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断食って本当に効果あるの?健康長寿への効果をデータで検証!

断食てホンマに健康にええのん?

昨日まで健康にいいと信じてきたことが実は間違っていた。

何度かそんな経験をしてきたんじゃないでしょうか?

 

この記事では、近年脚光を浴びているファスティングについて、その効果がどこまで本当なのかデータを使って検証したいと思います。

 

ほぼ1年前にもデータで検証してみましたが、サンプル数がかなり限られていました。

今回はたくさんのサンプルで検証できる方法を思いついたので、1年ぶりに追加検証をしていきたいと思います。

 

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はじめに

ファスティングをどこまで極めるのか?

1日2食の半断食はええけどね…

私は3年ほど前から1日2食のファスティングを続け、ファスティングを始めてから1年後にはメタボ腹が解消されました。

メタボ腹を解消するという点でファスティングが効果的であることは間違いなさそうです。

 

書籍「脳がよみがえる断食力」では他にも「集中力が増す」「長寿遺伝子が活性化する」という効果が挙げられています。

ちなみに同書では3日以上の断食を推奨しています。

 

1日2食のような生ぬるいファスティングではなく、もっともっとファスティングを極めれば、もっともっと健康になれるのでしょうか?

断食してみたけど効果を実感できなかった

集中力変わらんかった~~~~~!!!

そんなわけで最近3回ほど、40~48時間食事を摂らない断食にチャレンジしました。

断食の効果の一つに「集中力が増す」というわかりやすいものがありますが、正直言ってその効果は3回とも実感できませんでした。

数年前に1日3食から2食に減らした時は集中力が増した実感がありました(うろ覚えですが)。

ですが40時間以上0食をやってみて集中力がさらに増したという実感はありませんでした。

むしろ筋肉量を減らしたというデメリットだけがはっきり現れました。

 

これでは1日0食までファスティングを極めるモチベーションはもてないですねぇ。

「長寿になる」を検証したい!

ホンマに長寿になるん?

まだファスティングを極める理由は残っています。
それは「長寿遺伝子が活性化する」つまり「長寿になる」というものです。

 

でもそれは本当なのでしょうか?

以前もそのへんが気になり少食有名人の寿命を調査してみたところ、下記のような結論になりました。

  • 菜食主義・少食主義だからと言って長寿になるとは限らないが、
    長寿になるケースが多い。

ただこれは調査対象9人から出した結論です。

なんなら戦国時代や江戸時代のような大昔の人のデータも混ざっています。

もう少し多くのデータを得たかったのですが、この時は9人が限界でした。

そうだ!イスラム教徒だ!

断食?ええ、子供のころから。

最近断食をやってみてふと思いました。

そう言えばイスラム教の人たちって断食してるよね?

 

調べてみると年に1ヶ月ほど断食しているようです。

断食と言っても日の出から日没まで食べないだけで1日0食というわけではないようですが、長時間食を絶ってることは変わりありません。

この人たちは若い頃から年に1ヶ月これをやっているのです。

 

ということは、イスラム教の人たちとそうでない人たちの平均寿命を比較すれば、ファスティングの効果が見えてくるかもしれません。

イスラム教徒の国と非イスラム教徒の国の平均寿命を比較しよう!

イスラムやってますけど?

イスラム教徒が多い国の平均寿命は世界で何番目?

イスラム教徒の国と非イスラム教徒の国の平均寿命を比較してみることにしました。

これで数百万人~数千万人レベルのデータで比較できます。

もしかしたら世界の平均寿命ランキングのトップ10はイスラム教国が独占しているのか!?

参考にしたのは下記の文献です。

 

下表は平均寿命の国別ランキングです。

この中の赤文字の国はChatGPTが「イスラム教徒が多い」と答えた国です。

1位 日本 84.3歳
2位 スイス 83.4歳
3位 大韓民国 83.3歳
4位 シンガポール 83.2歳
5位 スペイン 83.2歳
6位 キプロス 83.1歳
7位 オーストラリア 83歳
8位 イタリア 83歳
9位 イスラエル 82.6歳
10位 ノルウェー 82.6歳
11位 フランス 82.5歳
12位 ルクセンブルク 82.4歳
13位 スウェーデン 82.4歳
14位 アイスランド 82.3歳
15位 カナダ 82.2歳
16位 ニュージーランド 82歳
17位 マルタ 81.9歳
18位 アイルランド 81.8歳
19位 オランダ 81.8歳
20位 ドイツ 81.7歳
21位 オーストリア 81.6歳
22位 フィンランド 81.6歳
23位 ポルトガル 81.6歳
24位 ベルギー 81.4歳
25位 イギリス 81.4歳
26位 デンマーク 81.3歳
27位 スロベニア 81.3歳
28位 ギリシャ 81.1歳
29位 クウェート 81歳
30位 コスタリカ 80.8歳
31位 チリ 80.7歳
32位 ペルー 79.9歳
33位 モルディブ 79.6歳
34位 コロンビア 79.3歳
35位 パナマ 79.3歳
36位 チェコ 79.1歳
37位 エストニア 78.9歳
38位 クロアチア 78.6歳
39位 トルコ 78.6歳
40位 アメリカ合衆国 78.5歳
41位 エクアドル 78.4歳
42位 ポーランド 78.3歳
43位 スロバキア 78.2歳
44位 アルバニア 78歳
45位 ヨルダン 77.9歳
46位 キューバ 77.8歳
47位 タイ 77.7歳
48位 中国 77.4歳
49位 イラン(イスラム共和国) 77.3歳
50位 カタール 77.2歳
51位 アルジェリア 77.1歳
52位 ウルグアイ 77.1歳
53位 チュニジア 77歳
54位 スリランカ 76.9歳
55位 ボスニア・ヘルツェゴビナ 76.8歳
56位 アルゼンチン 76.6歳
57位 アンティグア・バーブーダ 76.5歳
58位 ハンガリー 76.4歳
59位 レバノン 76.4歳
60位 トリニダード・トバゴ 76.1歳
61位 アラブ首長国連邦 76.1歳
62位 アルメニア 76歳
63位 バルバドス 76歳
64位 ジャマイカ 76歳
65位 リトアニア 76歳
66位 メキシコ 76歳
67位 ブラジル 75.9歳
68位 モンテネグロ 75.9歳
69位 セルビア 75.9歳
70位 バーレーン 75.8歳
71位 リビア 75.8歳
72位 パラグアイ 75.8歳
73位 ルーマニア 75.6歳
74位 ラトビア 75.4歳
75位 ブルガリア 75.1歳
76位 エルサルバドル 75歳
77位 ニカラグア 75歳
78位 ベラルーシ 74.8歳
79位 北マケドニア 74.8歳
80位 マレーシア 74.7歳
81位 ベリーズ 74.4歳
82位 バングラデシュ 74.3歳
83位 ブルネイ ダルサラーム 74.3歳
84位 セントルシア 74.3歳
85位 サウジアラビア 74.3歳
86位 キルギスタン 74.2歳
87位 モーリシャス 74.1歳
88位 カーボベルデ 74歳
89位 カザフスタン 74歳
90位 オマーン 73.9歳
91位 ベネズエラボリバル共和国) 73.9歳
92位 ベトナム 73.7歳
93位 グルジア 73.3歳
94位 モルドバ共和国 73.3歳
95位 セーシェル 73.3歳
96位 バハマ 73.2歳
97位 ロシア連邦 73.2歳
98位 セントビンセントおよびグレナディーン諸島 73.2歳
99位 ブータン 73.1歳
100位 ロッコ 73歳
101位 ウクライナ 73歳
102位 ウズベキスタン 73歳
103位 グレナダ 72.9歳
104位 ドミニカ共和国 72.8歳
105位 シリア・アラブ共和国 72.7歳
106位 朝鮮民主主義人民共和国 72.6歳
107位 トンガ 72.6歳
108位 イラク 72.4歳
109位 ボリビア多民族国家 72.1歳
110位 グアテマラ 72歳
111位 ホンジュラス 71.9歳
112位 エジプト 71.8歳
113位 スリナム 71.5歳
114位 アゼルバイジャン 71.4歳
115位 インドネシア 71.3歳
116位 ネパール 70.9歳
117位 インド 70.8歳
118位 サモア 70.5歳
119位 フィリピン 70.4歳
120位 サントメ・プリンシペ 70.4歳
121位 カンボジア 70.1歳
122位 トルクメニスタン 69.7歳
123位 東ティモール 69.6歳
124位 タジキスタン 69.5歳
125位 ミャンマー 69.1歳
126位 ルワンダ 69.1歳
127位 スーダン 69.1歳
128位 エチオピア 68.7歳
129位 セネガル 68.6歳
130位 ラオス人民民主共和国 68.5歳
131位 モーリタニア 68.4歳
132位 モンゴル 68.1歳
133位 フィジー 68歳
134位 コモロ 67.4歳
135位 タンザニア連合共和国 67.3歳
136位 ウガンダ 66.7歳
137位 イエメン 66.6歳
138位 ガボン 66.5歳
139位 ガーナ 66.3歳
140位 ケニア 66.1歳
141位 ジブチ 65.8歳
142位 ガイアナ 65.7歳
143位 マラウイ 65.6歳
144位 パキスタン 65.6歳
145位 ガンビア 65.5歳
146位 マダガスカル 65.3歳
147位 パプアニューギニア 65.3歳
148位 南アフリカ 65.3歳
149位 バヌアツ 65.3歳
150位 ソロモン諸島 65.2歳
151位 コンゴ 64.7歳
152位 ナミビア 64.6歳
153位 トーゴ共和国 64.3歳
154位 エリトリア 64.1歳
155位 ハイチ 64.1歳
156位 リベリア 64.1歳
157位 ブルンジ 63.8歳
158位 ベナン 63.4歳
159位 ニジェール 63.3歳
160位 アフガニスタン 63.2歳
161位 アンゴラ 63.1歳
162位 ミクロネシア連邦 63歳
163位 コートジボワール 62.9歳
164位 マリ 62.8歳
165位 南スーダン 62.8歳
166位 ブルキナファソ 62.7歳
167位 ナイジェリア 62.6歳
168位 ザンビア 62.5歳
169位 カメルーン 62.4歳
170位 コンゴ民主共和国 62.4歳
171位 ボツワナ 62.2歳
172位 赤道ギニア 62.2歳
173位 ギニア 61歳
174位 シエラレオネ 60.8歳
175位 ジンバブエ 60.7歳
176位 ギニアビサウ 60.2歳
177位 チャド 59.6歳
178位 キリバス 59.4歳
179位 モザンビーク 58.1歳
180位 エスワティニ 57.7歳
181位 ソマリア 56.5歳
182位 中央アフリカ共和国 53.1歳
183位 レソト 50.7歳

 

上の表でみると、イスラム教徒の国で最もランキングが上の国はクウェートの29位。

上位をイスラム教徒の国が占めていると思いましたがそうでもなかったようです。

 

1位の日本との差は3.3歳ほどで余り大きな差とは言えなさそうですが、断食によって日本を超えるほどの寿命が手に入るわけでもなさそうです。

 

 



 

経済規模も加味して比較しよう

もちろん平均寿命に関係するのは断食だけではないはず。

その国の経済も少なからず影響しているでしょう。

 

そこで、一人当たりGDPが近いイスラム教徒の国と、非イスラム教徒の国を比較してみます。

一人当たりGDPで参考にしたのはこの資料です。

以下では、一人当たりGDPが近いイスラム教徒の国と非イスラム教徒の国の2国の平均寿命を比較しています。

  カタール アイスランド
一人当たりGDP 78,696 79,998
平均寿命 77.2 82.3
     
  アラブ首長国 ドイツ
一人当たりGDP 51,909 52,727
平均寿命 76.1 81.7
     
  ブルネイ バハマ
一人当たりGDP 34,248 34,224
平均寿命 74.3 73.2
     
  バーレーン エストニア
一人当たりGDP 28,262 29,839
平均寿命 75.8 78.9
     
  オマーン ウルグアイ
一人当たりGDP 21,623 21,657
平均寿命 73.9 77.1
     
  インドネシア エルサルバドル
一人当たりGDP 5,349 4,942
平均寿命 71.3 75

 

 

ほとんどのケースでイスラム教徒の国の方が、非イスラム教徒の国よりも平均寿命が短いです。

ブルネイ vs バハマではブルネイの方が長いですが、1.1歳ほどで大差はありません。

 

断食すれば本当に長寿になるのか疑わしくなってきました。

ChatGPTとGeminiに聞いてみた

最終的にきちほーしが頼りにするのはChatGPT先生とGemini先生です。

聞いてみました。

 

[質問]

ファスティングで寿命が伸びると聞きますが、ラマダン等でよく断食しているイスラム圏の国の平均寿命は、非イスラム圏の国より短いか大差はありません。
本当にファスティングで長寿になれますか?

 

[ChatGPT]

ファスティングが寿命を伸ばすかどうかについては、科学的な研究や証拠がまだ不十分です。

一部の研究では、断食が健康にいくつかの利点をもたらす可能性が示唆されています。たとえば、断食が体重減少やインスリン感受性の改善などの健康上の利点をもたらす可能性があります。

(中略)

国の平均寿命がイスラム教圏と非イスラム教圏で大差がないことからも、ファスティングが寿命に直接的な影響を与える可能性は低いと考えられます。そのため、ファスティングは健康や精神面での利点があるかもしれませんが、寿命を延ばす唯一の方法とは言えません。

 

[Gemini]

確かに、近年ファスティングが健康に良いという研究結果が続々と発表されています。

動物実験では、ファスティングによって寿命が延長されることが示唆されています。

しかし、人間におけるファスティングと寿命の関係はまだ十分に解明されていません。

 

ご指摘の通り、ラマダン等で定期的に断食を行うイスラム圏の国の平均寿命は、必ずしも非イスラム圏の国より長いわけではありません。

むしろ、多くのイスラム圏の国は、平均寿命が低い傾向にあります。

(中略)

ファスティングには、オートファジーと呼ばれる細胞内の老廃物を除去する仕組みの活性化や、抗炎症作用インスリン感受性の向上など、様々な健康効果が期待できます。

しかし、これらの効果が必ずしも寿命延長に繋がるとは限りません。ファスティングの効果は、個人差や体調、実施方法によっても大きく左右されます。

(中略)

現時点では、ファスティングと寿命の関係について、確実な結論を出すことはできません。しかし、ファスティングには様々な健康効果が期待できると考えられます。

おわりに

 

 



 

まとめ

この記事では、慣習的に断食を行っているイスラム教徒に着目し、断食が長寿につながるかどうかを検証しました。

具体的にはイスラム教徒の国と非イスラム教徒の国の平均寿命を比較しました。

その結果、むしろ多くのイスラム圏の国は平均寿命が低い傾向にあることがわかりました。

ChatGPTやGeminiに聞いてみても、「ファスティングと寿命の関係について、確実な結論を出すことはできません」との結論になりました。

結論:(ファスティングに)憧れるのはやめましょう

某名言のパロディです^^。

ファスティングに憧れるのはやめましょう。

期待しすぎるのはやめましょう。

 

「メタボ腹の解消」については効果があることをきちほーしが身を持って実証していますが、それは1日2食の軽めのファスティングでもクリアできます。

その他の効果の「長寿になれる」まではあまり期待しないほうがいいかもしれません。

多少影響はあるかもしれませんが、寿命を決める要素はファスティング以外にもいろいろあると思われます。

長寿になるかどうかわからないことのために、1日0食のようなつらい思いをするよりは、普通に食事を楽しむのがいい人生なんじゃないでしょうか。

 

みなさんもよきダイエットライフを!

ではまた!

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おまけ

 



今週のお題「私の〇〇ランキング」)

ここではきちほーしのことをよく知ってもらうため、はてなブログの「今週のお題」をヒントに、本題と少し外れたお話をします。

今週のお題は「私の〇〇ランキング」です。

 

今回は「私の健康本ランキング」です。

ランキングと銘打ってはいますが別に順序はありません。

  1. 書籍「脳がよみがえる断食力
  2. 書籍「すべての不調は自分で治せる
  3. 書籍「寝たきり老人になりたくないならダイエットはおやめなさい

今のきちほーしのダイエット方針を決める根底となっている本です。

面白いのは1と2が主張する健康法は互いに相反していること。

 

これらの本を読んで、たとえ最新の健康法であっても過信してはいけない、ということを学びました。

今はどちらか一方を盲信しないように気をつけながらダイエットを実践しています。