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障害者教育と就労の不安を語る - 書籍「福祉を変える経営」ポイントピックップ番外編

これまで、宅急便の生みの親である小倉昌男さん(2005年没)の著書「福祉を変える経営」の第1章~第2章のポイントをピックアップ・要約してきました。

そこでは20年前のその書籍では、小倉さんの障害者就労に関する不満と小倉さんがどう克服し、どう事業に落とし込んだかが記されています。

そしてそれは小倉さんが亡くなられて20年近く経った現在もヤマト福祉財団が主催するセミナーという形で展開されています。

 

これで現在の障害者就労も20年前と比べればだいぶ良くなっているとは思われます。

ですが、きちほーしにはまだまだ不満がいっぱいあります。

 

ここでは、「書籍『福祉を変える経営』ポイントピックアップ」の番外編として、障害者就労に関わるきちほーしの不満についてお話したいと思います。

 

経営・障害者就労の両方ともど素人のきちほーしの個人的な見解が多分に含まれます。

また、きちほーしの一方的な思い込みも含まれているかもしれませんが、あたたかい目でみてやってください。

関連記事

小倉さんのことは書籍「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。」で知りました。

この書籍のピックアップ記事もあるので、読んでみてください。

障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 カテゴリーの記事一覧 - きちほーし勉強できるかな?

また、「福祉を変える経営」についてはこちらを御覧ください。

福祉を変える経営 カテゴリーの記事一覧 - きちほーし勉強できるかな?

障害者のIT教育が軽視されている

20年前の書籍で小倉さんは「(障害者の工賃を上げるために)コンピュータの使い方を訓練するなどのサポートをすることで、障害者の労働能力を引き出すことは可能です」と書いています。

そして20年たった今、世の中PCで働くことが当たり前になっています。

さらにはそのPCを使うことを前提とするリモートワークもかなり普及しました。

でも支援校ではなかなかその時代に追いつけていない気がします。

コロナ禍でも支援校はリモート授業をしない

ところが、きちほーし宅近辺の支援校ではPCを使った教育やリモートでの教育がほとんどされていません。

きちほーし宅の近辺の普通の学校ではずいぶん前からタブレットやインターネットが導入されています。

コロナ禍ではリモート授業もやったそうです。

それに対し、支援校はコロナに入ってようやくタブレットやインターネットを導入し始めたものの、導入しただけでほったらかし。

たまに活用したかと思えばPTAのミーティングだったり大人のために使うばかりで、子どもたちに活用しない。

支援校にもIT教育・リモート授業を

おそらく、先生たちは対面教育の仕方しか学んでおらず、忙しくてIT教育やリモート教育について学ぶ余裕がないのだと思われます。

支援校の先生も日中の授業だけでなく、授業そのものの準備や学校行事の運営、生徒個別の教育・指導計画や、児童の観察・評価、PTA活動や研修などでハードスケジュールだと聞いています。

大変だとは思われます。

もしかしたらリモート授業に障害児がなじむには健常児以上の努力が必要かもしれません。

 

それでも先生たちにはIT教育やリモート授業にチャレンジしてほしいというのが親の願いです。

普通の学校ではリモート授業を経験する一方で、支援校ではタブレットすら扱わない。

このままでは将来的に障害者と健常者の労働能力の格差がますます開いていってしまいます。

そして障害者はますますいらない子になって、社会の隅っこで生きていくしかなくなるのではないかと心配しています。

きちほーしの子キチノは電話ができるようになりました

学校でリモート授業に関わる取り組みをやってくれないので、きちほーしは自分で教えることにしました。

実家のおばあちゃんに協力してもらって、電話越しにいろんな質問したりクイズを出したりしました。

最初は電話そのものを理解できないのではないかと不安でしたが、やってみると意外にあっさりと答えることができていました。

次はテレビ電話にして、おばあちゃんの指示に従ってなにか作業をしてもらおうと画策しています。

いまのところどんな作業がいいのか、アイデアが浮かんでいませんがね。

 

こんな簡単なものから始めるのでもいいのです。

支援校にはぜひこういった授業をやっていってほしいです。

 

知的障害者でもテレワークできる道を作って欲しい

知的障害者はテレワークに向かない職種ばかり

厚労省の「令和3年度ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します」で知的障害者の就職状況を見てみました。

すると「運搬・清掃・包装等の職業」「生産工程の職業」などの現場作業がほとんどです。

唯一テレワークにできそうな「事務的職業」は10%ほどでしかありません。

これは一般就労の現場の統計ですが、おそらく就労継続支援事業所のような施設でも似たようなものでしょう。

9割以上が現場作業です。

知的障害者の職種は災害時に弱い

現場作業をしていると、またコロナのようなパンデミックがやってきた時に大打撃です。

実際に日本弁護士連合会主催の「コロナ禍の就労において障がい者に生じている問題」で発表された資料によれば、多くの障害者が契約終了や帰休の憂き目にあったという話もあります。

コロナ禍は終わりましたが、災害はコロナだけとは限らないのです。

テレワークスキルは災害時に強い

職場へ行けなくなる災害はコロナ禍だけとは限らないと思うのです。

洪水や集中豪雨などの天災や大規模な事故などでしばらく通勤できないこともあるでしょう。

そんな時にテレワークができる職種・人材は強い。

だからいつまでも障害者就労の方々には、ぜひ知的障害者でもテレワークができる職種を開拓いってほしいと思います。

作業指示もリモートでできるようにチャレンジしてみてほしいのです。

 

就労施設は商売が下手?

 



以下、経営素人きちほーしの戯言ですが大目に見てください。

コンビニで見つけた就労施設のパン

先日きちほーしは市役所の建物内にあるコンビニのようなところでパンが売られているのを見つけました。

ラベルを見てそれが就労施設で作ったパンだということがわかりました。

価格は市販のパンよりも4~5割ほど割高で、値段だけ見ると誰も買わないだろうなという印象です。

割高に思ったパンが実は健康に良いパンだった

ですが原材料を見てきちほーしは「これはいい商品だ!」と感心しました。

マーガリンやショートニング、植物油脂といったトランス脂肪酸を使っていません。

いわゆるトランス脂肪酸フリーのパンだったのです。

 

他にもきちほーしが知る、健康上よろしくない材料が一切使われていないようでした。

ちゃんと宣伝すればもっと売れるだろうに

トランス脂肪酸フリーとなると話が変わってきます。

メーカーの安いパンより4~5割高くても安いくらいです。

 

残念だったのは、それをまったくアピールしていないこと。

原材料を見て「トランス脂肪酸フリー」に気づく人はなかなかいないと思います。

トランス脂肪酸フリーの健康に良いパンです!」のようなポップの一つもあれば、健康を気にする年配の方々は買っていくと思うのです。

ポップ1つで割安な健康商品になるのに、それがないとただの割高なパン。

この就労施設には優秀な営業マンが必要だなと思いました。

 

今回は宣伝に難ありの話でしたが、おそらく他にも商売のちょっとしたミスで損をしている就労施設が結構あるのではないかと思うのです。

障害者施設は小規模が多くない?

不適切な管理職が居続けた結果…

就労施設ではありませんが、これまできちほーしはわが子キチノをいくつかの障害者施設に預けました。

そしてわかったことがあります。

障害者の施設には、障害者を直接支援する支援職と支援職を管理する管理職がいますが、管理職の対応が悪いとその施設は崩壊するということです。

それは支援職の人たちがどれだけ優秀であったとしてもです。

 

きちほーしはわが子キチノをある施設にあずけていました。

キチノも施設に行くことをずっと楽しみにしていたのですが、管理職が変わってしばらくしてから、だんだん行くことを拒否しだすようになりました。

どうやら管理職が自分の仕事を支援職に押し付けるようになり、その結果支援職の支援が粗雑になっていったようなのです。

 

大きな施設であれば、不適切な管理職はすげ替えることができるのでしょうが、小規模な施設ではそれができません。

そのうちその施設を支援職が辞めだすようになり、障害者たちも離れていきました。

 

このように、支援職はいい人たちなんだけれど、管理職がだめになって施設が崩壊したことを、きちほーしは2~3回経験しています。

大規模施設なら「適材適所」がしやすいだろうに

人材に限りがある小規模施設では、上記のように「適材適所」ができません。

「適材適所」は大規模施設しかできないと思うのです。

ですがなぜか障害者施設は小規模施設が多い気がします。

前節で挙げた「崩壊」した施設も、なぜかまだ小規模なまま生き残っています。

 

前章で挙げた「就労施設が商売下手」というきちほーしの不満も、大規模施設ならだいぶ解消できると思うのです。

逆に少人数だから宣伝のことまで気を配る余裕がなかったのではないかと思のです。

障害者の自立のためにも大規模化してほしい

大規模なら適材適所が効きやすいし、職員が病気になってもカバーできるでしょうから精神的負担も減ります。

障害者にも支援者にもいいことづくめだと思うのです。

 

 

障害者の自立のためにも、障害者施設は大規模化してほしいというのが、きちほーしの願いです。

おわりに

今回は「書籍『福祉を変える経営』ポイントピックアップ」の番外編として、障害者就労に関わるきちほーしのど素人的な見解と不満についてお話ししました。

 

的外れな見解、そんなに外れてない見解も含め、今後どうしていくのがいいのか、みなさんが考える切っ掛けになってもらえればと思います。

ではまた!

 

おまけ

今週のお題「パイナップル」)

ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題「パイナップル」です。

 

パイナップルについてはきちほーしはとても興味があります。

というのも、以前もご紹介しましたが、パイナップルはブロメラインという酵素があり、これが体にとってもいいからなのです。

山田式ファスティングをお得に実践する方法3 - 「脳がよみがえる断食力」ポイントピックアップ番外編3 - きちほーし勉強できるかな?

 

この酵素によって、食べたもののタンパク質や脂肪の分解を助け、これが体の健康をアップさせます。

サプリメント系でこのブロメラインをお手軽に摂取できないか調べてみたのですが、なかなかいいうものがないというのが結論でした。

きちんと取るには普通にパイナップルを食べるのが一番いいと思ったのでした。

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