」
[質問]
- 食品メーカーにとって、トランス脂肪酸を使用するメリットはなんですか?
[Bardさん回答ピックアップ]
- トランス脂肪酸は、常温で固形のため、マーガリンやショートニングなどの加工食品によく使われます。
- トランス脂肪酸は、酸化しにくいため、保存性を高めることができます。
- トランス脂肪酸は、安価な原料であるため、食品メーカーのコスト削減につながります。
つまり、加工しやすくて、保存性を高められて、安価だから使うんですね。
結局どの要素も「安価」につながります。
やっぱり日本の食品が「おいしいのに安い」のは、トランス脂肪酸を使っているからかもしれませんね。
新月ファスティングを取り入れよう
どうせ断食するなら新月に!
山田医師は、どうせ断食するなら新月の日が良いといっています。
これは医学的根拠というよりは山田医師の経験則のようです。
- 断食によるデトックス効果が高い
- 月イチの断食習慣が身につく
(*きちほーしの余談)イスラム文化が新月を重視するワケ
そういえばイスラム圏国家の国旗って必ず新月があるくらい新月が重視されてますね。
ChatGPTさんにも聞いてみました。
[質問]
[ChatGPTさん回答ピックアップ]
イスラムの人たちは経験上新月の重要性を知っているのかもしれませんね〜。
山田医師推奨のその他の生活習慣
書籍には断食以外にも、健康的に過ごすためにとったほうがいい習慣について、朝・昼・夜に分けて書かれています。
朝
- 朝日を浴びれ
- 細胞の活動スケジュールを整えます
- 早朝の日光は減量効果があります
- 起床後は水を飲め
- 体に活動スイッチが入ります
- 1日の中で2Lは水を飲みましょう
- 早朝ウォーキングはいいぞ
- 脳の働きを高める「成長ホルモン」が分泌されます
- 長寿の要のミトコンドリアの増加が期待できます
昼
- 腹式呼吸
- 集中力が上がります
- 15秒で息を吐ききり、2秒ほど止め、3秒ぐらい鼻で吸う。
- 仕事の合間に。朝もおすすめ。
- 姿勢良く座れ
- 椅子に座る時間が長い人は、姿勢が血流を左右します
- 背筋をぴんと伸ばし、背もたれに持たれず、足を組まずに座りましょう。
夜
- なるべく食べるな
- 睡眠中に消化の仕事があると細胞や臓器は自分の仕事ができなくなります。
- 夕食はゼロ~腹八分目。17時以降のカフェインは控え、寝酒もやめる。
- しっかり寝れ
- 細胞の修復や脳の活動、免疫に支障をきたします。
- 睡眠不足はアルツハイマーを促進します。
書籍概要
価格:1,430円 |
タイトル
発売日
2016/04/29
著者
山田豊文
杏林予防医学研究所所長。米国公益法人ライフサイエンスアカデミー理事長。
概要
杏林予防医学研究所所長であり、多くのアスリートの食事を指導された山田豊文さんが提唱する、一日二食&月イチの断食についてのお話です。
目次
第1章 「断食力」で頭が冴える!健康になる!(食べることは体にとって大仕事;消化作業を減らせば酵素の節約になる ほか)
第2章 断食成功のカギを握る「ケトン体」(話題の体内物質「ケトン体」とは;「ケトン体」は体の予備燃料 ほか)
第3章 “山田式”ファスティングで脳がよみがえる!(「水だけ断食」がおすすめできない理由;栄養素を味方につけるミネラルファスティング ほか)
第4章 「断食力」を高める食べ方、生き方(新発想!健康は「細胞レベル」で考えよう;「1日2食」のすすめ ほか)
おまけ
(今週のお題「最近買った便利なもの」)
ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。
今週のお題は「最近買った便利なもの」です。
…う~ん。
特にないんですねぇ^^;。
きちほーしはなるべく買わずに無料のものだけでなんとかするのが好きなので。
そういう意味で無料だけど便利なものといえばこれですかねぇ。
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結構な確率で気持ち悪い絵になっちゃうんのが困りものですけどね^^;。